子供との移動手段として、子乗せ電動自転車を検討している方が多いのではないでしょうか。高額な買い物となるため、失敗は避けたいところですが、どのメーカーの製品を選ぶべきか、またどのタイプの自転車にするのか、考えるべきことはたくさんあり、悩んでしまいますよね。
今回は、子乗せ電動自転車をどのように選べば良いのか迷っているあなたに向けて、選び方のポイントを詳しくお伝えします。
2人乗りの種類（子供1人の場合）
子供が一人の場合、選べるタイプは前子乗せと後ろ子乗せの2種類です。
前子乗せ
前かご部分がチャイルドシートとして設計されており、前方に子供を乗せることができます。これにより、子供の様子を常に確認できるため、小さなお子さんを乗せる際には非常に安心感があります。
一方で、デメリットとしては、後ろ子乗せタイプに比べて使用できる期間が短いという点が挙げられます。多くのメーカーでは、子供の身長が100cm以下、体重15kg以下の4歳頃までとされています。
子供が小さいうちは前子乗せを利用し、成長に伴って後ろ子乗せに切り替えるという選択肢もありますが、その場合は前子乗せと後ろ子乗せ用のチャイルドシートの両方を購入する必要があり、費用が二重にかかるという点には注意が必要です。
さらに、前子乗せ用のチャイルドシートを使わなくなった場合、前部分を荷物入れのかごに変更するための費用も発生します。結果的に、子供1人を前子乗せタイプにすると、総合的な費用が高くなりやすいことがあります。
ただし、前かご部分がチャイルドシートとして使われているため、後ろに子供が乗っていない場合は、後ろに荷物を収納できるかごを設置することも可能です。
後ろ子乗せ
後ろに子供を乗せるタイプの場合、子供の様子を直接見ることはできません。また、前子乗せに比べて安定感が劣るという欠点もあります。しかし、前子乗せよりも長い期間使えるため、コスト面でのメリットがあります。
多くのメーカーでは、後ろ子乗せは115cm以下、22kg以下の6歳頃まで使用可能です。この後ろ子乗せタイプは、そのまま長く使えるため、経済的に考えても優れた選択肢になるでしょう。
3人乗りの種類（子供2人の場合）
前子乗せ
こちらも前かご部分がチャイルドシートとして設計されています。安定感は高いですが、荷物を収納するためのかごがないことがデメリットです。特に、保育園や幼稚園の送迎時に荷物が多くなることが想定されるため、ハンドルに荷物を掛けることになると、安定感が損なわれる恐れがあります。
自転車での移動時には、どれほどの荷物を持つことになるのかをしっかりと考慮しておく必要があります。
かごあり
かごありタイプは、前かごと自転車を漕ぐママやパパの間にチャイルドシートを後付けする形で設計されています。かごがあるため、荷物を入れることができますが、前にいる子供が成長すると、運転中に前方が見えにくくなることがあります。
さらに、自転車を漕ぐ際に前のチャイルドシートに足が当たることもあるため、漕ぎづらさを感じる可能性もあるということを考慮するポイントとなります。
子乗せ電動自転車の人気メーカー
子乗せ電動自転車の主要なメーカーとしては、ブリジストン、ヤマハ、パナソニックの3社が有名です。
それぞれのメーカーのおすすめポイントを以下にまとめました。
ブリジストンbikkeシリーズ
両輪駆動と走行中の自動充電が大きな特徴です。両輪駆動は、前輪にモーターを搭載し、前輪はモーターの力で、後輪は人の力で動くという仕組みで、前から引っ張るようにアシストしてくれます。
走行中にペダルを停止したり左ブレーキをかけたりすると、自動で充電が行われるため、非常に便利です。また、両輪駆動のモデルは、チェーンではなくカーボンベルトを採用しており、さびにくく、外れにくく、注油も不要で、従来のチェーンの5倍もの耐久性を誇ります。
ヤマハPASシリーズ
後ろ乗せのチャイルドシートが特長で、頭部を270度包み込むヘッドレストは、成長に合わせて長さ調整が可能です。
シートベルトは、近づけるだけで固定されるマグネットバックルが採用されており、使い勝手の良さも魅力です。さらに、後方にはカバー付きの大型背面ポケットが設置されており、ちょっとした荷物を入れるのにも便利です。
パナソニックGyuttoシリーズ
チャイルドシートには、コンビが独自に開発した衝撃吸収素材エッグショックが使用されており、安全性が非常に高いです。また、サンシェードが付いているため、暑い日でも安心して使用できます。
さらに、鞄に鍵を入れたまま電源ボタンを押すことで開錠できる電子キー、ラクイックも搭載されています。
まとめ
どのメーカーも、機能性や安全性に関して工夫が施されていますので、3社の中から選んでも満足できる選択ができることでしょう。もし、メーカー選びで迷った場合は、デザインや見た目を重視して決めるのも一つの手かもしれません。
3人乗りの場合は、荷物入れのかごの重要性をどの程度重視するかを基準に考えてみてください。荷物が多くなる場合は、かごありのモデルを選び、前用のチャイルドシートは後付けのものをおすすめします。逆に、荷物が少ない場合やリュックを背負ったまま自転車に乗る予定の方には、前かご部分がチャイルドシートになっているタイプがより適しているでしょう。
購入する際には、失敗しないためにも、子供を乗せて電動自転車に乗るシーンを思い描き、自分にとって理想的な自転車がどのようなものかをじっくり考えることが大切です。
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