買ってはいけない枕。その理由とは!?

枕の主な目的は、睡眠の質を向上させることにあります。

寝ている間に頭部の圧力を適切に分散し、疲労回復やストレス解消を助ける役割を果たし、深い眠りへと導く重要なアイテムです。

しかし、枕の選び方によっては、体に不調を引き起こすこともあるのです。

それは、枕が後頭部にフィットしていない場合、首に痛みを感じたり、肩こりを引き起こしたり、さらには背中に痛みを感じることがあるからです。また、たくさん寝たはずなのに、何となくすっきりしないといった状態もこの問題に該当します。このような場合、現在使っている枕と自分の体が合っていない可能性が高いため、改めて注意を払ってみることが大切です。

自分に合った枕を見つけることは重要ですが、選択肢があまりにも多いため、どれを選べば良いのか迷うこともありますよね。体型や頭の重さによって、理想的な枕は人それぞれ異なるのです。ここでは、絶対に購入してはいけない枕についてや、自分に合った枕選びのポイントを詳しく説明しますので、今使用している枕の見直しや、より良い睡眠を得るための参考にしてみてください。

買ってはいけない枕

枕の高さが高すぎる枕

  • ・頭が高くなることで腰が下がり、腰に負担がかかる

このような枕を使って眠ると、体への負担が大きくなり、寝起きに首や肩に痛みを感じることがあります。そのため、肩が凝りやすく、併せて喉が圧迫されるため、いびきの原因にもなり得ます。

  • ・美容面では首にシワができやすくなる

寝る際に常に顎を引いた状態が続くと、首にシワが寄り、長時間その姿勢を保つことでシワが定着してしまいます。これが首にシワができる原因となるのです。

  • ・仰向けで寝るには適さない

高さが高すぎる枕を使って仰向けで寝ると、朝起きたときに頭が枕から落ちる可能性があります。このような姿勢は猫背のようになり、首や肩の痛み、さらには腰痛につながることもあり、結果的に睡眠の質が低下します。

枕の高さが低すぎる枕

  • ・頭部の重さを支えられず、肩に負担がかかる

頭が下がり、首が後ろに反ることで寝違えや肩こり、さらには頭痛を引き起こす原因となることがあります。

  • ・横向きで寝るには不向き

横向きで低すぎる枕を使って寝ると、首や肩への負担が非常に大きくなり、背筋が丸まってしまいます。その結果、肩周りの血行が悪くなることが懸念されます。

  • ・腰痛が悪化する可能性がある

首と腰は背骨で繋がっているため、低すぎる枕を使用することで首に痛みが生じ、その痛みが腰にまで及ぶことがあります。

枕の素材

枕の素材にはさまざまな種類があり、それぞれに特徴があります。実際に使ってみて、自分に合う素材を見極めることが重要です。

寝心地が柔らかめの素材

ポリエステルわた

ふんわりと柔らかく、弾力性があり、衣類にも多く使用されている素材です。枕として最も一般的に用いられ、クッション性があります。また、伸縮性にも優れており、洗濯も可能です。天然素材と比べると、カビや虫にも強いという特徴があります。
ただし、へたりやすく、使い込むほどに弾力性やボリューム感が失われていきます。吸湿性が低いため、湿気の多い夏の気候では蒸れやすくなることがあります。

羽根(フェザー)

ふんわりと柔らかく、通気性が良い上に保温性にも優れています。冬には暖かく、夏には体温がこもらず、蒸れにくいという特徴があります。
一方で、天然素材のためアレルギー体質の方には不向きです。また、デリケートな素材なのでお手入れが必要ですし、匂いがつきやすいという点も注意が必要です。

低反発ウレタン

モチモチとした独特の触り心地があり、頭の形や重さに応じて枕が形を変えてフィットするため、寝心地が良いとされています。頭の重さを枕の面で吸収します。
ただし、水洗いができないことや、通気性が悪く、非常に蒸れやすいという欠点があります。頭にしっかりとフィットしすぎるため、寝返りの回数が減ってしまうこともあります。

寝心地が固めの素材

そばがら

そばの実の殻を乾燥させた天然素材で、通気性や放湿性が優れています。日本の蒸し暑い夏の気候に適していますし、高さも調整しやすいのが特徴です。
ただし、そばアレルギーの方は注意が必要です。枕として使用するとアレルギーの原因になることもあり、使用しているうちに割れて段々と体積が減少します。また、手入れが不十分だと虫が湧くこともあります。

パイプ

ストローを小さく切った形状の素材で、通気性が良く、洗うことも可能です。乾燥も容易で清潔に保ちやすく、劣化しにくい耐久性があります。
プラスチック製のため、硬めの素材でごつごつした感触があります。体圧分散性があまり良くないため、寝ている姿勢での頭にかかる圧力を効果的に分散することができません。基本的には吸湿機能もありません。

ひのき

天然素材で、香りによる安眠効果が期待できます。通気性が良く、熱がこもりにくいという特性もあります。
ただし、ひのきアレルギーの方は使用を控えるべきです。また、水洗いができないため、チップ部分は洗わずに乾かす必要があります。

枕の形状

・標準・長方形型 →昔からある一般的なタイプの枕です。

・首元安定型 →頭をしっかりと支えてくれる枕です。

・頸椎支持・横向き型 →自分に合った寝心地を探しやすい形状の枕です。

・オーダー型 →自分に合わせて調整されたオリジナルの枕です。

寝た状態で、首と頭をしっかり支えてくれる構造の枕は、あなたにとって最適な選択となるでしょう。

枕の中心に緩やかなくぼみがあり、両サイドには程よい高さがあることで、寝返りを打ちやすく、心地よい寝姿勢を維持することができます。しかし、枕は消耗品であり、使用を続けることで次第にヘタってきます。以前は合っていた枕が、次第に合わなくなることもあるのです。

一般的には、枕を買い替えるタイミングは2〜3年ごとだと言われています。この周期を守り、常に清潔な枕を使用するよう心掛けましょう。

まとめ

いかがでしたか?

高さ、素材、形状が枕を選ぶ際の重要なポイントとなります。そして、選ぶ際には実際に寝てみて、枕の感触を確認し、試してみることも大切です。というのも、ベッドや敷布団との相性が非常に重要だからです。

自分に合った枕を使用しないと、睡眠中の肩の痛みや腰痛、いびきなど、さまざまな体の不調を引き起こす可能性があります。

適切な高さ、素材、寝返りを打っても頭が枕から外れない形状を意識しながら、自分にぴったり合う枕を見つけていきましょう。

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