貯蓄から投資へのシフトが叫ばれる現代において、
貯金だけでなく、投資信託を始める人々が増えているのではないでしょうか。
投資信託と一口に言っても、その種類は数百に及ぶため、どれを選ぶかは非常に重要な決断です。
では、その中からどのような基準で選択すれば良いのでしょうか。
金融の仕組みは複雑であるがゆえに、選ぶ際には慎重な判断が必要です。
この記事では、購入すべき投資信託と、避けるべき投資信託についてそれぞれ詳しく解説していきます。
投資信託とはどのようなものか
まず最初に、投資信託の基本についてお話ししましょう。
その特徴や仕組みについて簡潔に説明いたします。
投資信託とは、「投資家から集まった資金を一つにまとめ、運用の専門家が株式や債券などに投資・運用を行う金融商品」であり、その運用成果は各投資家の出資額に応じて配分される仕組みを持っています。
投資信託の運用成績は市場の状況によって変動するため、利益を得られる場合もあれば、逆に損失を被ることもあり得ます。
したがって投資信託には元本保証がないということを理解しておく必要があります。
市場が不安定な時期には大きな損失が生じる可能性もあるため、そのリスクを十分に理解した上で投資を検討することが重要です。
リスクを避けたい方にとっては、投資信託は適さない選択肢となるでしょう。
投資信託の種類
次に、投資信託にはどのような種類が存在するのかを詳しく見ていきましょう。
冒頭でお話しした通り、数百種類の投資信託が市場に存在しますが、主に二つのカテゴリーに分類することができます。
「インデックスファンド」と「アクティブファンド」です。
インデックスファンドは、日経平均株価など特定の株価指数に連動する運用成果を目指す投資信託です。
それに対してアクティブファンドは、投資の専門家が銘柄を選び出し、株価指数を上回る運用成績を狙うことを目的とする投資信託</strongです。
この二つの投資信託のうち、どちらを選ぶべきでしょうか。
結論としてはインデックスファンドを選ぶことが最善です。
アクティブファンドは避けるべきなのです。
アクティブファンドを買ってはいけない理由
「投資の専門家が選んでくれるから、アクティブファンドの方が利益を得やすいのでは？」
そんなふうに思った方もいるかもしれません。
それでもなぜアクティブファンドを選ぶべきではないのか、その理由は明確です。
インデックスファンドに比べて利益が上がらない可能性が高いからです。
投資の専門家といっても、その存在はあくまで「人」であり、個人の判断に基づいています。
株式市場は世界の経済状況や将来の景気予測を反映して日々変動しているため、
個人の力で大きな市場に挑むことは、圧倒的な力の差があることを意味します。
そのため、アクティブファンドは運用成績が思わしくないことが多く、マーケットの流れに沿って利益を上げることができるインデックスファンドを選ぶことが賢明です。
インデックスファンドなら何を買ってもいいの？
アクティブファンドを避けるべき理由については既に述べましたが、ではインデックスファンドなら何を選んでも良いのでしょうか。
そんなことは決してありません！
選ぶべきでないインデックスファンドのタイプについても理解しておく必要があります。
インデックスファンドは特定の株価指数に連動することから、株価は今後の成長期待や衰退の可能性を反映して変動します。
したがって成長が見込めない国の株価に連動するインデックスファンドは、利益を得られない可能性が高いと言えます。
例えば、日本の状況を考えてみましょう。
少子高齢化や人口減少、地方の経済的な衰退など、多くの課題を抱えている現状を想像してみてください。
今後数十年にわたって、これらの問題が解決される見込みは少ないでしょう。
つまり、日経平均株価に連動するインデックスファンドは購入を避けるべき選択肢です。
買ってもいいインデックスファンドは？
では、どのようなインデックスファンドを選べば良いのでしょうか。
今後の成長が期待できる国に連動したインデックスファンドを以下に三つご紹介いたします。
結論としては、アメリカの株価指数に連動したインデックスファンドを強く推奨します。
１、楽天・全米株式インデックスファンド
２、eMAXIS Slim 米国株式（S＆P500）
３、SBI・V・S&P500インデックス・ファンド
これらはすべてアメリカの株価指数に連動した運用成果を目指すインデックスファンドです。
アメリカはこれまで多くのイノベーションを生み出し、世界経済をリードしてきました。
例えば、GAFAM（Google・Amazon・Facebook・Apple・Microsoftの略称）が開発した製品やサービスは、私たちの日常生活を大きく変えました。
今やこれらのサービスは必須とも言える存在であり、今後もさらなる進化や革新が期待されるものばかりです。
このため、アメリカの成長が今後も続くと考えられるのです。
まとめ：投資信託は得をすれば損することもある
今回は投資信託の種類や内容について、またアメリカのインデックスファンドをおすすめする理由について解説させていただきました。
最後に重要な点を再確認しておきましょう。
投資信託はどのようなものであれ、利益を得ることもあれば損失を被ることもあるのです。
今回紹介したインデックスファンドもその例外ではありません。
投資信託を購入する際には、正しい知識と冷静な判断のもとで行動してください。
この記事があなたの資産運用に少しでも役立つことを願っています。
コメント