カメラよりレンズにお金を掛けるべき
カメラを趣味とする人々が、「カメラとレンズのどちらに投資すれば良いのか?」という疑問を抱くことは非常に多いですが、私の意見としては、レンズを変更することで得られる写真の質の変化はかなり大きいため、レンズにお金をかけることを強く推奨します。
実際、レンズによって撮影した写真の仕上がりは大きく異なりますし、それぞれのレンズには特有の性能や個性があることがよく分かります。
一方で、カメラボディの交換は、期待したほどには写真の質に変化をもたらさないことが一般的です。しかし、フィルム時代とは異なり、デジタルカメラはボディを変更することによって画質や色の表現に差が出ることも事実です。
ボディの変更による画質への影響は完全には無視できませんが、レンズの変更に比べるとその変化は小さいものです。
ほとんどの人にとって、予算は限られていることが多いでしょうから、やはりレンズへの投資が賢明だと言えるでしょう。
レンズを変えると写真はどのように撮れるの?
レンズを交換すると、従来の写真とは明らかに異なる印象の写真が撮影できるようになります。各レンズの性能については、さまざまなレビューがネット上に掲載されており、YouTubeでも製品紹介を行っている動画が豊富にありますので、自分の好みに合ったレンズを見つけてみると良いでしょう。
私が選んだレンズは、SONYのFE24-105mm F4 G OSSというモデルです。
これは標準から中望遠域のズームレンズで、開放絞り値はF4、さらにSONYの純正でGクラスに位置する手ぶれ補正機能付きのレンズです。
価格は決して安くはなかったものの、被写体の輪郭がシャープに描かれ、自然な発色で繊細な画質が実現されるため、まるで自分の撮影技術が向上したかのように感じられるほど感動的なレンズでした。
これからも長期間にわたって使用するつもりですので、スペックが確かなものを購入したいと考え、選択を決めました。
レンズはボディとは異なり、モデルチェンジのサイクルが遅く、長く使えるため、中古で売却する際にも価格が下がりにくい特徴があります。レンズは「資産」としての価値があると言えるのです。
極端な表現かもしれませんが、画質はレンズによって決まると考えるのは決して過言ではありません。
カメラを変えたらどうなる?
フィルム写真の時代とは異なり、デジタル写真においてはカメラボディの画質や色の表現が重要な要素ですので、ボディの画質を無視することはできませんが、それでも写真の魅力はレンズによって大きく左右されます。
一般的にはカメラボディを新しいものに買い替えることで、使い勝手が向上するという利点があります。
オートフォーカスのスピードが速くなったり、連写機能が充実していたり、手ぶれ補正が高機能であったりすると、使いやすさが格段に向上します。
確かに言えることは、ボディのイメージセンサーが高性能であったとしても、レンズが劣っている場合にはその真価を発揮できないということです。
まずは良いレンズを手に入れて、その後に必要に応じてボディを買い換えることをおすすめします。
カメラは発売から数年間は修理が可能ですが、その後は部品が入手できなくなり、メーカーでの修理ができなくなります。カメラのシャッター機構には寿命があり、エントリークラスのカメラでは約10万回シャッターを切ると故障することが多いと言われています。
この観点から考えると、レンズは資産である一方、カメラボディは消耗品であると考えることができるでしょう。
レンズにお金を掛けたときのメリット
レンズにお金を投資した際のメリットをいくつか挙げてみたいと思います。
- カメラボディを変更するよりも、レンズ交換の方が画質の変化が明確で大きい
- レンズごとに画質が異なるため、複数本持っていれば用途に応じた使い分けが可能で便利
- レンズを交換することで、自分の好みに合った画質を実現できる
- 高価なレンズは、シャープな輪郭や色の再現性が高く、全体的に高画質な写真を提供する
- モデルチェンジのサイクルが長いので、中古市場に出しても価格が下がりにくい
- 長期間使用可能であるため、「資産」としての価値がある
これらのメリットを考慮すると、限られた予算内でどのように美しい写真を撮影するかを考えた場合、レンズにお金をかける方が効率的であると感じることができるでしょう。
カメラにお金を掛けたときのメリット
レンズにお金をかけた場合のメリットに対して、カメラボディにお金をかけた際の利点は以下の通りです。
- レンズほどの影響ではありませんが、画質や色の再現性に一定の影響を与える
- 動画を撮影する場合には、最新の使いやすいカメラを選ぶことが望ましい
まとめ
カメラかレンズのどちらにお金をかけるべきかという疑問は、多くの人が持つものですが、レンズを交換した際の画質の変化がより顕著であるため、やはりレンズを徐々に揃えていく方が望ましいと考えます。
理想的には、どちらもバランスよく整えるのが理想ですが、限られた予算内で美しい写真を追求するのであれば、高画質なレンズを手に入れることが最も効率的です。
レンズはモデルチェンジのサイクルが長いため、一度購入すればカメラボディを買い換えても同じマウントであれば再利用が可能であり、「レンズは資産」としての価値を持ちます。
レンズは大きく分けてズームレンズと焦点距離が固定された単焦点レンズに分類され、特にカメラ初心者の方々は、ズームレンズのキットを購入した後に単焦点レンズを勧められることが多いです。
写真は、レンズの性能によって大きく影響を受けるため、カメラよりもレンズの選び方が重要であると言えます。
最初はカメラよりもレンズの方が重要だということを理解するのは難しいかもしれませんが、キットレンズ付きのカメラからスタートすることで、その理由が実感できるでしょう。
これからカメラを始める方は、予算内でレンズを揃え、充実したカメラライフを楽しんでいただけることを願っています。
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