あなたは、我が子におしゃぶりを使用する予定ですか?
この問いに対して、多くの方は「はい」か「いいえ」のどちらかに明確に分かれるかもしれません。
おしゃぶりに対する先入観から、「我が子に使わせてはいけないもの」と考えている方もいるのではないでしょうか。
例えば、我が子が出っ歯になってしまうのではないか、あるいはおしゃぶりを使うことが習慣になってしまうのではないかと心配される方も多いでしょう。
実際、筆者自身も子どもが誕生し、育児を始めるまではおしゃぶりを使うことに対して不安を抱いていました。しかし、実際に育児をしてみると、おしゃぶりは非常に役立つアイテムであることが分かりました。
この記事では、おしゃぶりに関する疑問やそのメリット、デメリットについて詳しく説明していきます。
それでは早速、内容を見ていきましょう!
おしゃぶりの使用開始から卒業のタイミングは?
おしゃぶりは生後約2ヶ月頃から使用することが可能です。一般的には、乳歯が生え揃ってくる頃からは、歯の成長に影響を与えるため、乳歯が揃うおおよそ2歳頃を目安に卒業することが推奨されています。
おしゃぶりのメリット

✓赤ちゃんが寝かしつけ時に、スムーズに眠りに入る。
✓ぐずっている時に、泣き止んで落ち着く。
✓自然に鼻呼吸を促す。
✓指しゃぶりを防ぐことができる。
✓ママの育児にかかる負担を軽減する。
〇赤ちゃんはおしゃぶりを吸うことで心が安定し、精神的な安定剤としての役割を果たします。
〇赤ちゃんが「吸う」という行為は、安心感をもたらすもので、これは母親の胎内にいた時から指しゃぶりを自然に行っているためです。
〇口呼吸にはさまざまなデメリットがあります。例えば、口の中が乾燥しやすくなるため、風邪を引きやすくなったり、虫歯や口臭の原因になること、さらには歯並びが悪くなる可能性もあります。そのため、赤ちゃんのころから鼻呼吸を促すことが非常に大切です。
おしゃぶりのデメリット

✓おしゃぶりを辞めることが難しくなる。
✓泣き止まない時におしゃぶりを与えることで、その習慣がついてしまう。
✓長期間使用することで、出っ歯になる可能性がある。
〇赤ちゃんを泣き止ませるためにすぐにおしゃぶりを与えてしまうと、後々おしゃぶりを辞める際に非常に苦労するママも多いと言われています。また、赤ちゃんとのコミュニケーションが不足するという意見もあります。
〇ある大学の歯学部の研究によると、おしゃぶりに頼りすぎて2歳を過ぎ、生後25~30ヶ月の間ずっとおしゃぶりを使い続けていた子どもたちの約半数に、開咬(舌で前歯が押され、上下の前歯に隙間ができる状態)や上顎突出(いわゆる出っ歯)といった問題が見られたとのことです。
〇ママの育児を支える便利なアイテムである一方で、デメリットについても十分に理解しておくことが重要です。
購入時の選び方
月齢に応じたサイズを選ぶ
赤ちゃんの体の大きさに合わせたおしゃぶりを選ぶことが非常に重要です。
製造元によって異なりますが、月齢によってS、M、Lとサイズが分けられているため、赤ちゃんの口にぴったり合うおしゃぶりを見つけることが大切です。
素材について
- シリコン製…耐久性が高く、価格も手頃でお手入れが簡単、種類も豊富に揃っています。
- 天然ゴム製…柔らかく、赤ちゃんの口にフィットしやすい特性があります。
手入れのしやすさ
免疫力がまだ低い赤ちゃんが口にするおしゃぶりは消毒が必須です。消毒が簡単にできるかどうかも購入時の大切な要素となります。天然ゴム製は手入れが難しく、熱に弱く、消毒ができないものもあるため、購入前によく確認することが必要です。
歯並びへの影響
もし気になる方は、1歳までに常用をやめ、2歳までに「卒業」することが推奨されています。歯が生え揃う前に、日常的な使用を控えることが求められます。
2歳以降、歯が生え揃った後も常用を続けると、おしゃぶりをやめられずに使用し続けた結果、出っ歯になってしまったケースも実際に存在するため、十分な注意が必要です。
おしゃぶりのやめ方
重要なのはやめるタイミングです!赤ちゃんにとって適切な時期におしゃぶりを卒業させましょう。できれば1歳頃までには、歯並びへの影響を考慮し、卒業することをお勧めします。
〇おしゃぶりを見えない場所に隠してしまいましょう。
〇抱っこや遊びで注意を別の方向に向けて気を紛らわせます。
〇おしゃぶりの先端を切ることで、口当たりの違和感を感じさせ、自然と手放すようになります。
1歳半を過ぎれば、言葉をある程度理解できるようになります。この時期には、「おしゃぶりは赤ちゃんが使うものだから、バイバイしようね」と声をかけることで納得させやすくなりますが、常用しているとすんなりとはいかないことも多いです。したがって、筆者としては1歳頃にはおしゃぶりを卒業することを強くお勧めします。実際に、我が子もおしゃぶりを普段使いしていましたが、1歳の頃に問題なくおしゃぶりを卒業できました。卒乳と同時に考えるのも良いかもしれません。
注意すべきは、おしゃぶりから指しゃぶりに移行させないことです。おしゃぶりを卒業した最初の1日目や2日目は、子どもの手を握ったり、手におもちゃを持たせたりして気を紛らわせてあげましょう。このステップを乗り越えれば、おしゃぶり卒業は成功です。
まとめ
おしゃぶりは、ママの育児負担を軽減し、子どもにとっての安定剤として非常に多くの利点がありますが、長期間使用すると後に出っ歯になるリスクなどの弊害も存在します。筆者は我が子におしゃぶりを使用して多くの利点を感じましたが、今後の歯並びのことを考慮し、できるだけ歯が生え揃うまでにはおしゃぶりを卒業させるよう努めましょう。
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