近年、在宅勤務が増加し、私たちがパソコンやスマートフォンなどの画面を見つめる時間が、会社や自宅を問わず、数年前と比較して驚くほど増えてきたことを実感しています。
私自身も、そうした時間がほぼ倍増したと感じています。
このような状況になると、やはり気になるのは「目」の疲労です。
目の疲労は、頭痛を引き起こす要因となったり、肩こりや手足のしびれといった様々な身体的不調を引き起こすことがあります。
そんな中で、「目」の疲れに良いとよく耳にする食材が「ブルーベリー」です。
しかし、実は「ブルーベリー」以外にも「目」の疲れを和らげる食材が存在するのです。
今回は、そのような「目」の疲れに対して効果的な食材についてお話ししたいと思います。
この記事を通じて、以下のことが明らかになります。
・目の疲れに有効な栄養素について理解できる
・目の疲れを軽減するための食材を知ることができる
それでは、よろしくお願いします。
目の疲れに有効な栄養素と食材
まずは、復習としてなぜ「ブルーベリー」が目の疲れに効果的であるとされているのか、その理由をご説明いたします。
その理由は以下の通りです。
「ブルーベリー」には、「アントシアニン」と呼ばれる成分が豊富に含まれています。
この「アントシアニン」は、アンチエイジングに寄与する強力な抗酸化作用を持ち、目の神経の血流を改善する働きがあります。
その結果として、目の筋肉である毛様体筋の緊張を和らげ、目の疲労の緩和や視力の改善に繋がるのです。
冒頭でも触れたように、近年私たちは長時間にわたってパソコンやスマートフォンの画面を見続けたり、度数の合わないメガネやコンタクトレンズを使用したりすることが増え、毛様体筋が緊張し、疲れ目の原因となってしまっています。
さらに、室内の乾燥や照明の明るさなどの外部環境要因、生活習慣、ストレスといった要素も、目の疲れを引き起こす要因となっているのです。
では、「ブルーベリー」以外に目の疲労回復に寄与する成分を含む食材について詳しく見ていきましょう。
・ビタミンAが豊富な「かぼちゃ」
かぼちゃには多くのビタミンAが含まれており、特に目の乾燥を防ぐ「レチノール」という成分が存在します。この「レチノール」は目の角膜に保護層を形成し、粘膜を乾燥から守る役割を果たします。
また、ビタミンAは目が暗い環境に適応できない「夜盲症」を予防する効果もあると言われています。
かぼちゃの煮物はとても美味しいですよね。その他にも、ビタミンAが豊富に含まれる食品としては、豚レバー、鶏レバー、卵黄、うなぎ、人参、カボチャ、パプリカ、ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、パセリなどがあります。
・ビタミンB群が豊富な「肉類・乳製品」
ビタミンB群は、糖質や脂質をエネルギーに変換する役割があり、その結果、目の筋肉の疲労を回復させたり、細胞の再生をサポートしてくれます。
その中でも、ビタミンB1やビタミンB12は視神経を健康に保つために欠かせない栄養素です。
さらに、ビタミンBの効果を高めるためには、ビタミンA・C・Eと一緒に摂取することが推奨されています。
ビタミンB群が多く含まれる食品には、肉や魚類:豚肉、レバー、卵、マグロ、カツオ、サバ、サンマ、アジ、しじみ、豆類、まいたけ、バナナ、納豆、豆腐などがあります。
・ビタミンCが豊富な食材
ビタミンCは多くの方がご存知かと思いますが、強い抗酸化作用を持ち、コラーゲン合成に必要不可欠な栄養素です。
目の水晶体にはこの「ビタミンC」が豊富に含まれており、これを補うことで目の毛細血管を健康に保ち、疲れ目や充血の予防を助けます。また、その抗酸化作用により、白内障の予防にも寄与します。
ビタミンCが豊富に含まれている食材としては、ピーマン、パプリカ、ブロッコリー、カリフラワー、じゃがいも、パセリ、イチゴ、柿、キウイ、グレープフルーツなどが挙げられます。
・ルテインを多く含む食材
「ルテイン」は目の水晶体や黄斑部に多く存在する成分です。
この「ルテイン」はブルーライトを吸収し、酸化防止作用によって眼病のリスクを軽減する働きがあります。
ルテインを多く含む食材には、ほうれん草、ケール、モロヘイヤ、小松菜、チンゲン菜、プルーン、アンズ、アボカドなどが含まれます。
・アスタキサンチンが多く含まれる食材
この「アスタキサンチン」は、サケやエビなどの赤色に見られる天然の色素です。
アスタキサンチンには非常に強い抗酸化作用があり、この作用によってかすみや眼病の予防に役立ちます。
また、目の深部に浸透することで、眼精疲労の主な要因である毛様体筋の血流を改善し、筋肉疲労の回復にも寄与します。
この「アスタキサンチン」を多く含む食品には、エビ、カニ、鮭、マス、イクラなどがあります。
まとめ
私たちが生きる現代の環境は、パソコンやスマートフォンを常に使用する生活様式となっています。
そのため、私たちの「目」も日々非常に酷使されているのです。
このような状況だからこそ、食材を含めて、目を労わることが大切です。
最後までお読みいただき、誠にありがとうございました。
ご覧いただき、ありがとうございました。
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