皆さんは、Amwayという企業についてご存じでしょうか。
Amwayは、ネットワークビジネス業界の中でトップの地位を築いている大手企業です。
ネットワークビジネスとは、簡単に言うと「会員が新たな会員を勧誘することで、組織を拡大しながら利益を得る仕組み」です。
そのため、「怪しい」や「友人関係が壊れる」といったトラブルの元になるのではないかとの懸念があるのも事実です。
Amwayの商品は、会員でなくても公式ショップから直接購入することができ、さらに他のネットショップでも取り扱われています。
ただし、Amwayの会員（ABO会員）として登録することで、会員価格で商品を購入することが可能になります。
実際には、多くの人が最初にAmwayの商品を知るきっかけとなるのは、Amwayの会員からの紹介であることが多いようです。
今回は、このAmwayに関連する会員勧誘の手法について詳しくお話ししようと思います。
また、なぜアムウェイが「ヤバい」と言われるのか、その理由についても探っていきます。
これから20歳を迎える方や、まだAmwayの勧誘を受けた経験のない方に向けて、一つ一つ丁寧に解説していきます。
Amwayの勧誘手法について
Amwayの会員は、まず商品を単独で購入してもらった後、「ぜひ会員になってほしい」という気持ちを抱いているのが本音です。
Amwayの会員になるためには、基本的に20歳以上（学生や公務員は不可）である必要があります。
実際、筆者自身が20歳になった年にAmwayの勧誘を受けた経験があります。
それ以降、30代半ばに至るまで、数人の友人ディストリビューターから「夢はあるの？」といった質問から始まり、「将来欲しい物は何かある？」「もし収入が増えたら嬉しいと思わない？」などの会話が続きました。
勧誘の回数が重なるうちに、毎回似たようなフレーズを使われるため、次第にAmwayの勧誘だとすぐに気付くことができるようになりました。
他にも多様な勧誘手法が存在します！
- 久しぶりに連絡をしてくる遠い知人
- 鍋パーティーに誘われ、友人の知り合いの家に行ったらAmwayの鍋商品の営業を受けた
- 料理教室という名目で実際は勧誘が目的だった
- 職場の先輩や同僚から「良い商品があるから、ぜひ見てほしい」と言われてAmway会員の先輩の家に連れていかれる。
勧誘活動に熱心になる理由
ネットワークビジネスは冒頭でも述べた通り、「誰かが他の誰かを紹介して会員を増やす」ことで成り立つビジネスモデルです。
ここで簡単に説明すると、
友人は、他の誰かから勧誘を受けて会員になりました。
彼らが利益を得るためには、他の誰かを紹介し、その紹介した人が商品を購入すると、その利益の一部が友人に還元される仕組みになっています。
しかし、この仕組みだけでは単なる「ねずみ講」となってしまいますよね。
Amwayがねずみ講でないと言われる理由とは？
あなたが友人に勧誘されて会員になり、例えば5人の新たな会員を紹介するとします。
その後、そのあなたが紹介した5人がさらに別の誰かを紹介し、どんどんあなたの下に新たな会員（子供）が増えていくことで、最初の友人との関係が切れ、あなたがトップに立つという仕組みが説明されました。
そのため、頑張って自分の下に会員を増やし、独立した組織を作ることで、最終的には紹介してくれた友人を追い越すことができるというのです。「ねずみ講ではなく、あなたの努力次第でトップに立つことができるのです！」という考え方になります。
とにかく、自分の下に誰かをつけたい、つけなければいつまでも末端であるという思いで必死になります。
自分が上位に立ち利益を得て独立するためには、誰かを会員にしなければならないのです。
その結果、どんどん会員が増えていくのです。
冷静に考えると、独立するまでの間は「ねずみ講」に似た仕組みであると感じることもあるのではないでしょうか？
アムウェイは本当に危険なのか？
Amway（日本アムウェイ）は、基本的にはしっかりとしたネットワークビジネスの枠組みを持っています。
しかし、なぜ「ヤバい」と言われるのでしょうか。
Amway会員が危険視される理由
先ほど説明した通り、アムウェイの会員が利益を上げるためには、他の人を勧誘して会員を増やすことが欠かせません。
そのために、料理教室や試食会、パーティーと称して、連鎖販売取引のルールに違反しながら勧誘や営業を行う人が少なくありません。
連鎖販売取引とは、訪問販売や店舗以外での商取引に関する法律であり、ルールとして「Amwayの商品や勧誘を行う際には、目的を明確に伝えなければならない（特定商取引法）」と定められています。
そのため、会員が「久しぶりにご飯でも行こうか？」という形で誘い出し、Amwayの会員がいる部屋に連れて行く行為は、「目的を示していないためNG」となります。
しかし、末端の会員は自分の下に新たな会員を増やしたいがために、ルール違反をする人が数多く存在します。
その結果、Amwayが「ヤバイ」と思われてしまうのです。
勧誘を避けるために気をつけるべきこと
先ほど述べたように、「昔の友人やあまり関係のない知人」から急に連絡が来た場合は、特に注意が必要です。
その際は、しっかりと目的を確認することが重要です。
「あっちで話そう」「すごく良い話がある」といった具合に具体的に説明せずに誘導しようとしている場合も、冷静に判断するよう心がけましょう。
どのような人が勧誘されやすいのか？
一般的に「NOと言えない大人しい人」が勧誘されやすいと思われがちですが、実際には「明るくハキハキした人」が勧誘されやすいとされています。
その理由は、おとなしい人は会員になってもすぐに辞めてしまったり、会員を集めることができないため、彼らにとってのメリットが少ないからです。
一方、明るくハキハキした人は、夢や目標に向かって前向きに頑張る姿勢があるため、仲間として迎え入れたいと考えられます。
まとめ
今回はAmwayについて詳しく解説しました。
Amwayビジネスで大きな利益を得ているのは、全体のほんの数パーセントとされています。
会員になって自分でAmwayの商品を過剰に購入し、結果としてブラックリストに載ってしまった人も存在します。また、会員を増やしたいがために、友人や後輩に声をかけることも少なくありません。
筆者の経験から言うと、「Amwayの商品を紹介するため」と誘われたことは一度もありませんでした。
自分が会員を増やすことで、その下の会員も増えていけば独立できる・・しかし現実として、これまで勧誘してきた人たちの中で裕福になった人は一人もいませんでした。
あなたもいつかそのような声をかけられるかもしれません。
商品自体は悪いものではありませんし、気に入れば会員になることも自由です。
ただし、誰かに呼び出されて仲間内で「夢」や「目標」、「○○を簡単に手に入れることができる」などと延々と語られる経験は、非常に苦いものでした。
このように、強引な勧誘を行う人ばかりではありませんが、今回挙げた実態がある以上、「目的が明確でない誘い」にはまず慎重に対応することが大切です。
消費者庁は、アムウェイに対して行政処分を行いました。
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