
子供の肌は、大人のそれに比べると非常に繊細でデリケートな特性を持っています。
そのため、体を洗う際に使用する石鹸は肌に優しいものを選び、お風呂から上がった後には乾燥を防ぐためのクリームを塗布してあげるなど、子供の肌に適したお手入れが求められます。
入念に肌のお手入れをしてあげることはとても重要ですが、実は毎日身に着ける衣服の素材に気を配ることも、子供の肌を守るためには欠かせない要素なのです。
特に、肌着は肌に直接触れる衣服であるため、子供の肌に優しい素材を選ぶことが不可欠です。
この記事では、子供の肌を守るために選ぶべきではない肌着について詳しく解説していきますので、ぜひ肌着選びの参考にしてください。
肌着の素材の種類
肌着の素材は、主に化学繊維と天然繊維の二つに大別されます。
化学繊維
肌着に使用される化学繊維には、主にポリエステル、ナイロン、アクリル、ポリウレタンといったものがあります。
これらの化学繊維は、さらに合成繊維と再生繊維の2種類に分かれます。
前述の通り、肌着に広く使用される化学繊維は、石油を原料とした合成繊維が主流です。
「石油系の繊維」という言葉を聞くと、「肌に悪影響を及ぼしそう…子供には着せたくない」と感じる方もいるかもしれません。
化学繊維は、耐久性があり手入れが容易な素材ではありますが、静電気が発生しやすいという欠点も存在します。
化学繊維の肌着を着用すると、皮膚との摩擦によって静電気が発生しやすくなります。
この静電気が肌を刺激し、かゆみや湿疹、肌荒れといった問題の原因</spanになることがあります。
したがって、化学繊維で作られた肌着は、できるだけ避けるべきです。
天然繊維
天然繊維には、植物由来のコットン(綿)、リネン(麻)や、動物由来のシルク(絹)、ウール(羊毛)があります。
- 綿…通気性と吸湿性に優れ、保温性もあるため、オールシーズン快適に使用できる
- 麻…通気性が良好だが、肌触りが少しチクチクすることがある
- 絹…滑らかで柔らかく、肌触りが非常に良い。保温性と保湿性に優れている
- ウール…湿気を吸収しやすく、縮みやすい特性を持つ
天然繊維は、肌に優しい素材として知られています。
子供の肌着を選ぶ際には、天然繊維で作られたものが特に望ましいとされています。
冬の肌着、ヒートテック

冬の肌着としてよく知られているのが、ユニクロのヒートテックです。
薄手の生地でありながら暖かさを提供するため、冬の必需品として愛用している方も多いことでしょう。
ヒートテックは、吸湿発熱の原理を利用して暖かくなる化学繊維で構成されています。
肌から放出される水分を吸収し、その熱を利用して温かさを生み出しています。
しかし、大量の汗をかくと、その効果が薄れ、逆に汗によって体が冷えてしまうことがあります。
そのため、ヒートテックは汗をかくような状況では着用すべきではない肌着なのです。
寝ている間も汗をかくことが多いため、ヒートテックは就寝時には向いていません。
となると、普段から大人よりも汗をかきやすい子供にとって、ヒートテック素材の肌着は避けるべき選択肢となります。
綿の肌着
子供の冬の肌着としてヒートテックが不向きだとすると、「では、どの肌着を選べば良いのか?」と疑問に思う方もいるでしょう。
子供の肌着に最適な素材として推奨されるのは、天然繊維の綿です。
綿は、オールシーズン快適に着用できる素材であり、保温性にも優れているため、冬の肌着に適しています。
冬でも汗をかきやすい子供には、汗を効果的に吸収する綿の肌着が特におすすめです。
綿は、通気性が良く、吸湿性にも優れているため、汗で肌がかぶれる心配が少なく安心です。
子供の肌着、おすすめ3選
オーガニックコットンの無印良品
無印良品の肌着は、オーガニックコットンを100%使用しており、安心して着用できる素材です。
(※オーガニックコットンとは、農薬や化学肥料を3年以上使用していない土地で栽培された綿花のことを指します。)
脇の縫い目がないデザインや、洗濯タグが外側に付いているなど、肌に優しい工夫が施された肌着です。
サイズ100cmからのキッズに、グンゼ
100cm以上の子供におすすめなのが、グンゼの肌着です。
こちらは綿100%の素材で、柔らかい肌触りとさらっとした着心地が特徴です。
丈夫な縫製で、洗濯にも強く、型崩れしにくいため、長持ちする肌着として重宝されています。
ユニクロで買うなら、綿素材の肌着
ユニクロの肌着といえば、ヒートテックが有名ですが、実は綿素材の商品も取り揃えています。
80㎝~110㎝サイズには、綿100%のコットンフライスインナーTが存在します。
110cm~160cmのサイズになると、綿100%の製品はありませんが、綿92%、ポリウレタン8%の綿混の肌着が販売されています。
KIDSウォームコットンストレッチUネックT(9分袖)という商品がそれにあたります。
綿100%にこだわらない方であれば、綿の割合が高い綿混の商品を選んでも問題ないかもしれません。
ただし、実際に使用してみてお子様の肌に合わない場合は、すぐに着用を中止するようにしてください。
まとめ
子供の冬の肌着には、化学繊維が使われているものはできるだけ避けるようにしましょう。
大人が普段使っているヒートテックは、デリケートで汗をかきやすい子供の肌には不向きです。
冬の子供の肌着を選ぶ際には、注意すべき素材について理解し、この記事を参考にして、適切な選択をしていただければと思います。
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