買ってはいけない梅干しその理由とは…

おにぎりの具材として非常に人気のある梅干し。おにぎりと言えば梅干しを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
私の家庭では、毎朝の朝食におにぎりを食べる習慣があり、その中には必ず梅干しが入っています。
梅干しは暑い季節の料理においても重要な役割を果たすため、我が家では365日梅干しが必需品となっていますが、他の家庭では梅干しをあまり使わない方もいるかもしれません。

私の実家では、朝食として市販の総菜パンが主流でした。そのため、気がつけば梅干しは食卓に登場することもなく、お弁当にも入れられなくなってしまいました。
その結果、私自身も梅干しを食べる必要性を感じなくなり、むしろ苦手意識が生まれてしまいました。しかし、母を亡くしたり自分の健康状態が優れない時期に、食生活を見直したことで梅干しの素晴らしさに気づくことができました。
ここからは梅干しの魅力について詳しくお伝えし、どのような梅干しを選ぶべきかについてご説明いたします。

梅干しとは

梅干しは、6月頃に収穫される熟したウメの実を塩漬けにし、約3日間天日で干した後(土用干しと呼ばれます)、その後アカジソを使って本漬けを行ったものを指します。塩漬けされた状態のものは「白干し」と呼ばれ、その塩分濃度は約20%であり、優れた保存性を誇ります。梅干しがアカジソで赤く染められるようになったのは、江戸時代からとされています。

スーパーなどでよく見る梅干しとは

スーパーなどで見かける梅干しのほとんどは「調味梅干し」として知られています。
スーパーで購入する際には、ぜひ原材料表示を確認してみてください。
「調味梅干し」とは、昔ながらの梅干しとは異なり、健康志向に応じて減塩の傾向が強まり、白干しした梅を水に浸して塩分を抜き(減塩)、さまざまな味付けを施して現代人にとって食べやすく加工されたものです。
調味梅干しの種類には、「しそ梅」、蜂蜜を加えて甘くした「はちみつ梅」、昆布とともに漬け込んだ「昆布梅」、かつお節を使った「かつお梅」など、多岐にわたる商品が存在します。

梅干しの効果とは

「梅は三毒を断つ」「梅はその日の難逃れ」「梅干しには命を守る七つの徳がある」「梅干しと友達は古いほど良い」といった梅にまつわる言い伝えが数多く存在します。
これらは全て、梅の素晴らしさを表現しているものであり、古くから語り継がれていることからも、その健康効果についての信頼性が伺えます。

殺菌効果
梅干しに含まれるクエン酸は、食中毒の原因となる細菌の増殖を抑える作用があります。特に梅雨や夏場など、弁当が傷みやすい時期には梅干しを入れることが推奨されています。
脂肪燃焼効果
梅干しに含まれるバニリンという成分には、脂肪燃焼を促す効果があるとされています。
疲労回復効果
梅干しに含まれるクエン酸やリンゴ酸は、筋肉内に蓄積された乳酸を分解する役割を担います。
疲労が蓄積されると乳酸が溜まるため、梅干しが疲労回復に寄与することがわかります。また、夏バテの際には塩分も失われるため、梅干しは塩分補給にも効果的です。
血行促進
梅干しを加熱することで「ムメフラール」という成分が生成され、この成分は血流を促進する効果があります。動脈硬化の予防や冷え性の改善にも良いとされています。加熱しないとこの成分は発揮されないため、梅を加熱調理することは意外と効果的です。お粥に加えたり、炒め物の味付けに使ったり、パスタに加えたりと、多様な料理に応用可能です。
我が家では「梅醤番茶」という梅干しと醤油、番茶、生姜をペースト状にしたものを購入しており、体調が優れない時や風邪の引きかけの際に飲むようにしています。

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整腸作用
梅干しには植物性の乳酸菌も含まれており、これは善玉菌のエサとして働くため、腸内環境の改善に寄与する効果があると考えられています。
食欲増進
梅干しに含まれるクエン酸は唾液の分泌を促進し、食欲を増進させる効果があるとされています。特に夏場に食欲が減退する時期に、梅で味付けされた料理は非常に食べやすくなり、その効果を実感することができるでしょう。

梅干しには他にも多くの効果があると広く認識されています。
これだけでも、梅干しが本当に素晴らしいものであることが理解できるでしょう。

買ってはいけない梅干し

上記で述べた梅干しの効果は、昔ながらの製法で作られた梅干しを摂取した場合に得られる効果です。
したがって、スーパーなどで一般的に販売されている「調味梅干し」からは、これらの効果を享受することは難しいと考えられます。
つまり、避けるべき梅干しは「調味梅干し」ということになります。
以下に調味梅干しの原材料表記の一例を示します。

梅、しそ、漬け材料(ブドウ糖加糖液糖、食塩、大豆たん白加水分解物)/酒精、調味料(アミノ酸等)、酸味料、甘味料(ステビア、スクラロース)、VB1、着色料(赤102)

このように、酒精や調味料(アミノ酸等)、酸味料、甘味料(ステビア、スクラロース)、着色料などの添加物が多く含まれています。梅干しが体に良いと思って「調味梅干し」を積極的に摂取してしまうと、これらの添加物が体に取り込まれることになります。添加物を生涯にわたり長期間摂取した場合の健康への影響については、まだ不明な点が多いのが現状です。

買うべき梅干し

避けるべき梅干しについて理解していただけたかと思いますが、ではどの梅干しを選ぶべきかというと、ズバリ「昔ながらの製法で作られた梅干し」が最適です。スーパーなどでは見つけるのが難しいかもしれません。

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最も見つけやすいのは、JA(農業協同組合)や道の駅などで販売されている手作りの梅干しです。これらには添加物は一切含まれておらず、梅としそ、食塩だけで作られたものですので、調味梅干しに比べて安心して食べることができるでしょう。

食塩を多く使用しているため、保存期間も長くなります。また、手作りのため、外装がシンプルなものが多く、そういった理由からか、低価格で購入できることも魅力の一つです。

まとめ

梅干しの特徴やその効果についてお話しさせていただきました。
多くの効果を持つ梅干しを日々の食卓に取り入れたいと思っていただけたでしょうか。
まとめとして、以下のポイントをお伝えします。
・「調味梅干し」は添加物が多いため、可能な限り避ける。
・購入する際は、昔ながらの製法で作られた梅干しを選ぶこと。(JAや道の駅などでよく見かけます)
・梅干しには健康への多くの良い効果がある。

梅干しを選ぶ際に、皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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