おいしいカボチャの選び方と買ってはいけないカボチャとは?

秋が訪れると、カボチャが旬を迎え、煮物やサラダ、さらにはてんぷらなど、さまざまな料理に美味しく活用することができます。しかし、カボチャの種類が多く、見た目が似ているため、どのカボチャが特においしいのかを見分けるのが難しいと感じる方も多いのではないでしょうか。

この記事では、上質なカボチャを選ぶためのポイントや、逆に避けるべきカボチャの特徴について詳しく解説していきます。

カボチャの代表的な品種

カボチャには多くの品種が存在しますが、一般的には日本カボチャと西洋カボチャの二つに大きく分類されます。日本カボチャの表面はでこぼこしているのに対し、西洋カボチャはツルツルとした滑らかな表面を持つことが多いです。

西洋カボチャは甘みが強く、食感はホクホクしているのが特徴です。一方、日本カボチャは甘味が控えめで、淡白な味わいを持ち、独特のねっとりとした食感が魅力です。

現在では、日本カボチャは高級日本料理店で使用されることが多く、一般的なスーパーマーケットではあまり見かけることがありません。日本で最も広く流通しているカボチャは、実は西洋カボチャの一種である栗カボチャです。スーパーマーケットなどで目にするカボチャのほとんどが、この栗カボチャになります。本記事では、特に栗カボチャに焦点を当て、その選び方について詳しく説明していきます。

栗カボチャとは

栗カボチャは、西洋カボチャの中でもバターカップ・スクヮッシュという品種から派生したもので、現在では多くの派生品種が存在します。中でも代表的なものには「えびす」「マロンドール」「みやこ」などがあります。

栗カボチャは、甘味が強く、加熱するとホクホクとした食感になるのが特徴です。収穫は夏から初秋にかけて行われ、その後2~3ヶ月間熟成させることで、でんぷん質が糖に変わっていきます。そのため、熟成された栗カボチャが秋頃から市場に出回り、旬を迎えるのです。

カボチャの選び方

カボチャを選ぶ際にはいくつかの重要なポイントがあります。これから栗カボチャを例に挙げて、その選び方を詳しく解説していきます。これらのポイントを理解し実践することで、ホクホクで甘いカボチャを選ぶことができるでしょう。

ヘタがコルク状に乾燥しているもの

カボチャは収穫後に熟成させる過程で、ヘタの切り口が乾燥し、コルク状になります。コルク状に乾燥したヘタは、カボチャが完熟している証拠です。また、ヘタの周囲がくぼんでいたり、ひびが入っている場合も完熟の証とされています。

逆に、ヘタを押して柔らかいものは、完熟していないか、あるいは熟しすぎている可能性があるため、そちらは避けるべきです。

皮が固くツヤがある

皮が硬く、ツヤがあるものが美味しいカボチャの特徴です。硬い皮は内部のでんぷん質を外に逃さず保持し、熟成が進むことででんぷん質が糖に変わっていきます。

皮の色は深緑色で、色が濃いものを選びましょう。皮が黄色いものは、太陽にあまり当たっておらず、完熟しにくいです。また、皮に白い粉を吹いているものは、内部のでんぷん質が外に出始めているため、避けるべきです。

ただし、皮が黄色い場合でも注意が必要です。太陽の当たっていない部分は果肉の色に近いことが多いため、黄色の部分から内部の果肉の色を推測することができます。一部黄色のもので、特に黄色が濃いものは果肉の色も濃いため、選ぶ際の一つの指標として有効です。

重さで選ぶ

同じ大きさのカボチャを比べた際に、ずっしりと重いものの方が、しっかりと実が詰まっています。実が充実しているカボチャは、完熟した際に甘さが引き立ち、ホクホクとした食感が楽しめます。

カットされている場合

カボチャがカットされている場合は、皮と実の境目に注目しましょう。皮と実の間が緑のグラデーションになっているものは避け、皮ぎりぎりまで黄色くなっているものを選ぶことが大切です。果肉の色は薄黄色ではなく、黄色が濃いものを選ぶようにしましょう。色が濃いカボチャの方が甘みが強く、ホクホクとした美味しさが期待できます。

種とワタがぎっしりと詰まっていて、種がふっくらとしているものを選ぶことも重要です。カットされている場合でも、皮の色は大切ですので、カットされていない場合と同じく、深緑の濃いものを選ぶようにしましょう。

買ってはいけないカボチャ

避けるべきカボチャの特徴は、同じ大きさで比べた際に軽く、皮の色が深緑でないもの、そしてヘタがコルク状に乾燥していないものです。このようなカボチャは、味が劣る可能性が高いので注意が必要です。

カボチャの切り方

硬いカボチャを購入した際、まるごと一つ持ち帰ると、重くて切るのが大変と感じる方も多いでしょう。しかし、美味しいカボチャは一般的に硬く、重いものです。ここでは、カボチャを簡単に切るための方法をご紹介します。

まず一つ目の方法は、カボチャを電子レンジで軽く加熱することです。すぐに調理する場合には、こちらの方法が特におすすめです。カボチャを電子レンジで数分間、暖かくなる程度に加熱することで、簡単に切れるようになります。ただし、加熱しすぎるとカボチャの内部で圧力が高まり、破裂する危険や火傷の危険があるため、注意が必要です。

二つ目の方法は、カボチャの周囲をぐるっと切る方法です。まず、カボチャのヘタを取り除きます。ヘタの取り方は、ヘタの周囲に包丁をぐるっと一周差し込みます。これにより、簡単にヘタを取り除くことができます。

次に、皮に包丁をあてて、ぐるっと一周切れ込みを入れます。この時、一度で切れ込みを入れなくても問題ありません。何度かぐるっと一周包丁をあてることで、徐々に切れていきます。

最後に、先ほどヘタを取った部分から切れ込みを入れた部分を切り落とします。この時、すでに一番硬い部分である皮が切れているため、簡単にカボチャを切ることが可能です。

真っ二つにカットした後も同様に、皮に切れ込みを入れてから切ることで、簡単にカボチャを切り分けることができます。

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