暑くなる季節が訪れると、熱中症にかかって体調を崩す人が増加しますね。特に、水分が不足していると感じた際には、「OS-1」(オーエスワン)を利用して体力を回復させる方が多いようです。しかしながら、購入を避けるべき、過剰に飲むことは好ましくないという意見も少なくありません。本当に購入を控えるべきなのでしょうか。
OS-1とはどんな製品なのか?
OS-1は、軽度から中程度の脱水症状を訴える人が水分や電解質を効果的に補給するための飲料です。使用は医療機関の指導に基づいて行うべきです。
医師や薬剤師、看護師、管理栄養士、あるいは登録販売者からの指導に従って、適切な量を飲むことが求められます。
このようなケースで飲むことが指導される
- 風邪や腸炎に伴う下痢や嘔吐、発熱などで水分が不足している状態の人
- 高齢者で、十分な水分や栄養を摂取することが困難な人
- 暑さやスポーツによって過剰に汗をかき、熱中症の兆候が見られる人
OS-1の製品バリエーション
- ペットボトル(500mL・280mL): 飲みやすい飲料タイプで、手軽に飲むことが可能
- ゼリー(200g): パウチから直接飲むことができ、高齢者でも摂取しやすい形状
- パウダー(30g・1L用と15g・500mL用): 自宅のボトルやピッチャーで水に溶かして使用
実際に販売されている場所としては、ドラッグストアや薬局が挙げられます。通常のコンビニエンスストアでは取り扱いがありませんが、病院内のコンビニでは取り扱いがある場合が多いです。また、インターネット上では、医薬品を取り扱うドラッグストアのオンラインサイトなどで購入が可能です。
購入を避けるべき理由は何か?
OS-1は、医師からの指導がない健康な人にとっては、特に飲む必要はありません。そのため、購入を控える理由は他にも存在するのかもしれません。
味が甘すぎて好みでない
熱中症の症状がない場合、特に脱水状態にあることはあまりないでしょう。健康な状態でOS-1を飲むと、甘すぎる、味がいまいちと感じる方が多いようです。
OS-1は、暑い時期に早めに飲むことで熱中症を防ぐ目的で飲むことが考えられますが、実際には熱中症の予防にはあまり効果がないと言われています。
あくまで脱水症状が進行した際に、その症状を軽減するための役割を果たすものといえるでしょう。すでに脱水症状を経験している場合は、甘くて飲みやすいといった感想が寄せられることもあります。
水筒が錆びてしまう可能性
OS-1を自分の水筒やドリンクボトルに移すと、水筒内に錆が発生するトラブルが報告されています。これは、ペットボトル飲料の状態で購入したOS-1や、パウダータイプを水に溶かして金属製の水筒に詰め替えた際に起こりやすいです。
OS-1は塩分を含む飲料であるため、これが原因で錆が生じることがあるのです。詰め替える際にはプラスチック製のピッチャーや樹脂製のボトルを使うことが推奨されます。
また、パウダータイプの保存にも金属製の容器ではなく、プラスチック製のタッパーウェアやジップロックなどの密閉袋が適しています。
さらに、金属製でも内部が樹脂加工されているタイプやステンレス製のボトルなら、影響を受けにくいと考えられています。詰め替える前に、水筒の取扱説明書を確認するか、製造元に問い合わせることをお勧めします。
冷凍するとペットボトルが破損することがある
OS-1をペットボトルの状態で冷凍庫に入れると、ボトルが破損してしまうことがあります。キャップが外れて、中身がこぼれ出てしまうこともあります。
とはいえ、暑さで疲れている方に少しでも飲みやすい形にしたいと考える人も多いでしょう。部分的に凍った状態では成分が均一に配合されない場合があるため、その際は、製氷皿を活用して一口大の氷キューブにすることをおすすめします。
凍らせた状態で摂取できるのは、ペットボトルの飲料やパウダータイプを水に溶かしたものだけです。
ゼリータイプの場合は、冷凍することで成分が変わることがあり、袋が破損する原因にもなるため、袋のまま冷凍庫に入れないようにしましょう。ゼリータイプは冷凍を避けることが大切です。
すぐに飲まない場合の注意点
OS-1飲料は開封後に常温で放置すると、飲み残しがある場合には安全性が損なわれる可能性があります。キャップが外れたり容器が壊れたりするトラブルも考えられます。
したがって、できるだけコップに移し替え、軽くラップフィルムをかけたり、シリコン製の蓋を軽くかぶせたりするように心がけることが重要です。
注意が必要な人々
OS-1を摂取する際には、特に持病を抱えている方に注意が必要です。中でも、食事制限を医師から指示されている方は、OS-1を飲むことで成分を過剰に摂取してしまうリスクがあります。
この飲料には電解質、特にナトリウムとカリウムが豊富に含まれており、さらにペットボトルの飲料100mLあたりにはブドウ糖が1.8g含まれています。
脱水症状が改善したとしても、体に悪影響が出てしまっては本末転倒ですよね。摂取を考える際には、事前に主治医に相談したり、指示を仰いだりすることを強くおすすめします。
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