皆さんは、自家用車を所有されていますか?
都市部に住んでいる方々の中には、車を持っていない方もいらっしゃるかもしれません。最近では、カーシェアリングやサブスクリプションサービスが多く提供されており、非常に便利な選択肢として広がっていますが、それでもやはり一家に一台の自家用車があると、日常生活の中で非常に役立つ場面が多いのではないかと思います。
特にお子さんがいる家庭では、荷物が多くなりがちですし、移動中にお子さんが寝てしまうことも多いので、自家用車は必要不可欠な移動手段の一つとなります。
ただし、自家用車を一台保有することになると、ガソリン代や駐車場代、さらには車検代といった維持費がかかるという現実も考慮しなければなりません。
家計を考えると、できるだけコストを抑えた形で自家用車を手に入れたいというのが多くの方の願いではないでしょうか?
そこで、今回はガソリン代の節約につながる「ハイブリッド車」について詳しく説明していきたいと思います。これから「ハイブリッド車」の購入を検討されている方々にとって、役立つ情報となれば嬉しい限りです。
ハイブリッド車とは?
近年、ハイブリッド車はますます主流となりつつあります。
ハイブリッド車とは、「エンジンとモーターの2つ以上の動力源を持つ自動車」を指します。この車両は運転状況に応じてエンジンとモーターを切り替えながら走行するという仕組みとなっています。
ガソリン車の場合、速度が遅いときに燃費の効率が悪くなることがよくあります。しかし、ハイブリッド車は動力源を切り替えることによって、燃費の効率を向上させ、排気ガスの排出量を抑えることが可能です。
さらに、ハイブリッド車は2つ以上の動力源を搭載しているため、エンジンへの負担が軽減されます。このため、ガソリン車に比べてエンジンが長持ちする傾向があります。
また、ハイブリッド車の大きな魅力の一つは「EVモード」が搭載されている点です。「EVモード」とは、エンジンを停止し、バッテリーの電力だけで走行するモードのことを指します。この機能により、エンジン音がガソリン車に比べて非常に静かであるため、夜間の運転時などでもエンジン音を気にする必要がなくなります。
ハイブリッド車の寿命
ハイブリッド車の寿命は「バッテリーの寿命」とほぼ同義と考えて問題ありません。もちろん、バッテリーは交換することも可能です。一般的に、ハイブリッド車の寿命は「10年、10万km」が一つの目安となります。
中古のハイブリッド車を購入する際には、特に注意が必要です。使用年数と走行距離は必ず確認しておくべきです。また、バッテリーが古くなって劣化している場合、交換には数十万円の費用がかかることもあります。メーカーによってバッテリーの保証年数が異なるため、購入時には必ずチェックしておくことが重要です。
ハイブリッド車のデメリット
ハイブリッド車の最大のデメリットは購入価格が高くなりやすいことです。燃費の良いモデルを選べば、長期的に見て元が取れる場合もあるのですが、予算が限られている方にとっては手が出しにくいかもしれません。
また、走行音が静かな点は一つのメリットですが、歩行者などに気付かれにくく、事故につながる可能性もあるため注意が必要です。ガソリン車に比べて、より慎重な運転を心がけることが求められます。
さらに、ガソリン車に比べて修理や交換にかかる費用が高くなる点もデメリットとして挙げられます。電動モーターや駆動用バッテリーなど、ハイブリッド車特有の部品があるため、消耗品であるこれらの部品は交換が必要になることも考慮しておかなければなりません。
買ってはいけない「ハイブリッド車」
上記のポイントを踏まえ、これから購入を検討する際に避けるべきハイブリッド車について説明します。
・燃費の良くないハイブリッド車
ハイブリッド車の大きなメリットはその燃費の良さです。燃費が悪い車を選んでしまうと、ガソリン代が高くついてしまうため、燃費を必ず確認することが重要です。ハイブリッド車には「マイルドハイブリッド」「ストロングハイブリッド」「プラグインハイブリッド」の3種類が存在します。それぞれの特徴をしっかり確認してから選ぶことが大切です。
マイルドハイブリッドは「モーター機能付き発電機」を搭載したシステムで、主に軽自動車に採用されています。燃費向上率はそれほど高くはありませんが、車本体の価格は比較的安価です。
ストロングハイブリッドは、エンジンを停止して電気モーターのみでの走行が可能です。マイルドハイブリッド車に比べて高性能でモーター走行もできるため、燃費効率は非常に高いですが、その分本体価格は高くなります。
プラグインハイブリッドは、外部から充電でき、電気モーターのみで長距離走行ができるのが特長です。電気モーターの充電が切れた場合は、エンジンで走行することになりますが、車体が重いと燃費が悪化するので、その点にも注意が必要です。
・バッテリー寿命が心配な中古のハイブリッド車
バッテリーは消耗品ですので、中古のハイブリッド車を購入する際は、必ずバッテリーの状態を確認することが重要です。前述したように、バッテリーの交換には15〜30万円の修理費がかかる可能性があります。ハイブリッド車のバッテリー交換は通常5〜10年を目安としています。バッテリーの状態は使用期間によって大きく異なるため、走行距離よりも年式を重視することをお勧めします。中古ハイブリッド車を購入する際には、バッテリー保証の有無も確認しておきましょう。保証がある場合、バッテリーを無償で交換してもらえることもあります。
・ガソリン車よりコスパの悪いハイブリッド車
車本体の価格が手頃でも、コストパフォーマンスが悪い場合、長期的に見て出費がかさんでしまいます。車のコストパフォーマンスが良いかどうかを確認する際には、WLTCモード燃費がノーマルエンジンの1.5倍以上であることを目安にするのが良いでしょう。ハイブリッド車とノーマルエンジン車の価格差を燃料代の差額でどのくらい取り戻せるか、走行距離に応じて計算することもお勧めです。車両価格、エコカー減税、1万km走行した場合の燃料代を比較することで、より具体的な判断ができます。
ハイブリッド車は税制面でも優遇されており、例えば「エコカー減税」は、燃費や排ガス性能が優れた自動車に対して自動車重量税の税率を減免する仕組みがあります。プラグインハイブリッド車はすべての税率が低く設定されています。また、2030年度を目標とする新しい燃費基準の達成度が60%に達する車も、税制上の優遇を受けることができます。さらに、ハイブリッド車はリセールバリューが高いため、売却時の価格も高くなる傾向があります。
まとめ
以上のように、ハイブリッド車を購入する際にはぜひ注意していただきたいチェックポイントをいくつかご紹介しました。自動車は決して安い買い物ではありませんので、十分に検討を重ねて、後悔のない選択をしていただければと思います。
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