今年は北京オリンピックの影響もあり、多くの方が中国語に興味を抱くようになったかもしれません。
また、仕事の都合で中国語を必要とするようになり、まったくの初心者から学び始める方もいるでしょう。
新しい言語を習得しようとするとき、何から始めるべきか悩むことはよくありますよね。
せっかく学ぶのですから、継続的に取り組めるような効率的な方法を知りたいと思うのが自然なことです。
そこで今回は、「ゼロから学ぶあなたが避けるべき中国語教材」と題し、中国語を初めて学ぼうとしている方が最初に取り組むべき勉強法について詳しくお伝えします。
筆者自身も中国語を勉強した経験があり、効率的に学習を進めるためには初期段階が非常に重要であると実感しています。ぜひ参考にして、あなたの学習に役立ててください。
中国語は発音が非常に重要です!
日本人は漢字を理解しているため、中国語が比較的理解しやすいと感じるかもしれません。「ただ漢字を並べるだけで良い」と考える方もいるでしょう。
確かに、日本語と同様に漢字を用いるため、一定の親近感はありますが、中国語を学ぶ上でより重要な要素があります。それはズバリ!発音です。
中国語の発音は、ピンインと声調を使って表記されます。
你好
nǐhǎo
ピンインは漢字の読み方を表す発音記号のことで、中国語では「拼音」と表記されます。
これは、ひらがなで書かれた読み仮名のようなものであり、中国語を学ぶ際にはこのピンインを通じて正しい発音を理解することが求められます。
声調は音の高低を示す記号で、4つの異なる種類があり、これを四声(しせい)と呼びます。
同じピンインでも声調が異なると、意味が全く違ってくるのです。
shǒu
受 受ける
shòu
この場合、両方のピンインは「shou」ですが、声調が異なるために意味も異なるのです。
日本語でもアクセントによって意味が変わることがありますが、中国語ではほぼ全ての単語にこの声調の違いが影響しています。
つまり、話す際に発音が正しくなければ、意味がしっかりと伝わらないのです。
ピンインは、アルファベットをそのままの発音で読むわけではありません。
日本語と中国語の音の表記は大きく異なるため、特に注意が必要です。
例えば、「zi」はローマ字の読み方で「ジ」となりますが、中国語では「ズ」に近い音として発音されます。
このように、日本人にとっては混乱しやすい発音が存在し、初めの段階でしっかりと覚えて慣れることが極めて重要です。
中国語を学ぶ際には、まずピンインの読み方と綴り方を習得し、正しい発音を身につけることが必要不可欠なのです。
購入を避けるべき中国語教材とは?
文法書や単語帳
書店には語学学習のための多様なテキストが並んでいますが、文法書や単語帳は初心者の段階で購入するべきではありません。
中国語の学習を始める際には、必ず発音の学習に特化した教材を選ぶことが重要です。
発音が難しいからといって、他の分野に取り組んだり、最初から多様なテキストを購入して学習するのは避けるべきです。
その理由は、発音が中国語の基礎を成す重要な要素であり、この基礎をしっかりと固めずに単語や文法を覚えるのは非常に非効率的だからです。
まずは発音を徹底的に練習し、その後で単語や文法を学ぶのが最も効果的な学習法と言えるでしょう。
発音の学習ができる教材を選び、ピンインと発音の方法についてしっかり学ぶことが不可欠です。
発音教材を選ぶ際には、わかりやすい説明が付いていることが重要です。
中国語には日本語には存在しない音が含まれているため、ただ耳で聞いて真似するだけでは同じように発音できず、戸惑ってしまうことがあります。
日本語の音に近いなど、イメージしやすく解説されている教材や、唇の開き方や舌の位置など、口の動きをイラストや写真で詳しく説明しているものを選ぶと良いでしょう。
カタカナだけで覚える教材
発音を学ぶためには、ピンインを正しく読むことが不可欠です。
例えば、「你好」を「ニーハオ」といった具合に、カタカナだけで中国語を学習する教材は避けるべきです。
日本語と中国語の音はまったく異なっているため、カタカナで表現するには限界があります。
ピンインを見ないことで、曖昧な発音を覚えてしまうリスクがあるのです。
初めに正しい発音をしっかりと身につけておかなければ、後で修正するのが非常に難しくなります。
中国語は必ずピンインを通じて発音を覚えていく必要があります。
初心者の方には、中国語の文や会話にピンインの表記がされているテキストを強くおすすめします。
日本語で漢字に読み仮名を付けるように、最初の段階ではピンインがあることで学習がスムーズになりますよ。
ただ聞き流すだけの教材
テキストを読んだだけでは、発音がどのようになるのかを理解するのは難しいものです。
中国語のリズムに慣れるためにも、必ず音源を利用してネイティブの発音を確認することが重要です。
CDやDVD、音声データが付属しているテキストを選ぶことが望ましいですが、単に聞き流しで覚えるものや、リスニング力を向上させるだけの教材は購入を避けるべきです。
正しい発音を身につけるためには、実際に声に出して体で覚える練習が必要です。
聞くだけでは、いつまで経っても正しい発音が習得できず、中国語の学習が進まなくなってしまいます。
聞き流すだけではなく、一緒に発声練習ができる教材を選ぶことが大切です。
まとめ
中国語において、発音は重要な要素です。まずは発音をしっかりと覚え、その後に他の分野の学習を進めていくことが肝心です。
初めに戸惑うことがないように、わかりやすく丁寧な説明を持つテキストを選ぶことがポイントです。
最近では、中国語の発音を学べる動画も多く公開されているので、それらを参考にするのも良いでしょう。
基礎をしっかり固めれば、後々の学習が驚くほど楽になりますので、まずは練習を重ねていきましょう!
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