スーパーに足を運ぶと、鯖や鮭、シーチキンなど、多種多様な魚の缶詰がずらりと並んでいるのを目にしますよね。
手頃な価格で長期間保存可能で、健康に良いとされているため、頻繁に購入している方も多いのではないでしょうか?
しかし、買いすぎには注意が必要です。

この記事では、鯖の缶詰を大量に購入しない方が良い理由について詳しく解説します。
健康を維持したい方には、鯖の缶詰の購入を控えることを強くおすすめします。。
鯖の缶詰を買ってはいけない理由
健康に良いイメージを持たれている鯖の缶詰ですが、実際には以下のようなデメリットがあります。
カロリーが高い
鯖の水煮缶は、1缶あたり約360kcalのカロリーを含んでいます。
たとえば、茶碗に盛ったご飯1杯は約240kcal、4枚切りの食パン1枚は約238kcalですから、鯖の缶詰も意外に高カロリーであることがわかります。
健康に良いからと鯖の缶詰を主菜にして、副菜やご飯も一緒に食べると、かなりのカロリー摂取になってしまうことに注意が必要です。
動脈硬化などの危険性がある
鯖の缶詰には、DHAやEPAといった有益な成分が含まれているため、積極的に摂取している方も多いことでしょう。
実際、DHAやEPAは血栓の予防や中性脂肪の減少に寄与するため、意識して摂りたい成分です。

しかし、1缶に含まれるDHAやEPAの割合は全体の約2割程度にすぎません。
缶詰の大半はただの脂質で構成されているため、毎日食べ続けると、食生活によっては逆に健康を害する可能性があるのです。
鯖の缶詰を食べているからといって、必ずしも健康が保証されるわけではありません。
動脈硬化のリスク要因となる可能性もあるのです。
セレンの摂り過ぎになる
鯖には抗酸化作用を持つセレンという栄養素が豊富に含まれています。
このセレンは免疫力を高め、アンチエイジング効果が期待できるとされています。
実際、鯖の缶詰には多量のセレンが含まれており、なんと1日の推奨量の約3倍も摂取することが可能です。
しかし、セレンを過剰に摂取すると、以下のような健康障害が現れることがあります。
- 胃腸障害
- 下痢
- 脱毛
- 疲れやすさやイライラ
- 爪の変形
- 末梢神経障害
- 皮膚症状
セレンは、サンマやアジなどの魚、また、パスタやパン、豆腐や納豆などの多様な食品にも含まれています。
鯖の缶詰を1缶まるごと食べるのであれば、その日の献立にも気を配った方が良いでしょう。
毎日1缶を食べることは、避けた方が賢明です。
鯖以外の缶詰も買ってはいけない理由あり
鯖以外の魚の缶詰も、大量に購入することは避けた方が良いです。
ツナの缶詰には水銀が含まれている
サメやマグロといった大型魚には、水銀が高濃度で含まれています。
これは、海の中で小魚が水銀を含んだ餌を食べ、その小魚を大型の魚が捕食するという食物連鎖が影響しているためです。
そのため、大型魚は水銀を多く含む傾向があるのです。

ツナの原材料はマグロであるため、水銀が含まれている可能性は無視できません。
実際、国内外で水銀含有量に関する調査が行われており、大量に食べても問題ないとされる結果も出ているので安心材料もあります。
しかし、アメリカでは健康を意識して週に10個ものツナ缶を食べ続けていた男性が、胸の痛みを訴えて病院に行ったところ、血液検査で異常な水銀値が検出されたという事例も存在します。
さらに、マグロに含まれる水銀量は年々増加しているため、ツナを頻繁に摂ることは控えた方が賢明です。
ツナが好きな方には、カツオを原材料としたツナをおすすめします。
カツオはマグロよりも小さく、寿命も約5分の1と短いため、水銀量が比較的少ないのです。
できるだけカツオを使用した缶詰を選ぶようにし、バランスの取れた食事を心がけると良いでしょう。
どんな缶詰にもBPAが含まれているから
缶詰の内側には、錆を防ぐための塗装が施されています。
その塗装剤の中にはビスフェノールA(BPA)という環境ホルモンが含まれており、これが缶詰の内容物に溶け出すことがあります。
ビスフェノールAは胎児や乳幼児に影響を及ぼすとのことで、実際に厚生労働省も妊婦に対して注意喚起を行っています。
このような避けたい環境ホルモンに対して、企業はビスフェノールA対策に取り組んでいます。
例えば、マルハニチロではBPAの低減やフィルムラミネートの導入などの対策を行っていると、公式ホームページに記載されています。
とはいえ、BPA対策を行っていると公表している企業はすべての缶詰メーカーに当てはまるわけではなく、完全に避けることは難しいのが現実です。
したがって、どの缶詰も非常時用の備蓄として購入し、時には食べる程度にすることをお勧めします。
おすすめの鯖の缶詰
鯖の缶詰はもちろん、他の缶詰も頻繁に食べるのは望ましくありません。
長期保存のために多くの添加物が含まれる食品は、体に良い影響を与えないことが多いです。
それでは、どのような鯖の缶詰を選ぶと良いかというと、原材料に鯖以外の成分が記載されていないものを選ぶことが最も理想的です。
例えば、伊藤食品の「美味しい鯖水煮 食塩不使用」は、原材料が鯖だけというシンプルな構成です。
しかも、食塩や化学調味料を使用していないにもかかわらず、賞味期限は約2年もあるのです。

こうした無添加の缶詰を一定量購入し、時々利用することを強くおすすめします。
また、鯖の缶詰には、醤油や味噌などで風味付けされたものも存在します。
こうした味付けがされている缶詰は塩分濃度が高く、さらに添加物も入りやすいため、できる限り避ける方が無難です。
まとめ
鯖の缶詰には体に良い栄養素が含まれていますが、非常食として一定量のストックを持っておくのは良いアイデアです。
しかし、体に良いからといって安易にたくさん購入し、毎日の食事に反映させることは推奨できません。
最初から、無添加の缶詰を選ぶことを心がけ、適度に食事に取り入れていくことを考えてみてください。
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