何となく体調が優れないとき、あなたはどのように対処しますか。
自宅でゆっくりと休息を取ったり、
体を温めたり、
部屋の湿度を調整したり、
様々な対処法が存在します。
その対処法の中には、かぜ薬を購入することがあるでしょう。
今回は、かぜ薬を実際に服用しても良いのかについて詳しく解説します。
かぜ薬はどのようなお薬なのか?
かぜの症状として、主に以下の3つが挙げられます。
- 発熱
- 鼻水
- のどの痛み
かぜは、いわゆる上気道における感染によって炎症が生じている状態を指します。
その結果、鼻やのどに具体的な症状が集中することになります。
また、ウィルスと戦うために体温が上昇することがあります。
これが一般的に言われる発熱している状態</strongです。
かぜ薬は、熱、鼻水、のどの痛みという3つの症状に対してバランスよく効果を発揮する成分が含まれています。
したがって、これ一本で一石三鳥の効果を期待できるお薬です。

どこが辛いのか、いまいち分からない
そんなことでお悩みの方には、特におすすめの薬となっています。
かぜ薬のどこが問題なのか?
かぜ薬は一石三鳥の効果があると説明しましたが、実のところ、人によってはその効き目が強すぎることがあるのです。
3つの症状に対しての成分が含まれているため、もし症状が2つしかなかった場合、必要のない成分を体に取り入れることになってしまいます。
熱 | 鼻水 | のどの痛み | |
〇 | 〇 | 〇 | 〇有効 |
〇 | × | 〇 | ×過剰摂取 |
〇 | × | × | ×過剰摂取 |
薬の成分を過剰に摂取することによって、肝臓が過剰に解毒を行わなければならなくなります。
肝臓の機能には限界があるため、過剰摂取によって薬の副作用が強く出てしまうことがあります。
かぜ薬の主な副作用として以下のものが挙げられます。
- 胃腸の不快感や痛み
- 発疹や皮膚の赤み
- 吐き気や嘔吐
これらの副作用は、熱や鼻水の症状を抑える代わりに生じることがあります。
どのような薬を服用しても、一定の副作用は伴うものです。
症状に応じた薬の選択
もし、かぜの症状が2つ以下の場合は、その症状に適した薬を選んで服用しましょう。
熱を下げたい場合は解熱剤を、鼻水を抑えたい場合は鼻炎薬を、のどの痛みを軽減したい場合は口腔咽喉薬を選ぶと良いでしょう。
・解熱剤
イブプロフェンやバファリンは15歳未満の方には服用が推奨されていません。
そのため、15歳未満の小児の場合は、アセトアミノフェンを含む解熱剤を選択してください。
過去に胃潰瘍や十二指腸潰瘍を患ったことがある方は、医師や薬剤師、登録販売者に相談することをお勧めします。
妊娠中の方も、自身の判断だけで服用を決めず、専門家に相談することが重要です。
・鼻炎薬
眠気を引き起こすことがあります。そのため、運転前には服用を避けるべきです。
緑内障をお持ちの方は症状が悪化する可能性があるため注意が必要です。
授乳中の方は、乳児に成分が移行することがあるため、購入前に専門家に相談してください。
・口腔咽喉薬
咳止めの液体薬は依存性がある可能性があります。症状が改善したらすぐに服用を中止するようにしましょう。
噴霧式の炎症を抑える薬は、目に入らないように注意して使用してください。
薬を服用する際の注意事項
どの薬においても共通して留意すべきことがあります。
それは、以下の3つのポイントです。
- 食後に服用すること
- アルコールと一緒に摂取しないこと
- 錠剤を飲む際には十分な水分を摂取すること
では、これらのポイントを詳しく見ていきましょう。
1.食後に服用すること
薬には胃や腸に負担をかける成分が含まれています。
食事を取らずに薬を飲むと、胃腸を保護する成分が抑制され、胃酸の影響を直接受けることになります。
そのため、食事を済ませた後に薬を服用することを心がけてください。
2.アルコールと一緒に摂取しないこと
これは説明するまでもなく重要です。
そもそもアルコール自体が風邪の症状を悪化させるリスクがあるため、アルコールと薬を同時に服用すると強い眠気を引き起こす可能性があります。
とにかく、絶対に一緒に摂取しないようにしましょう。
3.錠剤を飲む際には十分な水分を摂取すること
高齢者や小さなお子様は、飲み込む力が弱いため、十分な水分を含ませてから飲まないと喉に詰まることがあるので注意が必要です。
これは非常に危険ですので、十分に注意して服用しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ドラッグストアで販売されている薬は、実際に見てみると自分にとって不要な成分が含まれていることがあるかもしれません。
ここで、今回の記事の要点をまとめておきます。
- かぜは、熱や鼻水、のどの痛みという3つの主な症状が現れる
- かぜ薬にはその3種類の症状に対する成分が含まれている
- 必要のない成分が含まれている場合は、症状に応じた薬を選択する
これらのポイントを意識し、副作用を避けるよう心がけましょう。
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