スーパーで目にする色とりどりの野菜や、家庭菜園に関するブログを見て、私も自分の手で育ててみたいと感じる方は多いのではないでしょうか。実は、私もその一人です。
やりたいという気持ちが芽生えたら、まずは近くのホームセンターに足を運び、さまざまな野菜の苗を見に行くことになりますよね。
ホームセンターに並べられたたくさんの野菜の苗を前にして、どの苗がいいのか、あるいはどれも似たようなものではないかと迷う方もいらっしゃるかもしれません。
実際に購入する苗の状態は、その後の野菜の成長に対して非常に大きな影響を及ぼします。良い苗を選ぶことができれば、野菜栽培の成功の半分が決まったとも言われるほど、苗選びは非常に重要なプロセスです。
しかし、どの苗が本当に良い苗なのかという疑問が湧くのも当然です。そこで、今回は元気な苗を選ぶためのポイントについて詳しくご紹介します。
元気な苗を選ぶポイント
– 葉の色が鮮やか
– 茎が太い
– 売れ残っている苗は購入しない
– 管理が行き届いたお店で購入する
– 葉が病気や害虫に侵されていない
これらの5つのポイントに注意を払いながら、苗を選んでみてください。
苗の種類
まず最初に、苗の種類についてですが、大きく分けて以下の2種類があります。
– 実生苗
– 接ぎ木苗
・実生苗(みしょうなえ)
実生苗とは、種から育てられた苗のことを指します。この苗は手頃な価格で提供されているため、家庭菜園初心者でも挑戦しやすいのが魅力です。ただし、病気にかかりやすい特徴がありますが、毎年植える場所や使用する土を変えることで連作障害を回避できるため、楽しく栽培することができるでしょう。
・接ぎ木苗(つぎきなえ)
接ぎ木苗は、異なる2種類の野菜を接ぎ木して結合させた苗です。根元付近に接ぎ合わせた跡が見られるのが特徴です。この方法により、病気に強い品種の苗に接ぎ木することで、実生苗よりも病気にかかりにくく、収穫期間も延ばすことが可能です。ただし、実生苗と比べるとやや高価になる場合があります。
(よく見かける接ぎ木苗の例)
– トマト
– ナス
– ピーマン
– スイカなど
元気な苗を選ぶポイント
良い苗は外見からも力強さや美しさを感じさせます。実際に手に取ってじっくりと苗を観察してみましょう。元気な苗を選ぶことができるかどうかが、今後の栽培と収穫に大きな影響を与えることになります。
・葉の色が鮮やか
全体的に葉の色が鮮やかであることは、元気な苗の明確な証拠です。また、葉に厚みがあることも良い苗を選ぶためのポイントです。難しいかもしれませんが、周りに並ぶ他の苗とよく比べてみることをお勧めします。
※葉の厚みを確認する際には、葉を傷めないように注意してください。逆に、葉が黄色くなっている苗は栄養不足が疑われるため、購入は避けた方が良いでしょう。
・茎が太い
茎が太いことは、根がしっかりと張れている証拠です。軽く揺すってみて、ぐらつき具合や安定感を確認しましょう。もし他の苗より少し背が低くても、しっかりと安定感があればそれは元気な苗です。逆に、大きくても茎が細くて安定感がない苗は、根がうまく成長できていない可能性がありますので注意が必要です。
・売れ残っている苗は買わない
値引きされている売れ残りの苗は、植え付け時期が過ぎているケースが多いです。さらに、肥料が切れていたり根詰まりを起こして、苗が老化している可能性もあります。弱った苗を選んでしまうと、せっかく植えてもすぐに枯れてしまうことが考えられます。元気な苗を選ぶことが、栽培の成功の可能性を高めるのです。
・管理の行き届いたお店で買う
お店に並ぶ野菜の苗を見てみましょう。水切れを起こしていたり、苗が弱っていたり傷ついているものが見受けられないか確認してください。こうした苗が目につく場合は、管理がしっかりと行われているお店での購入を考えるべきです。きちんと管理されたお店では、元気な苗に出会える可能性が高まります。逆に、あまり管理が行き届いていないお店の苗は、一見元気そうに見えても実は弱っていることが多いのです。
・葉が病気や害虫に浸食されていない
葉に虫に食べられた跡が見つかると、そこから病気が広がりやすくなります。また、たとえ食べられた跡がなくても、アブラムシが付いている苗は避けましょう。アブラムシは葉や茎から養分を吸い取るだけでなく、病気や他の害虫を引き寄せる原因にもなります。小さくて見えにくいですが、購入前に苗をしっかりと確認することが重要です。逆に、虫の被害がなく、十分な葉があるということは、光合成がしっかり行われていることを意味し、元気な苗である証拠です。
まとめ
今回は、元気な苗を選ぶためのポイントについて詳しく解説しました。元気な苗を購入することが、栽培の成功につながることを忘れないでください。弱っている苗を選ばないように、しっかりと選別を行いましょう。
しかし、どの苗も実際に育ててみないと、その本来の育成力は分からないこともあります。ですので、仮に弱った苗を選んでしまった場合でも、悲観する必要はありません。しっかりと育てることで、意外なほど大きく成長するかもしれません。
人との出会いと同じく、苗との出会いも一期一会です。自分が選んだ苗と真剣に向き合って、家庭菜園を楽しむことが大切です。まずは、ホームセンターに行って、たくさんの苗を見に行くのはいかがでしょうか。今まで何気なく眺めていた苗たちの中で、新たな変化を見つけることができるかもしれませんよ。
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