軽量で扱いやすいクロックスは、多くの人々に愛されているアイテムです。
メンズ、レディース、さらにはキッズ向けの多彩なシリーズが展開されており、そのため選ぶ楽しみも広がります。世界各国で非常に高い人気を誇るブランドでもあります。
しかしながら、このクロックスを履くことで、思わぬ危険が伴うこともあります。
特に子供がクロックスを履いている姿をよく見かけますが、本当にその安全性は保障されているのでしょうか。
この記事では、子供が履くクロックスに潜むリスクについて詳しくご説明いたします。
クロックスの危険性
近くのショッピングや軽い散歩など、気軽な外出時に最適なクロックスですが、子供に履かせることには危険が伴う可能性があることを、ぜひ知っておいていただきたいと思います。
エスカレーターでは危険!
買い物中にクロックスを履いている子供を連れた家族をよく見かけますが、
特に小さな子供は、サイズが合わずブカブカの状態で履いていることが多く見受けられます。
しかし、その状態でエスカレーターに乗ることは非常に危険です。
その理由は、エスカレーターのステップと側面にある隙間に、足が巻き込まれてしまう可能性があるからです。
ビニール樹脂で作られたサンダルは、表面が滑らかであり、そのために柔軟性を持ち、伸縮する特性があるため、隙間に挟まりやすく、抜けにくいのです。
こうした事故は世界各地で発生しているため、経済産業省は設計や素材の見直しを求めています。
子供たちは予測できない行動を取ることがあり、急に走り出したり、エスカレーターで遊んでしまうことも考えられます。
事故が発生してからでは遅いので、十分に注意を払う必要があります。
腰痛や膝痛の原因にも
クロックスは、ゆったりとした履き心地を実現するために、少し大きめに設計されているため、子供の足先がブカブカの状態で履くことになります。
その結果、毎回クロックスの中で足の位置がずれてしまい、足のアーチが崩れてしまうのです。
アーチが崩れることで姿勢が悪くなり、腰痛や膝の痛みを引き起こすことになります。
子供がクロックスを履き続けることで、成長過程において骨の歪みや身長の伸びに悪影響を及ぼす可能性もあるのです。
爪が変形しやすくなる
ゴム製やウレタン製の素材は摩擦が激しく、爪が割れたり靴擦れを引き起こしやすくなります。
クロックスのデザインは、元々足囲が広く作られているため、歩行中に足が前に滑りやすくなっています。
このため、つま先がクロックスの先端にぶつかり、爪が割れたり変形してしまう危険性があります。
外反母趾や内反小趾
子供の足は柔らかく、足に合わない靴を履いていると、指が変形してしまう恐れがあります。外反母趾だけでなく、O脚や内反小趾、浮足といった問題を引き起こすことが多くあります。
現代の子供たちは、昔と比べて裸足で走り回ることや歩く機会が減少しているため、大人のような足のトラブルが発生するリスクが高いのです。
一度外反母趾や内反小趾になってしまうと、元に戻ることはほぼ不可能ですので、適切な靴選びを行うことが非常に重要です。
雑菌の繁殖
クロックスの素材は汗との相性があまり良くありません。
合成樹脂が使用されているため、吸水性が不足しています。
私たちの足は思っている以上に大量の汗をかいているため、クロックスの内部は蒸れやすい環境になってしまうのです。
湿度が高くなると雑菌が急速に繁殖し、不快な匂いや感染症の原因となることもあり得ます。
特に子供は汗をかきやすく、遊び回るとすぐに泥だらけになってしまいます。
そのため、汚れがつく頻度も高いので、注意深く扱う必要があります。
それでも便利なクロックス
このように、クロックスを推奨しない理由をいくつか挙げてきましたが、もちろんクロックスには利点も存在します。
・軽くて履きやすい
とにかく簡単に履けるのがクロックスの最大の魅力です。
サッと履いて外出できるので、非常に便利であり、軽量で持ち運びも容易な靴です。
・バリエーションが多い
クロックスには様々なスタイルがあり、男性、女性、子供向けに多彩なラインナップが展開されています。300種類を超えるスタイルがあるため、自分の好みに合ったものを選ぶ楽しみがあります。
・洗いやすく乾きやすい
泥などで汚れてしまっても、簡単に洗うことができるため、非常に便利です。
また、乾くのも早いので、川や海に履いて行っても、すぐに洗い流せて清潔さを保つことができます。
長時間履き続けることはお勧めできませんが、短時間の外出にはクロックスは最適な履物と言えるでしょう。
まとめ
今回はクロックスについて詳しくご紹介しましたが、皆さんはどのように感じましたか?
大人にとっては非常に履きやすく便利なクロックスですが、子供に履かせるのは果たして安全なのでしょうか?
子供はすぐに靴を汚してしまうため、手軽に洗えるクロックスは確かに便利ですが、成長過程にある子供の足にはクロックスはリスクが大きいということを理解しておくべきです。
幼少期に不適切な靴選びをしてしまうと、足のトラブルが長引き、大人になった時に苦しむことになる可能性があります。
もしクロックスを履かせるのであれば、長時間の使用や、クロックスのまま遊ばせることは避けるべきです。
衣類は安価なものであっても体に害はありませんが、靴は足の形に合ったものを選ぶことが重要であり、慎重に履かせる必要があります。
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