季節ごとに入れ替えが必要な布団は、収納に大きなスペースを要するため、収納に困ってしまうことが多いです。しかし、布団を薄くすることで、同じ収納スペースにより多くの布団を収めることができる便利なアイテムが存在します。それが布団圧縮袋です。
この布団圧縮袋は収納の強力な助けになりますが、一方でデメリットも存在します。不適切な使い方をすると、逆に手間が増えてしまうこともあるため注意が必要です。
今回は、布団圧縮袋の特性や利点、さらには注意点について詳しくお伝えしたいと思います。

布団圧縮袋のメリット
・収納スペースの有効活用
・清潔な状態での保存が可能
・衣類にも利用できる
それでは、これらのメリットについて一つずつ詳しく見ていきましょう。
収納スペースの有効活用
布団を圧縮することでその厚みが減少し、通常の状態よりもはるかに多くの布団を効率的に収納することが可能になります。
これにより、多くの布団をまとめて収納することができるだけでなく、空いたスペースを他の物品の収納に利用したり、空間を有効活用できるメリットがあります。
清潔な状態で保存できること
布団をそのまま保管しておくと、部屋の中に漂っているほこりなどが付着してしまう可能性が高いですが、布団圧縮袋を使用することで布団が完全に覆われるため、空気中のほこりやゴミからしっかりと守られます。
布団以外にも使える
布団圧縮袋に入れる対象は布団だけではなく、衣類や座布団など、さまざまなアイテムに利用することができます。
特に冬物衣類は、コートやセーターなどの厚手のものが多いので、使用しない季節には圧縮して保管することで、スペースを有効に活用できるのが嬉しいですね。
衣類専用のサイズの圧縮袋も販売されているため、衣類に特化した収納も簡単に行えます。
布団圧縮袋のデメリット
・布団が元のふくらみを失う可能性がある
・過度な圧縮は布団を痛める原因になる
・空気漏れの可能性がある
・カビが発生しやすくなる
・繰り返し使用すると破損することがある
それでは、これらのデメリットについても一つずつ詳しく見ていきましょう。
布団が元ほどはふくらまない
布団を圧縮する際の程度によっては、布団の中綿や繊維がつぶれてしまい、再び使用する際に元のようにふわふわとした状態に戻らないことがあります。
圧縮しすぎは布団をいためる
前述の理由に似ていますが、特に羽毛布団については注意が必要です。
羽毛が折れてしまい、羽毛布団特有の肌触りや質感が損なわれるリスクがあります。
羽毛布団を圧縮する際は、専用の圧縮袋を使用することをお勧めします。
空気漏れがある
圧縮袋に小さな穴や傷があると、圧縮した後すぐは薄くなっているように見えますが、時間が経過すると再び膨らんでしまうことがあります。
カビが発生しやすい
圧縮する前に布団が清潔でない場合、圧縮袋の中でカビや雑菌が繁殖する恐れがありますので、注意が必要です。
繰り返し使うと破れる
圧縮作業を繰り返すことで、袋のフィルムに負担がかかり、最終的には破れやすくなってしまいます。
布団圧縮袋を使用する際に注意したいこと
乾燥させてから入れる
布団圧縮袋に布団を入れる際には、布団を清潔な状態に保つことが非常に重要です。
まずは天日干しを行ったり、布団乾燥機を使用して湿気をしっかりと取り除き、その後にごみやホコリを取り除いておきましょう。
圧縮をしすぎない
圧縮を過度に行うと、布団圧縮袋のフィルムに過剰な負担がかかり、破れやすくなることがあるため、布団の約3割程度の圧縮が適切です。
布団を入れすぎないこと
布団は膨らもうとする特性があるため、詰め込みすぎると途中で破れてしまうリスクがあります。
また、入れすぎることで重くなり、運ぶのもひと苦労になることもあります。
ファスナーは使う前に拭いておく
ファスナー部分にゴミや汚れが付着していると、密閉ができなくなりますので、ファスナーはしっかりと拭いておくことが推奨されます。
その後は乾かしておくことも忘れずに。
濡れたままではカビやダニが繁殖する危険性が高まりますので、ここでの準備が非常に重要です。
布団圧縮袋のタイプ別紹介
布団圧縮袋と一口に言っても、さまざまな種類やタイプが存在します。
手間やコスト、機能性に応じて、自分に合ったものを選ぶと使いやすくなります。
一般的に布団圧縮袋と言えば、掃除機を使用するタイプが多いです。
大きく分けてバルブ式とファスナー式の2種類があります。
バルブ式は、圧縮袋に付いているバルブに掃除機を押し当てて吸引します。

一方、ファスナー式はファスナーから掃除機を直接差し込む方法です。ファスナー式はバルブ式に比べて価格が安く入手しやすいですが、掃除機を抜いた際に空気が入りやすいので、少し慣れが必要です。
バルブ式には「逆流防止弁付き」、ファスナー式には「2重ファスナー」や「スライダー付き」があり、これらが密閉状態を長く保つためのポイントとなります。
掃除機を使用するタイプの布団圧縮袋を使う際は、海外製品やスティック型掃除機など、一部対応していない掃除機もあるため、掃除機とバルブのサイズが合うかどうかを事前に確認しておくと安心です。
また、掃除機を使用しない布団圧縮袋も存在します。掃除機をわざわざ出すのが面倒だと感じる方には非常に便利です。
手で押すファスナー式は、圧縮袋と圧縮したいアイテムがあれば、自分の体重や力をかけるだけで手軽に圧縮することが可能です。
掃除機を使わない布団圧縮袋の中には、専用の空気抜きの道具を使って圧縮するものもあります。
普段ロボット掃除機やスティック型掃除機を使用している方には、こちらの方が便利だと感じるかもしれません。また、布団圧縮袋のバルブが自宅の掃除機と合わないという方にも特におすすめです。
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布団圧縮袋の価格帯は非常に多様です。
ホームセンターやオンラインショップでは、さまざまな種類が販売されており、セリアやダイソーなどの100円均一ショップでも購入できるため、手軽に手に入れることができます。
100円で購入できるのであれば、毎年の買い替えも財布に優しく行えますね。
まとめ
布団圧縮袋は、布団を清潔な状態で守りつつ、収納スペースの効率を格段に向上させる助けとなります。
ただし、間違った使い方をしてしまうと、逆に収納スペースを占有するだけでなく、大切な布団を痛めてしまうことにもなりかねません。
正しく使うことで、収納の頼もしい味方となる布団圧縮袋を、ぜひ上手に活用してお家の整理整頓に役立ててください。
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