買ってはいけない? だしの素

だしの素は、料理の際に手軽に使える便利なアイテムで、瞬時に料理に馴染んで、豊かな味わいを加えてくれます。そのため、忙しい日常の中で、さっと使える調味料として重宝されています。

簡単に購入でき、必要な分だけを料理に使えるのが魅力です。料理初心者や忙しい方々にとっては、手軽に味をまとめてくれる存在として非常に人気があります。もし何を入れれば良いか分からないときには、だしの素を加えておくと安心です。

一方で、最初から本格的にだしを取るとなると、時間やお金、そして食材の廃棄物が発生するため、手間がかかります。しかし、便利なだしの素には、健康に悪影響を及ぼすという噂もあります。これは、添加物や化学調味料が含まれているため、体に良くないとされているからです。

そんな手軽に料理に活用できるだしの素には、一体何が含まれているのでしょうか。

種類

だしの素は主に、3つの形状に分けられます。粒状でお湯にさっと溶ける粉末タイプや顆粒タイプ、鍋の中にパックを入れて煮出すタイプ、そして液体タイプなど、さまざまな選択肢があります。これらは、手間を省き、料理を効率化するために非常に便利です。

小分けされ、スティック状になっているものや、計量して使うことができる大容量の製品も多く、家庭のニーズに応じて選べます。

また、様々な料理に合わせた風味が展開されています。例えば、鍋料理や味噌汁に適したかつおや昆布、シイタケ、あごだしベースのもの、さらにはスープや中華料理に合う鶏がらベースのもの、洋風のコンソメまで取り揃えられています。最近では、人工的に作られたうまみ成分を使用しない、より自然な素材を使用した無添加のだしも増えてきています。これらは価格が高めではありますが、素材にこだわりがあり、安心して使用できるのが特徴です。無添加商品の多くは、原材料がシンプルで少ないことが一つの目安になります。

特徴

だしの素に使われる原材料には、調味料(アミノ酸等)が含まれています。正式にはL-グルタミン酸ナトリウムという名称で、これはうまみ成分として知られています。さとうきびやでんぷんから発酵法で作られ、調味料として使いやすくするためにナトリウムを添加して乾燥させています。

この成分は、コンビニの弁当やスーパーの惣菜など、多くの加工食品に使用されています。そして、酵母エキスという成分も含まれていますが、これはパンやビールなどの小麦製品を作る際に出る副産物を活用したもので、風味を豊かにするために利用されています。

だしの素は、料理が得意でない方でも簡単においしい味付けができるため、これらの成分は欠かせないものとなっています。

買ってはいけない理由

しかし、だしの素には塩分や糖類、化学調味料が多く含まれていることが懸念されています。原料の50~70パーセントは砂糖や塩で占められており、10パーセント未満がかつおなどのエキス、残りは化学調味料などとなります。塩分が多いため、健康への影響が心配されます。塩分の過剰摂取は高血圧やがんのリスクを高め、生活習慣病に繋がる可能性があります。

塩分を控えたい方には、塩分無添加や塩分不使用の製品も選択肢として存在します。さらに、だしの素には酵母エキスが含まれていますが、これは酵母そのものとは異なるもので、発酵食品としての酵母はパンや酒を作る際に必要ですが、酵母エキスはうまみ成分として使用されています。

酵母エキスは体の免疫系に影響を及ぼし、鼻炎や花粉症といったアレルギー反応を引き起こすことがあります。また、胃腸に対しても悪影響を及ぼすとされています。グルタミン酸ナトリウムに似た味を持ち、うまみ成分の代用として使用されることもありますが、食品添加物として指定されていないため、無添加表示で販売されることができます。しかし、これは自然には存在しない人工的なうまみ成分なので、注意が必要です。

うまみ成分が豊富な食品に慣れてしまうと、素材本来のうまみでは物足りなさを感じるようになるかもしれません。一般的に家庭で食材からだしを取る際には、塩は加えませんので、手作りの素材から得たうまみのだしと、人工的に作られただしの素の違いを理解し、使い分けることが重要です。

まとめ

塩分や化学調味料が含まれているため、その摂取量には注意が必要ですが、だしの素には多くの利点も存在します。手作りのだしは保存期間が短いですが、だしの素を使えば長期間保存できるため、少量から調理したい時や、ちょっとだけ使いたい時に非常に便利です。

現代の忙しい生活には、時短料理が欠かせません。誰でも簡単においしい料理を作ることができ、対応できる料理の幅も広がります。様々な料理に合うため、扱いやすさも魅力です。また、ゴミが出にくい点もエコであり、家庭で素材からだしを取る際に出る廃棄物と比べると、だしの素の製造過程で出たゴミを肥料として再利用している企業もあります。

添加物が気になる方には、無添加のだしも選択肢として存在します。私たちの体は、食べるもので作られていますので、自分が口にするものがどのようなものであるかを日々意識することが大切です。

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