土地を購入し、そこに家を建てることは、幸せな生活を送るためには欠かせない住まいを手に入れることを意味します。
新たにマイホームを建設する人や代々受け継がれてきた家に住む人など、それぞれの事情は異なりますが、家族や自分自身の幸せを願う気持ちは共通しているのではないでしょうか。
風水において土地の良し悪しを判断することは、土地そのものが周囲からどのような影響を受けるかを見極めることに他なりません。その結果として、良いポイントや注意が必要な部分が浮かび上がってきます。
運気が良い土地は、住む人にとって心地よく、人気が高い場所です。運気が良いため、人々が集まり、賑わいが生まれ、活力が溢れてきます。
生活を長期間にわたって営む場所であるため、土地選びは非常に重要な要素となります。運気の悪い土地を選んでしまうと、日常生活においてネガティブな影響を及ぼす可能性があるため、避けたいところです。幸せな生活を送るためには、良い土地の選定が不可欠です。
この記事では、風水の観点から見た「購入を避けるべき土地」について詳しくご紹介したいと思います。
「買ってはいけない土地」を避けることで、幸せな生活を実現できる運気の良い土地選びの参考にしていただければ幸いです。
風水とは

風水とは、自然と私たちの生活(衣食住や動作)をより快適に、そして豊かにするために、運気を高めることを目的とした環境学の一部です。もともと風水は、都を繁栄させるために創り出されたとされています。
私たちが持って生まれた運は変えることができませんが、良い運を引き寄せるための開運方法を実践することで、運気を改善することは可能です。この開運方法こそが風水の核となります。
風水において土地の善し悪しを判断する際には、道路との関係性が非常に重要な要素となります。道路は「気が流れる」とされ、川の流れのようにイメージすると理解しやすいでしょう。
住居の良し悪しは、そこに住む人々の運気や生活の質に対して多大な影響を与えるのです。
住んでいて気持ちの良い土地
住んでいて気持ちの良い土地を感覚的に挙げると、以下のような特徴があります。
- 日当たりが良い
- 風通しが良好
- 自然の緑や花が豊かである
- 公園や学校があり、人々が集まりやすい
- 土地の形状が四角(正方形または長方形)である
これらの特徴が思い浮かびます。住む人々が心地よく感じるため、つい「ずっとここにいたいなぁ」と思う場所となり、人が集まることでその地域が盛り上がり、発展するのです。
人気は一つのバロメーターとも言えます!
住んでいて気持ちの悪い土地
では、住んでいて気持ちが悪い土地とは具体的にどのようなものでしょうか?簡単に言うと、良い土地の反対の条件が揃っているということです。
- 日当たりが悪い
- 風通しが悪い
- 人通りが少なく、暗い印象を与える
- 治安が悪い
- 病人や不幸な家庭が多く存在する
- お墓や斎場が近くに存在する
このように、直感的に感じる「気持ち悪い」という感覚は、風水とも深く関連しているのです。あまりにも良くない印象を持つ場所は、風水的にもほぼすべてが悪い解釈につながります。
風水で一般的に悪いと言われる土地とは?その対処法は?

風水においては、、家相よりも地相が重視されているとされています。土地の良し悪しが運気に与える影響は非常に大きいと考えられています。
土地の形状や傾斜、道路との位置関係など、注意すべきポイントがいくつか存在します。
特に土地の形は、長方形や正方形が最も良いとされており、安定感のある四角い土地は、良い運気をしっかりと受け止めることができるため、生活においても使い勝手が良く、無駄がありません。
一方で、三角形の土地や旗竿地(はたざおち)、コの字型やL字型の変形地は、気の流れが不均衡になり、良い運気を逃すとされています。
では、各土地の特徴を詳しく見ていきましょう。
変形した土地(旗竿地)

風水では、土地と道路の関係性が特に重要視されています。道路と接していない旗竿地は、運気を上手く取り込むことができず、そのために人気がなく、価格も安くなることが一般的です。
周囲に建物が多いことが多く、日当たりや風通しが悪くなりがちです。風水以外の観点から見ても、利用価値が低く、避けた方が良い土地と言えます。また、旗竿地の形が「包丁」に似ていることから、風水的には凶とされています。
変形した土地の対処法
- 竿の部分の余ったスペースに花や植物(庭や花壇)を植える
- 低木を植えることで視界を和らげる
- 水晶を配置し、良い気を取り込む
- 敷地内に水晶を埋め込む
三角の土地
変形地の中でも、風水的に最も悪いとされているのが三角形の土地です。このような土地は都市部でよく見られますが、四角い土地に比べると価格がかなり安いのが特徴です。
三角形の尖った形状が凶器を連想させるため、風水的には大凶とされています。特にY字の土地は「槍殺(そうさつ)」と呼ばれ、特に注意が必要です。
実際に交通事故が多いことから、生活しにくさも想像に難くなく、また、対策が施しにくい点からも「買ってはいけない土地」と言えるでしょう。
三角の土地の対処法
- 三角の土地は手放すか部分的に売却することを考える
- 他の土地を買い増しし、四角い土地にすることを検討する
- 生活の場として使用しないことを心がける
- 三角の角の部分に花を植えて花壇を作る
神社・お寺が近くにある

風水においては、神社や寺の近くに位置する土地は特に注意が必要です。一般的にパワースポットで「良い運気が流れ込むのでは?」と考えがちですが、実際は少し違います。西や北側に神社がある場合は吉とされています。
問題となるのはお寺です。方角にかかわらず、健康運や対人関係に悪影響を及ぼすと言われています。お寺では葬儀や供養が行われるため、陰の気が漂っていると考えられています。
神社・寺・お墓が近くにある土地の対処法
- 玄関は神社と向き合わないように配置する
- 敷地の境界にフェンスや生け垣を設置する
- 寺がある方向に花を植えて和らげる
- 背の低い樹木を植えて視界を遮る
花は悪い気を浄化し、良い運気を引き寄せてくれるとされています。
T字路の突き当り
風水の観点から、T字路の突き当たりは「路殺(ろさつ)」と称されます。
家に向かって殺気が直撃するため、仕事運や夫婦関係に悪影響を及ぼすとされています。
特に注意が必要なのは玄関の位置です。交差点側に位置する玄関は凶とされ、「肉体的・精神的な病に苦しみ、破産する」と言われています。仕事運も悪化する恐れがあります。
実際に、車が家に突っ込む事故の報告もあり、非常に危険な場所とされています。購入しない方が無難でしょう。
T字路の突き当りの土地の対処法
- T字路側には塀や生け垣などで境界を設ける
- 道路の真向かいに玄関や門が来ないように位置を移動する
- T字路側に庭や花壇を設置する
- 寝室はT字路側に配置しないようにする
- カーテンや障子を利用して目隠しする
これにより、悪い気が直接入って来るのを防ぎやすくなります。
お墓が近くにある

都市化が進む中で、墓地の近くに宅地がある土地も珍しくなくなっています。
お墓の近くの土地が良くないとされることは、風水の知識がなくても多くの方がご存知でしょう。
お墓は「死」という負のエネルギー、つまり「陰の気」が強く作用する場所であるため、避けた方が無難です。
お墓が近くにある土地の対処法
- 玄関はお墓の見えない方向に配置する
- 門や生け垣でお墓を隠す
- お墓の方向に庭を設ける
- カーテンを使って視界を遮る
- 観葉植物や家具で見えなくする
家から墓地が見えないように工夫を凝らすことが大切です。
カーブの外側にある
カーブの外側に位置する土地は、風水的には「路弓殺(ろきゅうさつ)」と呼ばれ、大凶とされています。路弓殺では、運気の流れがカーブの遠心力によって外側に分散し、良い運気を逃すと考えられています。
逆に、カーブの内側に位置する土地は、良い運気を蓄えやすいとされ、幸運が舞い込みやすい吉相とされています。内側と外側では大きな違いがありますので、購入時には十分な注意が必要です。
風水だけでなく、カーブを曲がり切れずに起こる車の事故のリスクも考えられます。カーブが急であればあるほど、運気が悪いとされています。
カーブの外側にある土地の対処法
- 道路側には塀を設ける
- 道路側に寝室は配置しない
- 道路側に庭や花壇を設置する
- 道路側の窓にはカーテンを閉める
- 玄関を道路の反対側に配置する
【豆知識】陰の気を和らげる花の色効果

陰陽学によると、花は「陽」であり、陰の気を和らげる効果があります。花から幸せのエネルギーをしっかりと受け取ることが大切です。
風水では、花の色や植える方角にもそれぞれ意味があります。以下の表を参考にしてみてください。

【風水】買ってはいけない土地のまとめ
今回は、風水の観点から「購入を避けるべき土地」について詳しくお伝えしました。おさらいとして、重要なポイントを以下にまとめます。
- 変形した土地(旗竿地を含む)
- 三角形の土地
- 神社やお寺が近くに存在する土地
- T字路の突き当たりの土地
- お墓が近くにある土地
- カーブの外側に位置する土地
このような土地は、風水だけでなく、実際にさまざまなトラブルが発生することがあるため注意が必要です。
風水では、土地が周囲からどのような影響を受けるかが重要で、良い要素や悪い要素が浮かび上がってきます。
敷地と道路の接し方が大きなポイントとなります。風水的に「買ってはいけない土地」とされる場所は、「悪い気の影響」を受けやすいので、購入を避けることをお勧めします。
すでに手に入れてしまった土地については、しっかりとした対策が必要です。この情報が皆様のお役に立てれば幸いです。
最後までお読みいただき、心より感謝申し上げます。
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