湿度が高くなる時期には、部屋の空気がジメジメとして不快さを感じることが多いですよね。そのような状況では、部屋の中にカビが発生する危険性も高まります。このようなシーズンに特に重宝するのが、便利な家電である『除湿機』です。この除湿機は、湿気を効果的に取り除き、快適な室内環境を提供してくれるため、購入を検討している方も多いのではないでしょうか。
しかし、除湿機にはさまざまな種類があり、機種ごとに除湿の方式や機能が異なるため、どれを選べば良いのか迷ってしまうこともあるでしょう。特に自分のニーズに合わないタイプの除湿機を購入すると、思うように性能を発揮できなかったり、使い勝手が悪くなってしまうこともあります。人それぞれ、購入するべき除湿機や避けるべき除湿機は異なるため、各種類の特徴をしっかりと確認していきましょう。
除湿機の種類は？メリット・デメリットも紹介
除湿機には、大きく分けて3種類の除湿方式があります。それぞれの特性を詳しく見ていきましょう。
コンプレッサー方式
湿気を含んだ空気を吸引し、冷却器で冷やして水滴に変換する方式です。メリットとしては、まず除湿効率が非常に良いことが挙げられます。さらに、熱を使用しないため、電気代が比較的安く抑えられ、室内の温度上昇も少なく済むのが特長です。したがって、電気代を節約したい方には非常に適したタイプと言えます。
一方で、デメリットとしては、低温環境では除湿能力が低下することがある点と、本体が重く、運転音が大きい場合があることです。そのため、梅雨や暑い夏の時期の使用をおすすめします。
デシカント（ゼオライト）方式
湿気を含む空気を本体内部の除湿材に吸着させ、その後ヒーターで加熱して水滴に変化させる方式です。メリットとしては、除湿能力が周囲の温度に影響されないため、どんな季節にも対応できるという点があります。また、本体が軽量で運転音も静かなので、寝室などの静かな環境での使用に適しています。
しかし、デメリットとしては、ヒーターを使用するため室温が上昇しやすく、暑い季節には不向きであること、そしてコンプレッサー方式と比べて電気代が高くなりやすい点が挙げられます。低温でも除湿能力が落ちないため、寒い季節に利用することを推奨します。また、冬場の結露対策にも効果的です。
ハイブリッド方式
この方式は、コンプレッサー方式とデシカント方式の両方の特性を備えたタイプです。使用状況に応じて、最適な除湿方法に切り替えることができます。そのため、メリットとしては、季節に関係なく常に安定した除湿能力を発揮できる点があります。
ただし、デメリットとしては、本体サイズが大きく重たい場合が多いという点が挙げられます。
目的や機能に注目！買っていいもの・買ってはいけないものを見分けよう！
使いたい季節はいつか
除湿機の種類により、使用に適した季節が異なることについては先に触れました。自分がどの季節に使用したいのかを明確にし、そのニーズに合った機種を選ぶことが大切です。
・梅雨や夏に使用したいなら、コンプレッサー方式をおすすめします。
・冬の寒い時期に使いたいなら、デシカント方式が適しています。
・通年で使いたい方には、ハイブリッド方式が最適です。
使用したい季節が決まっている場合は、その季節に合わない除湿機を購入しない方が良いでしょう。
部屋の広さに合っているか
除湿機には、機種ごとに対応できる部屋の広さが設定されています。この対応できる広さを『適用畳数』と呼びます。使用する部屋の広さに対して適用畳数が小さい除湿機を選んでしまうと、十分に除湿が行えない可能性があります。
適用畳数が部屋の広さよりも小さい除湿機を購入するのは避けましょう。
この適用畳数は、家の構造が木造か鉄骨かによっても変わるため、しっかりと確認することが重要です。適用畳数は除湿機の仕様欄に記載されていますので、見落とさないようにしましょう。
静音性
寝室など、静かな環境で使用する場合、運転音が大きい機種は避けたいものです。静音性を重視するなら、コンプレッサー方式は運転音が大きいため、選ばない方が良いでしょう。静かな環境を求める方にはデシカント方式が特におすすめです。
本体サイズ
除湿機の本体サイズも重要なポイントです。一般的に、機能が充実しているほど本体サイズは大きくなる傾向があります。しかし、サイズが大きすぎると設置スペースを圧迫してしまうため、できるだけコンパクトなモデルを選ぶと快適です。
機能とサイズのバランスを考え、どちらを重視するかをしっかりと検討して購入しましょう。もし大きなサイズのものを選ぶ際は、移動が楽なキャスター付きのモデルを選ぶことをおすすめします。
メンテナンスの手間を少なくしよう
除湿機は湿気を含んだ空気を水に変換して除湿を行いますが、その水は除湿機内のタンクに溜まります。そのため、定期的な水の排出が必要です。
頻繁に水を捨てるのが面倒だと感じる方は、小さなタンクのものは避けるべきです。大容量のタンクを搭載したモデルを検討するのが良いでしょう。また、水捨てが不要なタイプも存在します。
除湿機にホースを接続することで、タンクに水を溜めずに直接排水することができるため、非常に便利です。特に湿度が高い時期や、外出時には役立ちます。
その他の便利機能
さらに、部屋の空気を清浄化する空気清浄モードや、洗濯物を乾かすための衣類乾燥モード、除湿機内部を乾燥させてカビの発生を抑える内部乾燥モードなど、多彩な便利機能が搭載された機種もあります。用途に応じて、これらの機能を活用してみましょう。
まとめ
今回の記事では、除湿機の種類や便利な機能について詳しく紹介しました。除湿機は3つの主要な種類があり、それぞれに適した使用時期があることがわかりましたね。使用する季節が限られている方は、その季節に合わないモデルを購入しないよう注意が必要です。また、使用したい部屋の広さや環境についても十分に確認してください。
除湿効果や便利機能を最大限に活かすために、自分のライフスタイルに合った除湿機を選ぶことができれば理想的です。ぜひ参考にして、快適な住環境を整えてください。
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