仕事や学業などの理由から、パソコンの購入を検討されている方も多いことでしょう。実際にパソコンを手に取ってみないと、不安を感じたり、インターネットでの購入が難しいと感じたりする方も少なくありません。特に、パソコン専門店は敷居が高く感じられるため、家電量販店に足を運ぶ方も多いでしょう。
家電量販店での購入は有効か？
せっかく家電量販店のパソコン売り場を訪れても、商品間の違いが分からず困惑することもあるかもしれません。見積もり金額を見て、予算をオーバーしているために即決できないという方もいらっしゃるでしょう。「聞いたことのあるメーカー」や「学校・会社で使用しているメーカー」を選べば良いと考えても、なかなか購入を決断できないこともあります。果たして、家電量販店での購入は本当に良い選択肢なのでしょうか？
追加料金が発生する可能性
家電量販店では、販売に関わる人件費などが影響し、価格設定がやや高めになることが一般的です。また、店舗独自の保証料金や出張サービス、設置サービスに関する料金が含まれることも考えられます。特にパソコン初心者の方で、近くにパソコンに詳しい知人がいない場合は、設定ができるかどうか不安に感じることもあるでしょう。故障や初期不良が発生した際に、自力で対応できるか心配な方もいるかもしれません。そのため、こうした不安を抱える方にとっては、家電量販店での購入が適している可能性があります。
不要なソフトウェアが多く含まれる
家電量販店で販売されているパソコンには、あらかじめソフトウェアがインストールされていることが多いです。例えば、初心者でも簡単に操作できるナビゲーションソフトや、年賀状作成のためのソフトなどが挙げられます。しかし、これらのソフトウェアが不要だと感じる方も多いでしょう。学校や仕事で使用する場合には、「ワード」や「エクセル」といったオフィスソフトがインストールされているパソコンが好まれることが多いです。一方で、「マイクロソフト365」のようなサブスクリプション型のソフトを利用するつもりであれば、これらのプリインストールソフトは不要になります。プリインストールされるソフトウェアが多いほど、パソコンの価格も高くなってしまうため、家電量販店でのパソコン購入は割高に感じるかもしれません。
メーカーの公式サイトを確認しよう
気になるパソコンがある場合は、型番やメーカー名などをメモし、メーカーの公式サイトで詳細をチェックすることをおすすめします。多くの場合、メーカーのオンラインショップで販売されていることもあり、価格や性能の詳細を確認することができます。また、家電量販店で割引が行われているパソコンが、メーカーではすでに在庫が切れている場合や、新機種の発売に伴い取り扱われていないこともあります。古い機種や、店頭での現品限りの特価品である可能性も考えられます。パソコンは新機種の出るサイクルが非常に早いため、1年前のモデルでは性能が劣る場合も多いです。できる限り新しいパソコンを希望する場合、家電量販店での購入は避けた方が良いかもしれません。
BTOパソコンの購入は難しいのか？
近年、必要最低限のソフトウェアを搭載しつつ、高性能でありながら価格が抑えられたBTOパソコンが注目されています。家電量販店のパソコンでは物足りないと感じる方や、予算が足りないと感じる方にも適しているかもしれません。しかし、初心者でも購入できるのでしょうか。
BTOの定義
「BTO」とは、「Build to Order」の略で、受注生産を意味します。購入者からの注文が入った時点でパソコンを組み立てるため、メーカー側は必要な部品を用意するだけで済み、消費者は比較的安価で購入することができるというメリットがあります。また、パソコンの部品をある程度自由に選択できるため、自分の好みに合わせて構成をカスタマイズしたり、機能を追加したりすることができます。
BTOパソコンを扱うメーカーは実店舗が少なく、大手メーカーを取り扱っている家電量販店では見かける機会も限られます。そのため、購入は公式サイトやネットモールのオンラインショップを利用するのが一般的です。
構成がある程度固定されている製品
初心者の方は、細かいパーツの選定に尻込みしてしまうかもしれませんが、国産メーカーの場合、CPUやメモリの構成、さらにプリインストールされるオフィスソフトなどの選択肢が用意されています。初心者向けの製品や、目的に応じたパソコン、予算に合わせた構成などが選びやすくなっている点も多いです。公式サイトのオンラインショップでは、チャット機能を通じてパソコン選びを相談できるサービスもあり、初めての購入でも安心して利用できるようになっています。日本のBTOメーカーでは、「マウスコンピューター」、「ドスパラ」、「パソコン工房」などが特に有名です。
初心者に向かないメーカー
一方で、初心者が避けるべきBTOパソコンのメーカーも存在します。すべてのパーツを購入者が選択しなければならないメーカーは、ある程度の知識が必要で、構成内容が理解できる人でないと注文が難しいでしょう。
BTOパソコンは受注生産であるため、納品までに時間がかかる場合もあります。余裕を持った発注が求められます。特に海外メーカーの場合、製品が海外拠点で組み立てられた後に国内に輸送されるため、予定よりも時間がかかることも考えられます。納期に関する情報がサイトに記載されていない場合は、事前に問い合わせて確認すると良いかもしれません。
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