子どもに歯が生え始めると、歯磨きの習慣を始めることになりますが、その際に気になるのが歯磨き粉についてです。
大切な歯を守るためには、しっかりとケアを行い、虫歯のリスクをできるだけ低く抑えたいものです。
しかし、大人が使用する歯磨き粉をそのまま赤ちゃんに使うのは果たして良いのでしょうか?
・大人と同じもので問題ないのか?
・いつから使用を開始すべきか?
・口に入れるものだから、安全性はどうか?
・飲み込んでしまっても大丈夫なのか?
様々な疑問が頭に浮かぶことでしょう。
赤ちゃんに適した歯磨き粉や、避けるべき成分についても考慮する必要があります。
実際に、赤ちゃんのためには購入してはいけない歯磨き粉が存在します。
・研磨剤が含まれているもの
・発泡剤が使用されているもの
・添加物が含まれているもの
これらは、赤ちゃんの歯磨き粉としては非常に不向きです。
一般的に、大人用の歯磨き粉にはこれらの成分が含まれていることが多いので、赤ちゃんには決して使用しないようにしましょう。
それでは、これらのポイントについて詳しく見ていきましょう。
そもそも、赤ちゃんの歯磨きはいつから?
赤ちゃんの歯磨きは、だいたい生後6か月から9か月頃に歯が生え始めた段階で始めるのが理想です。
乳歯は永久歯と比べて脆く、虫歯になりやすい特性がありますので、歯が生えたら優しく磨いてあげることが重要です。
また、歯磨き粉を使用するのは、「うがいができるようになってから」が望ましいとされています。
歯磨き粉は少量であれば飲み込んでも問題ないとされていますが、しっかりとうがいをして吐き出せるようになってから使う方が良いでしょう。
年齢や月齢にこだわる必要はなく、赤ちゃんの様子を見ながら、2歳頃からうがいの練習を始めてみるのが良いでしょう。
赤ちゃんの歯磨き粉としてNGな成分とは
赤ちゃん用の歯磨き粉に含まれているべきではない成分として、以下のものが挙げられます。
①研磨剤(主な成分表記:ケイ素、炭酸ナトリウム、炭酸カルシウム など)
大人用の歯磨き粉には、歯垢や着色汚れを効果的に取り除くために研磨剤が使われていることが多いですが、赤ちゃんの歯や歯茎はまだ非常に柔らかい状態です。
そのため、研磨剤が表面を傷つける恐れがあるため注意が必要です。
②発泡剤(主な成分表記:ラウリル酸ナトリウム など)
この成分もまた、大人の歯磨き粉によく含まれているものです。
磨くと泡立ってすっきりとした感覚を得られますが、赤ちゃんはこの泡を嫌がることが多く、泡立ちが多すぎると磨き残しが発生することがあります。
③添加物
たとえママが注意を払っていても、赤ちゃんは歯磨き粉を飲み込んでしまうことがあります。
香料や着色料などの添加物が含まれていないものを選ぶことが大切です。
赤ちゃんの歯磨き粉にフッ素は必要?
フッ素は虫歯予防に非常に効果的な成分であり、多くの歯磨き粉に配合されています。
特に子どもの歯は大人のものよりもフッ素の効果を受けやすいことが知られていますので、虫歯ケアにはフッ素配合の歯磨き粉を活用したいですね。
ただし、フッ素の適切な量は年齢によって異なるため、注意が必要です。
もしまだうがいができない赤ちゃんの場合は、うがいや吐き出すことができるようになってから使用するのが理想です。
それでも虫歯が気になる場合は、ベビーコーナーなどで販売されている、すすぎ不要の歯磨き粉を選ぶと良いでしょう。
また、子ども用の歯磨き粉には「フッ素濃度500ppm未満」や「900~1000ppm」のものがあります。
うまく吐き出せない子ども(だいたい6歳未満の子ども)には500ppm未満のものを使用することをお勧めします。
赤ちゃん向けの歯磨き粉のタイプ
市販されている子ども用の歯磨き粉には、主に「ジェルタイプ」と「ペーストタイプ」という2つのタイプがあります。
それぞれの特徴を見てみましょう。また、おすすめの商品もご紹介します。
「ジェルタイプ」
・とろみがあり、柔らかいジェル状
・研磨剤や発泡剤が含まれていないものが多い
・泡立ちがあまりない
口に入れた時の違和感が少ないため、初めて歯磨き粉を使う赤ちゃんに適しています。
泡立ちが少ないため、すすぎも容易で、うがいがまだ上手でない子どもにもおすすめです。
オススメ商品
ピジョン ジェル状歯みがき ぷちキッズ
ビーンスターク ハキラ はみがきジェル
「ペーストタイプ」
・研磨剤や発泡剤、フッ素入りのものが多い
・大人用の歯磨き粉と同じタイプ
こちらのタイプは研磨剤が含まれているため、汚れをしっかりと落とすことができますが、泡立ちが多いことで磨いた気になってしまい、磨き残しが発生する可能性があるため注意が必要です。
しっかりとうがいができるようになってから使うのが望ましいですね。
オススメ商品
ライオン クリニカKid’sハミガキ
サンスター バトラー エフペーストこども
さらに、赤ちゃん用の歯磨き粉としては、「無添加タイプ」も販売されています。
これらは天然成分で作られており、不必要な成分が含まれていないのが特徴です。
万が一体に入っても安心な、身体に優しい成分で作られているのが嬉しいポイントです。
オススメ商品
アラウベビー はみがきジェル
アロベビー 歯みがきジェル
まとめ
いかがでしたか?
赤ちゃんの繊細な歯や体には、ぜひとも安心で安全な歯磨き粉を選んであげたいものです。
歯ブラシだけでなく、ジェルタイプやペーストタイプといった選択肢もあり、子どもの成長に応じて適切なものにステップアップしていくことが大切です。
どのタイプの歯磨き粉にも味のバリエーションがありますので、お子さんが成長してきたら、一緒に好みのものを選ぶのも良いアイデアですね。
ぜひ、赤ちゃんの歯やその発達に合わせて、適切な歯磨き粉を選んであげてください。
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