先日、知人の男性との間で、こんな興味深い会話が交わされました。
知人「服が欲しいなと思うんだけど、実際に買いに行くと、いつも決められなくなってしまうんだよね。」
筆者「何に迷っているのですか?デザインの問題ですか?」
知人「デザインも色もすべてが決められなくて、結局何も買わずに帰ることになってしまうんだ。」
この記事をご覧の皆様の中には、
「その気持ち、よくわかる!」と頷く方も多いのではないでしょうか。
この記事では、
「服を選ぶ際にいつも迷ってしまう」という悩みを抱えるあなたに向けて、有益な情報をお届けしたいと思います。
洋服選びの際にいくつかのポイントを押さえておくことで、
迷わずに選びやすくなることが可能です。
どうして迷ってしまうのか?
その理由として、「選択肢が多すぎる」ということが第一に挙げられます。
例えば、洋服を購入するために店舗に足を運んだとしましょう。
そのお店には、実際にはたった一着だけの服しか置いていなかったとしたら、あなたはどう対応しますか。
ただ一着しか選択肢がなかった場合、
あなたはその一着について、自身の好みやデザイン、インスピレーションなどの基準をもとに、
購入するかどうかをその場で判断することができるはずです。
ところが、実際に店舗に行くと、何十種類もの洋服が並んでいます。
上着、アウター、パンツ、インナー、靴やバッグ、小物まで、
何百ものアイテムが揃っており、あまりにも選択肢が多すぎるために、
あなたの判断基準が鈍り、購買意欲が低下してしまうのです。
つまり、あなたは
実際には「選べない」のではなく、「選ぶことができる」人なのです。
心理学者のバリー・シュワルツ氏が提唱した「選択のパラドックス」という概念をご存じでしょうか。
6種類のジャムを並べた場合では、
6種類の方が売上が高かったという結果が出ました。
この研究によって、
「人は選択肢が多すぎると、選ぶことを断念してしまう」ことが明らかになりました。
これは洋服選びにおいても同じことが言えます。
「買ってはいけない服」を知ることで、自然と選ぶべき服が見えてくるのです。
では、洋服選びの際にどのように選択肢を減らしていけばよいのでしょうか。
排除すべきポイントを理解する
それでは、実際に洋服選びの際に迷わないために、
「買ってはいけない服」を排除していく方法を見ていきましょう。
1.余分なパーツがついている服は排除する

外国語のプリント
「何が書いてあるの?何語なの?全然わからない・・・」
そんな数行の英語や、英単語が印刷されている服は、選ぶ際に迷わず排除しましょう。
文字は、フォントやサイズによって印象が大きく変化するため、コーディネートの幅が狭まってしまう恐れがあります。
和訳したら思わず驚くような内容が書かれていた…
なんて恥ずかしい事態を避けるためにも、ここで選択肢から除外することが賢明です。
ジップ(チャック)がついている服
チャックは幼さや、部屋着のようなカジュアルな印象を与えやすく、
おしゃれに着こなすのが非常に難しいアイテムの一つです。
様々な場所に着用するためには、チャックが付いたパーカーなどはなるべく避けた方が良いでしょう。
パーカーの場合は、上から被って着るフード付きプルオーバータイプを選ぶことをお勧めいたします。
裏地に柄が付いているジャケットやズボン
裾や袖を折り返して着るタイプの服で、折り返すと裏地にチェックやストライプの柄が見えるものを見かけたことはありませんか。
こうした「クセ」があるアイテムは、着こなしが難しいため、選択肢から外しましょう。
2.襟の形で選択肢を絞る
上着に関しては、Vネックは選択肢から外すべきです。
ラウンドネックに比べ、Vネックは襟ぐり(首回り)が広く、
中に着るシャツ(白いTシャツなど)がちらりと見えるため、
インナーのセンスも問われることになります。
その分、ラウンドネックの上着は、インナーに関係なく、
一枚でコーディネートを完成させることができるのです。
襟の有無がそれほど問題ではない理由は、洋服における襟のデザインには大きな差がなく、特殊なデザインでない限り、奇抜な印象を持つものは少ないからです。
3.一着に使用する色が3色以上の服は排除
ファッションコーディネートにおいて、3色以上が混在しているアイテムは、
コーディネートが非常に難しくなります。
例えば、白、黒、青の色が使われたジャケットは、他のアイテムとの色合わせを考えなければならず、
選択肢を余計に増やすことになります。
4.セール商品は迷わず排除する
服を選べない人は、所持している服が少ない傾向があり、
一度購入した服は、本人の好みにかかわらず、長く着る傾向があります。
セール品には、流行のアイテムが多いため、
長く着ることを求める人にとっては避けるべきアイテムの一つです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
「買ってはいけない服」を理解することで、消去法によって
自然に買うべき服が浮かび上がってきたのではないかと思います。
ちなみに、複数の色を使用したコーディネートが難しいと述べましたが、
単色のみ(全身黒など)のコーディネートも避けた方が賢明です。
同じ黒に見えても、実際にはさまざまな色合いの黒が存在するため、
黒とオレンジの2色を選ぶ!というように、
2色を決めて選ぶと、さらに選択肢が狭まり、選びやすくなります。
洋服選びのストレスから解放されることで、
コーディネートを考える余裕が生まれます。
洋服があなたの日常に素敵な彩りを加えてくれますように!


コメント