枕の主な目的は、睡眠の質を向上させることにあります。
寝ている間に頭部の圧力を適切に分散し、疲労回復やストレス解消を助ける役割を果たし、深い眠りへと導く重要なアイテムです。
しかし、枕の選び方によっては、体に不調を引き起こすこともあるのです。
それは、枕が後頭部にフィットしていない場合、首に痛みを感じたり、肩こりを引き起こしたり、さらには背中に痛みを感じることがあるからです。また、たくさん寝たはずなのに、何となくすっきりしないといった状態もこの問題に該当します。このような場合、現在使っている枕と自分の体が合っていない可能性が高いため、改めて注意を払ってみることが大切です。
自分に合った枕を見つけることは重要ですが、選択肢があまりにも多いため、どれを選べば良いのか迷うこともありますよね。体型や頭の重さによって、理想的な枕は人それぞれ異なるのです。ここでは、絶対に購入してはいけない枕についてや、自分に合った枕選びのポイントを詳しく説明しますので、今使用している枕の見直しや、より良い睡眠を得るための参考にしてみてください。
買ってはいけない枕
枕の高さが高すぎる枕
- ・頭が高くなることで腰が下がり、腰に負担がかかる
このような枕を使って眠ると、体への負担が大きくなり、寝起きに首や肩に痛みを感じることがあります。そのため、肩が凝りやすく、併せて喉が圧迫されるため、いびきの原因にもなり得ます。
- ・美容面では首にシワができやすくなる
寝る際に常に顎を引いた状態が続くと、首にシワが寄り、長時間その姿勢を保つことでシワが定着してしまいます。これが首にシワができる原因となるのです。
- ・仰向けで寝るには適さない
高さが高すぎる枕を使って仰向けで寝ると、朝起きたときに頭が枕から落ちる可能性があります。このような姿勢は猫背のようになり、首や肩の痛み、さらには腰痛につながることもあり、結果的に睡眠の質が低下します。
枕の高さが低すぎる枕
- ・頭部の重さを支えられず、肩に負担がかかる
頭が下がり、首が後ろに反ることで寝違えや肩こり、さらには頭痛を引き起こす原因となることがあります。
- ・横向きで寝るには不向き
横向きで低すぎる枕を使って寝ると、首や肩への負担が非常に大きくなり、背筋が丸まってしまいます。その結果、肩周りの血行が悪くなることが懸念されます。
- ・腰痛が悪化する可能性がある
首と腰は背骨で繋がっているため、低すぎる枕を使用することで首に痛みが生じ、その痛みが腰にまで及ぶことがあります。
枕の素材
枕の素材にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。実際に使ってみて、自分に合う素材を見極めることが重要です。
寝心地が柔らかめの素材
ポリエステルわた
羽根(フェザー)
低反発ウレタン
寝心地が固めの素材
そばがら
パイプ
ひのき
枕の形状
・標準・長方形型 →昔からある一般的なタイプの枕です。
・首元安定型 →頭をしっかりと支えてくれる枕です。
・頸椎支持・横向き型 →自分に合った寝心地を探しやすい形状の枕です。
・オーダー型 →自分に合わせて調整されたオリジナルの枕です。
寝た状態で、首と頭をしっかり支えてくれる構造の枕は、あなたにとって最適な選択となるでしょう。
枕の中心に緩やかなくぼみがあり、両サイドには程よい高さがあることで、寝返りを打ちやすく、心地よい寝姿勢を維持することができます。しかし、枕は消耗品であり、使用を続けることで次第にヘタってきます。以前は合っていた枕が、次第に合わなくなることもあるのです。
一般的には、枕を買い替えるタイミングは2〜3年ごとだと言われています。この周期を守り、常に清潔な枕を使用するよう心掛けましょう。
まとめ
いかがでしたか?
高さ、素材、形状が枕を選ぶ際の重要なポイントとなります。そして、選ぶ際には実際に寝てみて、枕の感触を確認し、試してみることも大切です。というのも、ベッドや敷布団との相性が非常に重要だからです。
自分に合った枕を使用しないと、睡眠中の肩の痛みや腰痛、いびきなど、さまざまな体の不調を引き起こす可能性があります。
適切な高さ、素材、寝返りを打っても頭が枕から外れない形状を意識しながら、自分にぴったり合う枕を見つけていきましょう。
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