買ってはいけないふるさと納税返礼品

ふるさと納税の返礼品を選ぶ際に、毎年悩まされている方も多いのではないでしょうか。選択肢が豊富なので、上限金額をしっかりとシミュレーションし、ワンストップ特例制度を利用できる自治体に寄付をすることを考えると、どの品物を選ぶか、また上限金額の調整に苦労することも少なくありません。もちろん、確定申告を行うつもりなら、5つの自治体に制限される必要はありません。

簡単に言うと、これは税金の前払いのような制度です。多くの人が理解しているとはいえ、やはり少しでもお得な返礼品を選びたいというのが心情です。結論を述べると、選ぶべき返礼品は「必ず利用するもの」です。「え?そんなものを?」と思うものが多いかもしれませんが、実際にはその選択が大切です。

ここでは、選ぶべきでないふるさと納税の返礼品を具体的に挙げていきます。おそらく、あなたも思わず手に取ってしまったことがあるかもしれません。厳密には寄付という形ですが、便宜上「購入・買う」と表現いたします。

ふるさと納税とは

まず初めに、ふるさと納税がどのような制度であるかについて説明したいと思います。

ふるさと納税とは、自分が住んでいる地域以外の自治体に寄付を行うことができる制度です。この寄付を行うことで、その自治体から返礼品を受け取ることができます。実際のところ、寄付というよりも返礼品の購入に近い感覚です。さらに、この制度を利用することで、寄付金額に応じた所得税の還付や住民税の控除を受けることができるため、デメリットはほとんど存在しません。

高級食材

ふるさと納税についての基本を理解したところで、避けるべき返礼品の具体例を見ていきましょう。まず最初に挙げるのは、肉を中心とした地方の名産品です。

こうした返礼品は、多くの人が選んでいることでしょう。たとえば、3万円や4万円のA5等級のお肉などは、見た目にも美味しそうで魅力的です。しかし、考えてみてください。そのお肉を調理するのは一体誰でしょうか?確かに高品質なお肉ではありますが、自分で調理しなければならないという点を考慮すると、その価値に疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

家族全員で楽しむ際には、お肉を焼く役割を担うお母さんは、冷めてしまった料理を食べざるを得なくなるかもしれません。これだけの金額を支払うのであれば、夫婦で良いお肉を食べに外食をした方が、満足度は高いかもしれないと感じることもあります。

肉類に限らず、海鮮食材やスイーツ、お酒なども、「ふるさと納税」という特別な枠があるからこそ選んでいるのではないでしょうか。

家電・インテリア類

次に、家電やインテリア類も選ぶべきではない返礼品の一つです。

ふるさと納税においては、返礼品の還元率が3割以下になるように設定されています。つまり、寄付額に対して3割以下の価格帯の返礼品を用意されているため、どうしても割高に感じることが多いのです。

一般に、家電やインテリアは元々価格が高めのものが多いです。それを、通常の3倍以上の価格で購入する意味が果たしてあるのでしょうか?高級食材同様、特別な枠があるからこそ選んでいる方が多いのではないかと思います。

また、本当にその家電やインテリアは、今必要な物なのでしょうか?まだ十分に使える家電を新しくしたり、ちょっとした見栄えを良くするためのインテリアを選んだりすることで、後々後悔することにならないか、よく考えてみることが重要です。

金券・利用券類

宿泊施設やテーマパークの利用券も避けるべき返礼品の一つです。

なぜなら、券がなければ行く予定がない場合が多く、結局無理にその計画を立てることになってしまうからです。無駄な出費が発生する可能性も高いです。たとえば、テーマパークに行くための交通費は、ふるさと納税の範囲外です。

また、宿泊施設で心が大きくなり、普段は頼まない高価な飲み物を注文してしまうなど、思わぬ出費がかさむことも考えられます。もちろん、宿泊施設やテーマパークの利用自体がNGだと言っているわけではありません。ふるさと納税を通じて行く必要はないということです。

転売についての声もあるかもしれませんが、ふるさと納税の返礼品を転売することは控えてほしいとされています。法的に強制されるわけではありませんが、倫理的な観点からも、避けるべき行為だと考えます。

まとめ

ここまで、ふるさと納税で選ぶべきでない品物について述べてきました。それでは、実際には何を選べば良いのでしょうか?

冒頭でもお伝えした通り、「絶対に利用するもの」を選ぶことが重要です。主に日用品が該当することが多いでしょう。

ティッシュペーパー、トイレットペーパー、洗剤、お米など、これらを不要とする人はまずいないのではないでしょうか。もちろん、これらも通常より高めの価格設定ではありますが、無理に購入するものではありません。

言い換えると、必要な出費を減らす手助けをしてくれると言えるでしょう。お米は多くの方がご存知かもしれませんが、日用品は意外と見落とされがちな存在です。わざわざスーパーに行く必要もなくなるのです。

余談ですが、ふるさと納税を利用するなら、楽天ふるさと納税を強くお勧めします。特に楽天のサービスを活用している方には、さらにメリットがあります。

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このようにして、「ふるさと納税で返礼品を購入しつつ、同時にポイントが戻ってくる」という体験をすることができるのです。賢くこの制度を利用していきましょう。

ちなみに、ふるさと納税を活用していない方がまだまだ多く存在します。住民税の納税義務者数を基に計算すると、ふるさと納税を利用している人の割合は10%強程度だそうです。なんとももったいない話ですね。

選ぶべきでない返礼品を避け、必ず利用するものをしっかりと選んで、出費を抑えながら豊かな生活を実現していきましょう。

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