エアコンのない部屋で飼ってはいけないペット!上手な飼い方とは

初めてペットを選ぶときに「小動物は初心者でも扱いやすい」「小さいので手間がかからない」という声を耳にすると、飼ってみたいと思う方も多いでしょう。しかし、実際には小動物であっても夜行性であったり、日光浴を必要としたりと、思っていたよりもお世話が多いことがあり、「イメージと違った」という体験をすることも少なくありません。

たとえば、初心者に人気のシマリスの飼育では、温度・湿度の管理が重要だとされています。このように、温度管理が必要であっても比較的飼いやすい人気の小動物について、上手な飼育のコツをお伝えします。

飼いやすい小動物の条件とは?

初めてペットを飼う際には、お世話が簡単であることが最も重要なポイントとなります。

特に一人暮らしの方におすすめのペットは、飼いやすいという共通の条件を持っています。それでは、具体的なポイントを確認してみましょう。

室内のゲージなどで飼育できる

初めてペットを迎える場合、室内のゲージで飼うことができるペットが特におすすめです。

小動物の中には、家の柱やコードを噛んでしまう子もいるため、放し飼いにすると賃貸の部屋に傷をつけられてしまうことも考えられます。そのため、ゲージ内での飼育が安心です。

また、温度管理が必要な小動物には、ゲージ内に設置したヒーターを使用することで、部屋のエアコンと併用しながら温度調整がしやすくなります。

鳴き声が大きくない・人になつきやすい

鳴き声が大きいペットは、近隣に迷惑をかけることになりかねませんし、夜中の鳴き声で眠れないという睡眠不足に悩まされることもあります。

そのため、初めてペットを飼う際には、なるべく鳴かないか、鳴き声が小さいペットを選ぶことを強くおすすめします。さらに、温厚な性格で、慣れてくると飼い主とコミュニケーションを楽しむことができる人になつきやすいペットを選ぶと良いでしょう。

体臭が少ない・掃除がラク

ペットは家族の一員として大切に育てるべき存在ですので、快適な環境を整えることが非常に重要です。

快適な環境を維持するためには、ゲージ内の掃除をこまめに行うことが欠かせません。このため、トイレのしつけができる子や抜け毛が少ない、さらには体臭があまり気にならない小動物を選ぶことが、飼い主にとって負担を軽減するポイントとなります。

人気の小動物!上手な飼い方

ここからは、温度管理が必要ですが、初心者にもお世話がしやすい人気の小動物の飼い方について詳しくご紹介します。

フクロウモモンガ

フクロウモモンガは、その小さな体に大きな目が特徴で、非常に愛らしいペットとして人気があります。この生き物は、お腹に子どもを育てる袋を持つ有袋類で、カンガルーやコアラと同じ仲間です。

飼いやすいところ

  • 少し怖がりではありますが、社会性があり人懐っこい性格を持っており、たくさん触れ合うことで非常に愛着を持ってくれるようになります。
  • 撫でられることが大好きで、スキンシップを重ねることで手に乗るほどなついてくれることもあります。
  • 睡眠時間が長く</strong、夜行性であるため日中のお留守番が可能です。
  • 抜け毛が少なく、ゲージの掃除が楽に行える点も魅力です。

飼育時のポイント

  • 寂しがり屋な性格のため、単独で飼うとストレスを感じることがあります。したがって、二頭以上での飼育をおすすめします。
  • 好奇心が強いので、運動できる環境を整え、モモンガが楽しめるおもちゃを準備することが必要です。
  • 上下に動き回る習性があるため、ある程度高さのあるゲージが必要です。
  • 食事は昆虫を中心とした雑食で、主食として昆虫植物用フードを与え、副食として野菜や果物、種実類を与えます。
  • 適切な温度管理が必要で、室温は24~27℃、湿度は50%前後に保つようにしましょう。

注意点

独特のニオイを出してコミュニケーションを取る習性がありますので、こまめな掃除と換気を行う必要があります。ペットを迎える前に、ニオイについて確認することをお勧めします。

また、屋外に出すと寄生虫などの感染リスクが高まり、すぐに逃げてしまう可能性があるため、十分に注意が必要です。

テグー

テグーはチリの山岳地帯に生息する、テグー科に属するげっ歯類で、主に植物の種子や果実、草などを食べる雑食の小動物です。

飼いやすいところ

  • 飼い主をしっかり観察し、小動物の中でも特に人懐っこいので、コミュニケーションが取りやすいです。
  • 好奇心が旺盛ですが、比較的におとなしい性格で、声をほとんど出さないのも特徴です。
  • 清潔を保つために砂遊びをする習性があり、体臭がほとんどしないため、快適に過ごせます。
  • ゲージでの飼育が可能です。

飼育のポイント

  • 砂遊びが大好きなので、ペット用の砂を用意し、容器に2cmほど入れて遊ぶ時間を作ってあげましょう。
  • 遊び用の砂は、ゲージに入れっぱなしにするとフンをしてしまうため、その都度片付けることが必要です。
  • 活発な性格ですので、回し車を設置して遊ばせることが大切です。

注意点

  • 南米の山岳地帯の過酷な環境で暮らしているため、糖分を代謝しにくい体質を持っています。そのため、ペットとして飼う場合は、栄養過多にならないフードを与えることが大切です。
  • 噛み癖があるので、ゲージから出すときには電気コードなどを収納し、テグーが届かない場所に設置する工夫が求められます。
  • 温度管理が必要で、ゲージ内の適温は20℃前後ですので、温度が10℃以下にならないようにペット用ヒーターを使って調整してください。
  • 夏場は室温が28℃を超えないように、冷房などを使用して適切に管理します。
  • シッポはとてもデリケートであり、力が加わると皮膚が裂けたり、ちぎれることがあるため、シッポを絶対につかまないようにしてください

シマリス

シマリスはネズミ目リス科に属し、野生の性質が残ると言われていますが、特にほっぺを膨らませて木の実を食べる姿が可愛らしいことで人気の小動物です。

飼いやすいところ

  • 警戒心が強いですが、安心できる飼い主にはなつきやすく、信頼関係を築きやすいです。
  • 大きな声で鳴くことがほとんどありません
  • 早寝早起きのため、日中に働いている方や学生の生活リズムにぴったり合いやすいです。
  • 昼行性でありながらも、お留守番ができるため、飼いやすいでしょう。
  • サイズが小さいので、ゲージ内での飼育が可能です。

飼育のポイント

  • 運動量が豊富で、上下に動き回るため、高さのあるゲージで飼うことが重要です。
  • ゲージ内にはハンモックや、かじれる木のおもちゃを設置することが望ましいです。
  • 食事としてリス用ペレットなどを与えます。
  • 家具の隙間に入ったり、外に出てしまうなど逃走の危険があるため、ゲージや家の窓などを開けっぱなしにしないことが大切です。
  • 寒がりなため、冬場はゲージにヒーターを設置するなど工夫し、温度を20~26℃、湿度を40~60%に保つ必要があります。

注意点

秋冬のシマリスは縄張り意識が強く、この時期には個体差があるものの凶暴(タイガー期)になることがありますので、近くで大きな声を出したり、無理に触ると噛まれてしまうことがあります!

また、シッポを強く引っ張るとちぎれてしまうことがあるため、十分な注意が必要です。

冬眠を防ぐためには、夏と同じ日照時間を保つため、夕方も電気をつけるか、ペットヒーターを設置することが望ましいです。

まとめ

比較的お世話がしやすい小動物であっても、生活していると予期しないハプニングが起こることは少なくありません。

しかし、どんなに大変なことがあっても、「ペットの愛らしい姿や仕草に毎日癒やされている」と感じる方がたくさんいらっしゃいます。

少しでも長く一緒に過ごせるように、自分のライフスタイルに合っているかしっかりと確認した上で、新しい家族を迎えることをお勧めいたします。

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