
共働きの夫婦が増えている現代において、20代以上の男女を対象に行われた調査では、「最も手間がかかる家事は料理である」との回答が最も多かったという結果が出ています。
そんな状況の中、特に忙しい日々を送るワーキングマザーたちが、
「料理にかかる負担が大幅に軽減された!」
「もうこれがないと生活できない!」
と高い信頼を寄せているのが、シャープが開発したヘルシオ ホットクック</strongです。
多くの口コミでは、ワーキングマザーにとっての必需品と称されていますが、一方で「ホットクックを購入して後悔した…」という意見も一定数存在するのが気になる点です。
ホットクックに興味を持っている方の中には、購入を迷っている人も多いでしょう。
そこで、ホットクックの利点と欠点を中心に、分かりやすく整理してお届けしたいと思います。
シャープが販売する「ホットクック」とは?

【商品名】ヘルシオ ホットクック
【色】レッド、ホワイト、ブラック
【サイズ】2.4L(2~6人向け)、1.6L(2~4人向け)、1.0L(1~2人向け)
【主な特徴】自動調理、無水調理、予約調理が可能
【定格消費電力】800W※型番:KN-HW24Eの場合
ホットクックは、煮る、蒸す、炒める、焼く、茹でる、煮詰めるといった6つの自動調理機能を装備しています。
そのため、自分が行うのは「材料を切る」「調味料を入れる」「ボタンを押す」の3つのステップだけです。
その他の面倒な手順は全てホットクックが代わりに行ってくれる、非常に便利な家電です。
このように至れり尽くせりのホットクックに対して、「購入して失敗した」という意見が目立つのは一体何が原因なのでしょうか?
「買ってはいけない!」口コミから明らかになった、ホットクックのデメリットとは

まず気になる口コミのひとつは、「全てのメニューで予約調理ができると思っていたが、実際には予約できるのは限られた料理だけだった」という意見です。
「予約調理機能」とは、料理が完成する時間を事前に設定できる便利な機能のことを指します。
外出前に食材をセットしておくことで、帰宅した際に料理が出来上がっているというのは、時間を有効に使いたい人にとって非常に助かる機能と言えるでしょう。
ただし、この機能は初期の状態では「37品のメニューのみ対応※」という制限があるようです。※型番:KN-HW24Eの場合
十分多いようにも思えますが、全ての料理で予約調理ができるというのは誤解をしていた人には残念な結果かもしれません。
なお、ホットクックにはWi-Fi接続によってレシピを自動追加できる機能も備わっているため、今後予約調理が可能なメニューが増える可能性も期待できます。
次に多く寄せられている意見は「ホットクックで料理をしたら、予想以上に時間がかかってしまった」というものです。
ホットクックを使った料理の中で特に人気のメニューは無水カレーです。
その無水カレーを例にとると、ホットクックでの調理時間は、加熱だけで「1時間5分」もかかることが判明しています。
通常のカレーであれば「15~20分」で作れることを考えると、驚くべき調理時間だと言えますね。
ホットクックは単純な「時短調理家電」ではないため、時短を目的に考えている方は、購入を再考した方が良いかもしれません。
次に挙げられているのは、「想像以上にホットクックのサイズが大きかった」という意見です。
ここでは、2021年に発売された人気モデル「KN-HW24G」を例に説明します。
「KN-HW24G」は、2~6人分の料理を一度に作れる2.4Lサイズで、本体の寸法は「幅345×奥行305×高さ256 mm」となっています。
数字だけではサイズ感がつかみにくいかもしれません。
一般的な家電で例えると、小型の掃除機ほどの大きさとも言えるでしょう。
キッチンは物が集まりやすい場所ですから、「せっかくホットクックを購入したのに、設置するスペースが見つからない!」という事態にならないよう、事前に設置スペースを確認しておくことが重要です。
最後に挙げられる意見は「ホットクックで調理した料理があまり美味しくなかった…」というものです。
ホットクックの最大の魅力は、「材料を切る」、「調味料を入れる」、「ボタンを押す」この3つの簡単なステップだけで料理が完成する点です。
逆に言えば、「灰汁取り」や「調味料の入れ方を工夫する」といった重要な工程を省略することにもつながります。
また、ホットクックは煮物に関しては得意ですが、「炒め物の食感が良くない」といった意見もあるのです。
料理の味わいに関しては個々の好みがあるため、ホットクックの調理法に対して不満を持つ方もいるようです。
生活が変わる?!ホットクックのメリットとは

料理を作る際、一般的には少なくとも「① 食材を切る」→「②食材を加熱する」→「③味付けをする」→「④食材を混ぜる」→「⑤火加減を調整する」といった、5つの手順が必要になります。
しかし、ホットクックの場合は、
「① 食材を切る」→「②調味料を入れる」→「③ボタンを押す」
というたったこれだけの流れで完了してしまいます。
もちろん、「③ボタンを押す」後は料理が完成するまでの間、自由な時間を楽しむことができます。
お子さんと一緒にお風呂に入ったり、もう一品おかずを増やしたりすることも可能です。
時間を有効に活用できる上に、用事を終えた後には美味しい料理のご褒美が待っているというのも嬉しい点です。

通常の鍋で調理する際に失敗しやすい料理でも、ホットクックなら”かき混ぜ”や”火加減調整”を自動で行ってくれるため、失敗の心配がありません。
失敗を気にせずに料理ができるため、料理が苦手な方でも様々なメニューに挑戦できるのが嬉しいポイントです。
また、ホットクックをWi-Fiに接続すれば、新たなメニューが自動的に追加されるので、「料理のレパートリーが増えて、外食を減らすことができた」という声もよく聞かれます。
料理中にお子さんが火傷をするリスクを心配することはありませんか?
その点、ホットクックは火を全く使わないため、そういった心配が皆無です。
特に暑い夏の日には、コンロの前に長時間立つ必要がないのも嬉しい特徴です。
さらに意外なことに、火を使わないことによる利点には「電気代の節約」も含まれています。
・ホットクックを使い、1時間800Wで調理した場合の「電気代」=約22円
ホットクックの電気代を通常のガス代と比較すると、コストはほとんど変わらないか、ホットクックの方が少しお得になることも考えられそうです。
ホットクックの特徴とも言える「無水調理」には、嬉しい効果が2つ存在します。
・抗酸化作用のあるビタミンCや葉酸などの栄養素がより多く残る
・食材に含まれる水分を利用して調理するため、食材の旨味が凝縮する
※ビタミンCや葉酸の残存率は、機種や容量、食材の種類、量、調理方法等によって異なります。
(引用:SHARPホットクック公式サイト)
ビタミンCなどの抗酸化物質には、「がん」や「糖尿病」といった生活習慣病のリスクを減少させる効果があります。
健康は日々の積み重ねで成り立っていますので、栄養価の高い食事を毎日摂取できるというのは、非常に大きなメリットであると言えるでしょう。
まとめ
最近話題のホットクックについて、利点と欠点を整理してみました。
「美味しくて栄養満点の料理が簡単に作れる」という一方で、意外なデメリットが存在することも理解していただけたのではないでしょうか?
ホットクックを購入する際には、少なくとも次の2点を確認しておくことが重要です。
- ホットクックを置くスペースは確保できるか?
- ホットクックを購入する目的と、その機器の特性にズレがないか?
ホットクックは決して安価な買い物とは言えません。
市販されているモデルごとの特長と、ホットクックの持つ利点と欠点を十分に理解した上で、購入を検討してみてください。
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