安くておいしいトマト缶。実は買っちゃダメって本当?!

「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざをご存知でしょうか?

この言葉は、トマトが成熟し豊富な栄養を提供する季節になると、病気の人が減少し、医者が患者の数が少なくて驚く、という意味合いを持っています。

そんな栄養価の高いトマトは、生の状態でも加熱しても、また缶詰にしても、日本人にとって身近な食材となっています。

トマトを使った料理といえば、ピザやミートソースなど、誰もが思い浮かべる美味しいメニューがたくさんありますよね!

しかし、実はその美味しさの裏に危険が潜んでいることを知っていますか?

あなたは、無意識のうちにトマト缶を使った料理を楽しんでいるかもしれません。

実は、あなたが口にしているトマト缶には、体に良くない成分が含まれている可能性があるのです。

そこで、今回はトマト缶に潜む危険性について詳しく調べてみました!

何故トマト缶が危険とされているか

トマト缶が危険視される理由は、その缶の内部に隠された秘密にあります。

トマトを保存するための缶には、プラスチックの一種であるビスフェノールA(BPA)という化学物質がコーティングされています。

このBPAは、トマトの酸によって溶け出し、調理されたトマトと共に私たちの体内に取り込まれてしまうのです。

実際、このビスフェノールA(BPA)は人体にとって有害な物質とされています。

ビスフェノールA(BPA)の有害性について

ビスフェノールA(BPA)の有害性は、その化学構造に由来しており、私たちの身体で分泌されるホルモンの一部と似た特性を持っています。

そのため、大量に摂取すると体内でさまざまな異常を引き起こす可能性があるのです。

このことは、あくまで動物実験に基づく結果ですが、生殖器や神経系に深刻な影響を及ぼす恐れがあるとされています。

ビスフェノールA(BPA)による影響として、以下のような症状が挙げられます。

・精子の数の減少

・代謝機能の異常(糖尿病や心血管疾患など)

・思春期の早発

・胎児の成長異常

・前立腺がんのリスク増加

・乳がんのリスク増加

これらの有害性を考慮し、カナダのようにビスフェノールA(BPA)を有害化学物質として認定している国も存在します。

このような危険性が語られると、トマトを食べる気が失せてしまいますよね。

海外で製造されたトマト缶から溶け出すビスフェノールA(BPA)の量は、0.023~0.029mg程度であり、耐容一日摂取量は2.5mgです。

上記の症状が現れるには、一日に約100缶を消費しなければならないことから、現実的には普通の生活を送っている限り問題はないと言えるでしょう。

つまり、輸入されたトマト缶は、成人が通常の食生活を送る分には安全と考えられます。

ただし、妊婦や乳幼児、幼児は避けた方が良いでしょう。

輸入トマト缶の産地について

上記で述べた有害な化学物質が使用されているとしても、「輸入トマトの産地はイタリアだから大丈夫だろう」と安心している方はいませんか?

しかし、そこにもまた注意が必要です。

実際には、産地がイタリアであっても、それはあくまでも製造国に過ぎず、原材料の詳細が記載されていないことに多くの日本人が気づいていません。

考えてみると、イタリアの地中海の風に育まれた美味しいトマトが、格安で缶詰として私たちの食卓に並ぶというのは、どう考えても違和感を覚えますよね。

この背景には、実はからくりがあるのです。

イタリアやEUの食品表示制度では、トマトの生産地を記載する必要がなく、安価な中国産のトマトや中国で加工された濃縮トマトをイタリアで缶詰にすることで「イタリア産」と表示することが可能となっています。

食品の話題になると、中国の二文字を目にするだけで不安を感じる方も多いでしょう。

中国が農作物を栽培する際に、多くの農薬や化学肥料を使用するのが一般的であるというのは、日本人が抱く中国の農業に対するイメージかもしれません。

そのような加工されたトマトを知らずに食べていたとしたら、少しゾッとしませんか?

安全な加工トマトの選び方

・BPAフリーの缶詰を選ぶ

BPAフリーとは、ビスフェノールA(BPA)を含まない製品を指します。つまり、容器にビスフェノールA(BPA)が使用されていない商品です。

・瓶詰めのトマトを選ぶ

瓶詰めのトマトは、瓶が腐食しないため、ビスフェノールA(BPA)をコーティングする必要がなく、そのため摂取する心配がありません。

・紙パックのトマトを選ぶ

紙パックの容器にはコーティングが必要ですが、BPAフリーのものも存在するため、こちらを選ぶと安心です。

・オーガニックや有機栽培と明記されたトマトを選ぶ

日本では、有機栽培やオーガニックを名乗る製品には、有機JASマークが必要ですので、そのマークの付いた商品を購入すれば安全性が高いと言えるでしょう。

まとめ

加工されたトマトの安全性についてお伝えしましたが、いかがでしたでしょうか?

少し恐ろしいことを書きましたが、驚かせる意図はありません。

ただ、安全なトマトを選ぶことが健康に良いという意識を持つことが、この記事の目的です。

一つの意識を変えるだけで、たった一缶のトマト缶を選び直すことで、将来の健康に大きな影響を与えることができるのです。

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