非純正バッテリー・互換品バッテリーは買ってはいけない。

現代社会において、リチウム電池を搭載した製品は私たちの生活の至る所で利用されています。これらの電池は長期間使用することで劣化し、その結果、交換の必要が生じます。その際、皆さんは純正品と互換品のどちらを選択するのでしょうか?

私自身も、どの基準で選べばよいのか分からず、価格の違いに戸惑った経験があります。そこで、今回は疑問を解消するために、互換製品と純正品の違いや安全性について詳しくお伝えします。

互換製品(非純正)とは?

『互換性とは、ある部品やコンポーネント(構成要素)を置き換えても、同様に動作させることができる特性を指します。』
wikipedia

工業製品の分野では、互換性を確保することによって、新たなシステムを導入する必要がなくなるため、設計や部品の再利用が促進され、結果としてコスト削減を図ることが可能となります。

新製品を後から模倣して作るため、デザインや設計の時間が不要になり、その分コストを削減できるのね。

なぜ、互換バッテリーを購入するのが危険なのか?

近年、互換バッテリーに関連する事故が増加しているという懸念があります。特に、動画配信プラットフォームなどで、広大な倉庫が燃え上がる事故や発火の映像が取り上げられ、多くの人々の注目を集めています。ここ数年でこの傾向は顕著になっており、充電式掃除機のバッテリーでも発火事故が報告されています。

問題点とは・・

  • リチウムイオンセルに関する問題
  • 互換品の保護回路に関する問題
  • 販売体制や輸入製品に関する問題
  • 不適切なセルによるトラブル
  • 充放電を繰り返す中でセル間の異常が発生し、過充電によって熱を持つ
  • 充電器との相性不良による過充電と異常発熱

純正品と比較すると、互換バッテリーは安価で提供されることが多いですが、ほとんどが6.0Ahと表示されているものの、実際には4.0Ah以下の容量しか持たない製品も存在します。さらに、電動機器に適合しないバッテリーセルを使用している場合があり、これは低スペックで急速充電や大放電に不向きです。

輸入品に関しては、純正の6.0Ahは危険物としての輸送規制があり、コストや時間がかかります。そのため、4.0Ahと偽って販売されるケースが考えられます。また、個人輸入の名目で輸入した場合、輸入者が責任を問われない場合もあります

このような危険な製品を使用した場合、加圧や衝撃、さらには過充電の負荷によって発火するリスクがあります。

難しい技術的な話ではあるけれど、事故が起こる可能性があるので、本当に危険で恐ろしいわね。

見た目だけでは判断できないことも多いから、慎重になるべきよ。

危険性については、経済産業省や消防組合などから注意喚起がされています。
実際に非純正品で事故報告があった商品
充電式電気掃除機スマートフォン
充電式電動工具電動ブロワー
ノートパソコンカメラ
LEDヘッドライトその他

多くの互換製品・非純正品に関して事故の報告が上がってきていますが、その中でも特に充電式バッテリーが多くを占めています。

なぜネットで販売され続けるのか?

発火や問題が発生し、レビューにネガティブな意見が寄せられると、販売者はそのページを削除し、新たなページを作成して再び販売を開始するということが繰り返されています。これにより、低評価が消えてしまうのです。

PSEマークは、電気用品安全法の基準に適合している事業者が自主的に表示できるものです。そのため、互換バッテリーはPSEマークが、正しく機能していない状態であることが多いです。予防策として、PSEマークの近くに記載されている輸入業者を確認することも有効です。安価な商品は魅力的ですが、互換バッテリーは購入しないのが最善の選択です

我が家の互換バッテリー、業者記載が、ないです➡

金額の差はどのくらい?

できるだけ家計に優しく、安いものが良いと思うわ。

確かに、互換製品は純正品に比べて安いことが多いです。

例えば、ダイソンの掃除機バッテリーに関しては、機種によって異なりますが、純正品の価格は8,000円から13,000円程度と少々高価です。一方、非純正品や互換品のバッテリーは、3,500円から5,500円程度で販売されており、非常にお得に感じます。

長年にわたり日常的に使用するものには、安心・安全・保証といった価値が最も重要です。純正品にはその価値がしっかりと具現化されています。

互換製品使用時の注意点

  • できるだけ早急に、メーカー指定の純正品を使用することが望ましい。
  • 発熱や膨張などの異常が見られた場合は、直ちに使用を中止すること。
  • 車内など、高温になる場所に保管や放置しないこと。
  • 落下や水没も厳禁です。

他にどのような互換製品が存在するのか?

様々な商品に互換製品が存在し、専門店もあるほどです。その中から、特に身近な3つの商品を見てみましょう。

・リチウムイオン電池バッテリー

バッテリーは多くの製品に使用されており、最近のDIYブームに伴い、電動工具や家庭用のコードレス掃除機、さらには電動自転車でも利用されています。このような製品の予備バッテリーとして、互換バッテリーが人気を集めています。

        

・インクジェットプリンターのインク・トナー

年賀状やラベル、写真の印刷に使用されるプリンターのインクです。機種によって異なりますが、通常は4色から6色のカートリッジが消耗品として必要です。再生品とは異なり、互換製品はカートリッジ本体やICチップなどすべてが新品として製造されています。

  • 故障の原因になることもあるため、詳しくは以下でお知らせしています。⇓⇓
  • https://www.nby.stylemap.co.jp/12169
  • 互換性のあるプリンターインク・非純正のプリンターインクは購入しない方が良い
・Officeソフト(Excel・Wordなど)

Microsoft(マイクロソフト)のWordやExcelなどを編集できる、Microsoftと互換性のあるソフトウェアです。これらはPCやタブレットにインストールして使用するものや、クラウド上で使用するものがあり、例えばOfficeSuiteやWPS Officeなどがあります。これらは違和感なく作られており、互換ソフト間でのデータ交換も可能です。価格は無料のものから、一万円前後のものまで様々です。

・ゲーム機のプロコン(Proコントローラ)

家庭用ゲーム機の操作に必要なコントローラーです。互換製品は価格が安く、形状も純正品に似ているため、違和感なく使用できるメリットがありますが、安全性や操作性においては、やはり純正品の使用をお勧めします。

ジャイロ機能が重要なゲームには、純正品が必須です。※ジャイロとは、上下左右に動かすことで直感的にカメラ操作が行えるセンサー機能のことです。
・電子タバコ

アイコスやブルームテックなどの人気の加熱式タバコにも互換製品があり、各種タバコのカプセルに対応したものが販売されています。最近では、両方に対応する製品も登場しています。

多岐にわたる製品に互換製品や非純正品が流通しています。それには利点やデメリット、また危険なものも含まれるため、購入前には十分に調査することをお勧めします。

まとめ

掃除機やラジオ、テレビ、電動工具など、日常で使うバッテリーについては、迷わず純正品を選ぶことを強くお勧めします。充電器にも負荷がかかり、発火事故などのリスクがあるため、非常に危険です。事故が発生すると、その影響は大きくなる可能性があります。

安易に互換バッテリーを購入することは避け、メーカーが指定した製品を使用しましょう。

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