買ってはいけない清涼菓子

仕事の合間や家事の合間に、ちょっとした気分転換をしたい時や、食後に口の中をさっぱりとリフレッシュしたい時などに、手軽に食べることができる清涼菓子はとても便利です。しかし、これらの清涼菓子に使われている原材料名を見てみると、馴染みのない成分がたくさん記載されていることに気づくでしょう。

それでは、その原材料は本当に安全なのでしょうか?また、危険性は存在しないのでしょうか?さらに、たくさん食べても健康に問題がないのか、という疑問について、詳しく解説していきたいと思います。

清涼菓子とは

清涼菓子とは、さわやかな香味を持つお菓子のことを指します。具体的には、ミントやメントールなどを配合した飴やガム、タブレット(錠菓)などが該当します。本記事では、特にこの錠菓について詳しく見ていきます。

清涼菓子に入っている人工甘味料の危険性

清涼菓子には、甘さを実現するために多くの人工甘味料が使用されています。これらの人工甘味料は、カロリーゼロを謳っているため、多くの人々が「たくさん食べても太ることはない」「健康に悪影響を及ぼすことはない」と考える傾向にあります。

しかし、実際には人工甘味料には、味覚の鈍化、腸内細菌への影響、うつ病のリスク増加、腎機能の低下、心筋梗塞や脳卒中のリスク上昇など、さまざまな悪影響が懸念されています。主に含まれている成分としては、サッカリンアスパルテーム、ネオテーム、スクラロース、アセスルファムK、ショ糖エステル、微粒酸化ケイ素、ソルビトールなどが含まれています。

サッカリンの危険性

サッカリンは、世界で初めて合成された人工甘味料です。ドイツの科学者コンスタンチン・フェイルベルグが、コール・タールから抽出したオルトトルエンスルホン酸の酸化実験中に生じた副産物として発見されました。彼はこれが異常に甘いことに気づき、サッカリンが発見されました。

サッカリンの特長は、砂糖の200倍から700倍の甘さがあり、しびれるような後味を持つことです。高濃度では苦味を感じることから、他の甘味料と混ぜて使用されることが一般的です。また、カロリーがゼロであるため、ダイエットコーラなどにも多く使われています。

1960年代、ラットを用いた実験では、サッカリンが膀胱がんのリスクを高める可能性があるという研究結果が発表され、多くの国で使用が禁止されました。しかし、その後の研究では、サッカリンの合成過程で生成される別の物質が膀胱がんのリスクを高めるとの見解が強まり、再び食品への使用が認可されるようになりました。しかし、今後の研究でこの見解が変わる可能性があるため、注意が必要です。

サッカリンを含む食品は血糖値を上げにくいため、通常の糖類が含まれている食品よりも満腹感を感じづらく、肥満を引き起こす傾向があるというラット実験の結果も出ています。

アスパルテームの危険性

アスパルテームは、現在でもその危険性について多くの議論が交わされている甘味料で、別名「スイートポイズン」とも呼ばれています。この甘味料は、アメリカの製薬会社がガストリンという胃薬の研究中に偶然発見され、日本の味の素株式会社が大量生産技術を開発し、1983年に食品添加物として日本でも認可されました。

アスパルテームは、砂糖の160倍から220倍の甘さを持ち、カロリーは1gあたり4kcalと低カロリーであるため、さまざまな飲料や食品に広く使われています。また、アスパルテームはL-フェニルアラニン化合物として表示されることもあります。

アスパルテームは自然界には存在しない化合物であり、摂取すると小腸でフェニルアラニン、アスパラギン酸、アミノ酸、メタノールに分解されて消化吸収されます。

メタノール

メタノールを大量に摂取すると、失明や最悪の場合には死に至ることもあります。メタノールは体内でホルムアルデヒドに分解され、さらにギ酸という物質に変化します。このギ酸は失明や代謝性アシドーシスを引き起こす可能性があり、適切な治療を受けなければ死に至る危険性があります。

アスパラギン酸

アスパラギン酸は必須アミノ酸の一つですが、興奮性神経伝達物質と呼ばれ、過剰に摂取すると興奮毒として神経細胞に作用し、毒性を持つ可能性があります。

フェニルアラニン

フェニルアラニンは神経伝達物質として重要な役割を果たしますが、過剰摂取は脳細胞を過剰に刺激し、時には致命的な興奮性毒となることがあります。その結果、脳障害や不眠症、頭痛、さらにはうつ病のリスクも高まることがあります。

さらに、先天的にフェニルアラニンを代謝できない「フェニルケトン尿症」という病気も存在し、妊娠中に母親がフェニルアラニンを摂取すると、胎児が先天的にフェニルケトン尿症である場合、胎児の脳の発達に深刻な影響を及ぼす危険性があるとされています。

もっと身近で出やすい3つの症状

下痢になる

清涼菓子を食べすぎると、含まれているソルビトールやショ糖エステルによって下痢を引き起こすことがあります。ソルビトールとショ糖エステルは、体内での吸収が難しい成分であり、過剰に摂取すると下痢を起こしやすくなります。

味覚障害

人工甘味料はその甘さが砂糖の数百倍に達することが多く、そのために脳がその甘さに慣れてしまい、通常の甘さでは脳が甘みを感じなくなることで、味覚障害を引き起こすリスクが高まります。

口臭がきつくなる

清涼菓子に含まれる人工甘味料や香料などの成分は、胃の粘膜を荒らすことがあり、その結果、口臭の原因となることがあります。さらに、清涼菓子の過剰摂取は口内の唾液分泌の減少を引き起こし、口内環境が悪化して口臭の原因となることもあります。

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