パンが好きな方はもちろん、そうでない方でも、一度はその姿を目にしたり、食べたことがあるのではないでしょうか?その甘い香りに誘われ、ふわふわとした食感に心を奪われてしまうこと、私も同じです。
「もっと食べたい!」と毎日のように感じるものの、少し我慢が必要です。高級食パンや生食パンは、実は購入すべきではないのです。その理由について詳しくお話しします。
美味しい高級食パン専門店・おすすめランキング5選
近年、生食パンの人気が高まり、多くの食パン専門店が誕生しましたが、どのようなお店があるのでしょうか。同じ食パンでも、店舗ごとに異なる食感や味わいの高級食パンや生食パンがあります。
・乃が美
2013年頃に大阪でオープンした「乃が美」は、全国的に有名になった高級生食パンの先駆けです。多くの店が競う中で、「高級『生』食パン」という商標を登録し、独自のブランドを確立しました。
特筆すべきは、卵を使用せず、カナダ産の高級小麦100%を使って作られたこだわりの食パンです。その食感はふわふわでしっとりとし、耳まで美味しい柔らかさを誇ります。製造過程では、時間や温度の調整はもちろん、生地をこねたり、切ったりするたびに休ませる手間をかけることで、究極の美味しさが生まれます。
何もつけずにそのまま食べるのが一番美味しいというこのパンの基本材料は、カナダ産小麦100%にドライイースト、砂糖、マーガリン、バター、蜂蜜、食塩です。
・嵜本(さきもと)
乃が美と並ぶ二大巨頭の一つである「嵜本」は、そのまま食べたくなる「極美”ミルクバター”食パン」が特におすすめです。噛んだ瞬間から強い甘みを感じ、口当たりは非常に滑らかです。焼くことでさらに甘みが引き立ち、翌日にはさらに美味しさが増す特徴があります。この食パンは、低温長時間発酵の中種法と湯種製法を用いており、通常の5倍もの時間と手間をかけて作られています。
使用されている材料は、カナダ産と北海道産の小麦をブレンドし、厳選された北海道産の牛乳や生クリーム、バター、蜂蜜などです。
シンプルな「極美”ナチュラル”食パン」は、表面がサクサクしており、焼くと柔らかさが感じられにくくなるため、好みの食感にアレンジしやすい食パンです。卵や牛乳を使用せず、無添加でトランス脂肪酸フリーのヘルシーなパンでもあります。

クロワッサンサンドやフルーツサンドなども
あって、さまざまな極上を味わえるのが良いですね。
・俺のBakery
2016年に「俺の○○」シリーズの一環として高級食パン専門店が誕生しました。「銀座の食パン~香~」は、もっちりとした食感が特徴で、噛むたびに甘みが感じられます。このパンは、モンドセレクションの金賞やパンオブザイヤーの食パン部門での受賞歴を持つ究極の商品です。
こだわりの材料は、卵やマーガリン、添加物を一切使わず、国産のキタノカオリ小麦と、なかほら牧場の自然放牧乳を用いた濃厚なミルクです。このミルクは通常の10倍の価格がするとのことです。
また「銀座の食パン~夢~」では、異なる小麦「ゆめのちから」を使用しており、すっきりとした甘みが特徴で、耳はクッキーのような香りを放つ究極のミルク食パンです。豊富な種類の食パンが揃っているため、飽きることがないのも魅力です。
食パン専門のカフェスペースが併設されているのも特徴で、サンドイッチやフレンチトーストなど、ボリューム満点なメニューも楽しめます。
・考えた人すごいわ
2022年に4周年を迎えた「考えた人すごいわ」は、高級食パンブームの立役者であるベーカリープロデューサー、岸本拓也氏がプロデュースした店舗です。
並んでも食べたくなる専門店の一つで、まるでケーキのようなパンで、特に耳が薄く、溶けるような口溶けが特徴です。そのため、生でそのまま食べると、この店舗でしか味わえない独特の口溶けの良さを楽しむことができます。口の中に広がる甘みがたまりません。
主な材料は、厳選された小麦粉、国産バター、岩手県産の塩、生クリーム、練乳、はちみつです。
・銀座に志かわ
2018年に誕生し、瞬く間に全国的な人気を誇るようになった「銀座に志かわ」は、蜂蜜の香りが漂うふんわりとした食感が特徴で、まるでスポンジ生地を食べているかのような高級食パンです。
この食パンは水にこだわり、アルカリイオン水を使用しており、食材の旨味を引き出す唯一無二の存在です。その他の材料には、カナダ産の最高級小麦、厳選されたバター、生クリーム、蜂蜜が用いられています。
新作で甘さ控えめの粒あんを練り込んだ食パンもおすすめです。希少価値の高い朱鞠(しゅまり)という小豆を使用しているところが、特にこだわりのポイントです。
美味しい高級食パン、なぜ買ってはいけないのか?
これほど美味しい高級食パン専門店の商品ですが、健康面で考慮すべき点やカロリーについてお話しします。なぜ買ってはいけないのか、その理由をお伝えします。
材料は
専門店ごとに特徴は異なりますが、一般的には小麦粉、バター、生クリーム、蜂蜜が主に使われています。場合によっては牛乳や油脂を使用している店舗もあります。
注意が必要なのは、危険な添加物が含まれている可能性があることです。日本ではその記載義務がないため、見えない部分でのリスクが存在します。また、海外産の小麦には農薬が使用されていることもあり、健康への不安材料となります。
カロリーは
結論を言うと、一般的な食パンよりもカロリーが高いです。お店ごとに異なりますが、平均的に高級食パンのカロリーは100gあたり290kcal前後で、一斤にすると990kcal前後に達します。よく食べられる4枚切りは250kcal前後で、糖質は36g前後です。この高カロリーは、甘さを出すための蜂蜜や多めのバター、生クリームの影響によるものです。
対照的に一般的な食パンは、メーカーにもよりますが100gあたり260kcal前後で糖質は28g前後、4枚切りで220kcal前後、糖質は23gほどです。ちなみに、白米100gは156kcalです。カロリーや糖質の違いは大きく、特にダイエットや血糖値を気にされている方にはおすすめできません。
価格は
一斤の価格は大体900~1000円前後となっています。高級食パンという名の通り、一般の食パンの2倍から5倍の価格帯にあり、確かにお高い設定です。
賞味期限は
ストレート法で簡単に作られている専門店の食パンは特に賞味期限が短く、1〜2日程度です。長く保存できる店舗でも、保存料が使われていないことが多いため、常温で高温多湿を避けた場合、3日程度の賞味期限となります。
単身世帯や少人数の家族では、最も美味しい当日や翌日には食べきれないことが多く、残った場合は冷凍することになります。冷凍しても美味しさは保たれますが、高級食パンの味わいは当日から落ちてしまいますので、高級食パンを購入する価値が減ってしまいます。

冷凍するくらいなら、身近なパン屋さんの
焼きたて食パンやホテル食パンでもいいかもしれません。
家庭で高級食パンを作れます。
材料
手軽に作れる材料としては、強力粉、砂糖(三温糖)、塩、無塩バター、牛乳、生クリーム、水、ドライイーストが必要です。バターは少し高価ですが、よつ葉乳業のものを使うと、ドライイーストは金サフを使用することでとても美味しく仕上がるポイントです。
作り方
手作りを楽しむために、手ごねで作る方法を簡単に説明します。
- 強力粉の半分をボールに入れ、残りの半分と塩、バターを用意します。
- 少し温めた牛乳と生クリームを別の容器で混ぜます。
- 強力粉の半分が入ったボールに牛乳と生クリームを加え、混ぜます。
- 残りの強力粉と塩、バターを加え、全てをひとまとめにします。
- 何度も台の上でこすりつけるようにこね、ベタベタしなくなるまで続けます。
- 生地のキメを整えるために、右から左へとVの字を書くように転がしてこねます。
- 生地を何度も台に叩きつけて、グルテンを強化します。薄く伸ばして指で押しても切れない状態になるまでこねます。
- 生地を丸めて、温かい場所で30分発酵させます。
- 指で生地に穴をあけ、塞がってこなければ発酵完了です。
- ガス抜きをして成形し、ラップをかけて20分休ませます。これがベンチタイムです。
- しっかりとガス抜きしてから、長方形に伸ばし、それを折りたたんでクルクルと巻き、バターを塗った型に並べて入れます。
- 型の高さに近くなるまで二次発酵を行います。
- 170度のオーブンでじっくり35分焼いて、完成です。

やはりパン作りは、
かなり手間暇かかりますね。
やる気がないと難しいです。
まとめ
高級食パンは糖質が多く、健康面でも避けたい食品であるため、できる限り購入を控えるべきです。
やはり毎日食べるとなると高価であり、コストパフォーマンスも考慮するなら、家庭で作ってみることをお勧めします。
ご自身やご家族のための特別なご褒美としての購入や、自分へのご褒美として数ヶ月に一度程度楽しむのが良いでしょう。
カロリーや糖質を考慮し、6枚切りですが、厚めに切って食べるのがとても美味しいので、厚切りの食パンを半分または1/3にして楽しむのも良いアイデアです。
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