今回は、新車を購入する際に選択肢として挙がるガラスコーティングオプションについて詳しくご紹介いたします。
◎ガラスコーティングは果たして必要なのか?
◎ガラスコーティングにはどのようなサービスが含まれているのか?
この記事では、上記のような疑問を持たれている方々に向けて、ガラスコーティングオプションの利点と欠点について詳しく解説いたします。
自動車オプションは決して安価なものではないため、十分に考慮した上で依頼を行うことが重要です。
この記事の前半では「ガラスコーティングの詳細」、後半では「ディーラーでのコーティングのメリットとデメリット」についてお話しします。
ぜひ最後までお付き合いください。
ガラスコーティングとは
ガラスコーティングとは、車両の塗装面にガラスの薄い膜を形成し、汚れや傷、色あせから車を守り、艶を長期間保つための処理を指します。
コーティングが必要な理由
「そもそもコーティングは本当に必要なのか?」「どんな意味があるのか?」と疑問に思う方も多いでしょう。
以下に、コーティングを施すことによって得られるさまざまなメリットを整理しましたので、自分にとって必要かどうか確認してみてください。
・ボディの色あせを防止できる
・雨シミや汚れの付着がしにくくなる
・車両を売却する際に査定額が向上する
・効果の持続期間が長い
ディーラーでコーティングを行うメリット・デメリット
ここでは、ディーラーでコーティングを行う際のメリットとデメリットについて詳しく説明します。
メリット
カーディーラーにコーティングを依頼する場合の利点は、以下の点が挙げられます。
◎トータルコストに含まれる
【納車時にコーティングが施されている】
納車後に時間が経過するほど、雨によるシミやボディに小さな傷が発生する可能性が高まります。そのため、新車のコーティングは納車から1か月以内に行うことが推奨されています。
このため、ディーラーに依頼すれば、納車時にすでにコーティングが施された状態で車を受け取ることが可能です。
個別に業者を探す場合は、探す手間に加えて数日間車を手放す必要があります。そのため、手間をできるだけ省きたい方には、ディーラーにコーティングを依頼するのが適しています。
【トータルコストに含まれる】
ディーラーでコーティングオプションを選択すると、車の購入時にローンと一緒に組むことができるため、車両購入時にローンを利用する方にとっては有利な点です。
車種によってはコーティング料金が高くなってしまうこともありますが、月々の支払いが可能になるのはありがたいですよね。
デメリット
ディーラーでコーティングを行う際のデメリットは、以下の点が考えられます。
◎クオリティが低い場合がある
◎持続期間が短い
これらの点を一つずつ詳しく見ていきましょう。
【料金が高額になる】
ディーラーにコーティングを依頼すると、基本的に8万円から10万円程度の費用がかかります。
対照的に、コーティング専門店で同様の施工を依頼した場合、ディーラーよりも安い料金でサービスを受けることができるでしょう。
その理由は、ディーラーが多くの場合外注業者にコーティングを委託しているためです。
外注業者への支払いが高くなればなるほど、ディーラー側の利益が減少してしまいます。このため、ディーラーは最低限の施工のみを業者に依頼する傾向があります。
業者は当然ですが、8万円分の施工を2万円や3万円で受けることはできません。そのため、あなたがディーラーに8万円支払ったとしても、実際にコーティングにかかっている費用は3万円程度ということになります。
したがって、自分で専門店に行けば、同じ内容の施工を2万円や3万円で受けられるのです。
【クオリティが低い場合がある】
料金が高いからといって、必ずしもクオリティが高いとは限らないことに注意が必要です。
もちろん、ディーラーが不正を行っているわけではありませんが、コストを抑えているため、どうしてもクオリティが低下してしまうことがあります。
最近では、一部のディーラーがコーティングの内製化を進めており、業者に外注せず社内で行うケースもあります。その中には、営業マンがコーティング作業を行うこともあるという話も聞きます。
大金を支払って、素人に新車のコーティングを任せることになるのは心配ですよね。ただし、すべてのディーラーがこのような状況にあるわけではないため、気になる方は口コミを参考にしてみてください。
【持続期間が短い】
ディーラーでコーティングを施した場合、その効果の持続期間は約1年とされています。
一方、専門店でガラスコーティングを行った場合、なんと3年以上の持続力があります。
使用されるコーティング剤が異なることもありますが、持続期間にこれほどの差が出る理由は何でしょうか。
その答えは、「下地処理を行うかどうか」にあります。
車のコーティングは、コーティング剤を塗布する前に行う下地処理が非常に重要です。
「新車だから下地処理は不要だろう」と考える方も多いですが、実は新車にも傷やシミが存在することがあるのです。コーティングは、これらの傷やシミから車を守るために行うわけですから、傷やシミを放置するわけにはいきません。
専門店では、この下地処理を丁寧に行ってくれるのです。
以下に、ディーラーと専門店それぞれの施工手順を比較してみました。
洗浄→拭き上げ→コーティング剤塗布→拭き上げ→完成
洗浄→拭き上げ→磨き(下地処理)→洗浄→拭き上げ→コーティング剤塗布→拭き上げ→完成
この違いを見れば、持続期間に大きな差が生じる理由も納得できますね。
コーティングは専門店に依頼しよう
ここまで、ディーラーでコーティングを行うメリットとデメリットについてお話ししましたが、結論としては、ディーラーはコーティングの専門家ではありません。
見積もりの段階で、「ほとんどの人がコーティングオプションを選んでいる」と言われると、ついその流れに乗りがちですが、即決する前に一度しっかりと検討することをお勧めいたします。
また、専門店に対して「敷居が高い」と感じている方も多いかもしれませんが、実際にはそんなことはありませんので、安心してください。
まとめ
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
今回の内容を簡潔に振り返ってみましょう。
▶コーティングを施した方が良い理由
▶ディーラーでのガラスコーティングのメリット・デメリット
▶ガラスコーティングは専門店に依頼するべき
いかがでしたでしょうか?
コーティングは決して安価なサービスではありませんので、しっかりと考えた上で依頼することが大切です。
この記事が、皆様の参考になれば幸いです。
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