鼻吸い器とは、主に鼻水を吸引するために設計された便利な機械です。この鼻吸い器を使用する際には、鼻の中に装置を入れて吸引するため、鼻の粘膜を傷つける可能性があることを認識しておく必要があります。
特に赤ちゃんの場合、鼻水が出やすい一方で、自分で鼻をかむことができないため、そのまま放置しておくと喉に鼻水が流れ込み、風邪を引くリスクが高まります。また、赤ちゃんは鼻呼吸を基本とするため、鼻水が詰まることで呼吸が困難になることもあります。
そのため、お家で手軽に鼻水を吸引してあげられると非常に助かりますね。しかし、鼻吸い器を使用するにあたっては、いくつかのポイントについて知識を深めておくことが大切です。
ここでは、以下の内容について詳しく紹介していきます。
・鼻吸い器の利点と欠点
・鼻吸い器の種類およびその使用方法
・鼻吸い器を購入しない場合の対処法
鼻吸い器の便利な点・不便な点
鼻吸い器は非常に便利だと先に述べましたが、その便利さの裏にはいくつかの不便な点も存在します。では、具体的にどのような便利さと不便さがあるのかを見ていきましょう。
便利なこと
冒頭でも触れましたが、鼻吸い器を使うことで、鼻をかむことができない赤ちゃんや小さなお子さんの鼻水を効果的に吸引し、鼻水が喉に流れるのを防ぐことができます。これにより、風邪の予防にもつながります。
耳鼻科で鼻水の処置を受けることもありますが、実際には鼻水が一日で治ることは少なく、耳鼻科への通院は手間がかかります。そのため、家庭で鼻水を簡単に吸引できるのは大きなメリットです。また、鼻をかむことが難しい1歳頃の子どもでも、慣れてくると自分で鼻吸い器を使うことができるようになります。病院に行って泣かせるよりも、自宅でリラックスしながら行える方が安心ですよね。
さらに、鼻吸い器は子どもだけでなく、大人でも利用することができます。花粉症や風邪を引いているときに、鼻水が垂れてくるのは非常に不快で、早めに取り除くことで快適さを取り戻すことができます。
不便なこと
機械であるため、高価なものも多く存在します。機能性を重視して選ぶと、出費がかさむことがあります。安価なモデルもありますが、それらは電動タイプではなく、手動で吸引するものや口で吸引するものが多くなります。
さらに、サイズが大きいものも存在し、置き場に困ることもあるでしょう。電池で動作するものやコンセントに接続して使用するタイプのものもあり、特にコンセントを必要とするタイプは利用可能な場所が制限されることがあります。また、使用後は部品を分解して洗浄する必要があり、これが手間と感じる方もいらっしゃいます。
鼻吸い器の種類と使い方
鼻吸い器には多様なタイプのものがあります。これから、それぞれのジャンルに分けて詳しく紹介していきます。
口から吸引するタイプ
このタイプは、お母さんが口で吸い込むことによって吸引力を調整できる仕組みです。吸引の強さを自分でコントロールできるため、新生児期や初めて使用する際に最適です。ただし、赤ちゃんの鼻水を口で吸うという行為には、抵抗を感じる方もいるかもしれません。赤ちゃんの菌が母親に移る可能性もあるため、注意が必要です。鼻水が口に入らない設計のものを選べば安心です。また、価格も手頃なため、一本持っておくことをおすすめします。
スポイトタイプ(手動)
コンパクトで使いやすいスポイトタイプは、機械を使うのが難しい方でも簡単に操作できるのが魅力です。吸引する部分を押す力加減で吸引力を調整できるため、使い勝手が良いです。ただし、鼻水を一度で完全に取り除くのは難しいため、連続して使用できるものを選ぶと良いでしょう。
ハンディタイプ(電動)
手で持って使うことができるハンディタイプは、多くが電池式であるため、場所を選ばずにすぐに使用できるのが大きな利点です。手動タイプに比べて、短時間で効率的に吸引が可能です。また、吸引の強さを調整できる機能を持つものもあります。しかし、電動であるため音が出ることがあり、赤ちゃんが怖がったり嫌がってしまうこともあります。最初は驚くかもしれませんが、慣れてくる場合も多いです。それでも、長期間使い続けても赤ちゃんが怖がる場合は、音の出ない手動のものに切り替えるのも良いでしょう。
置き型タイプ(電動)
置き型タイプの鼻吸い器は、吸引力が強く、調整も可能であるため、非常に使いやすいです。吸引した鼻水をためておく容器の容量も多く、病院で使われる機器に最も近いタイプと言えるでしょう。強力な吸引力を持っているため、粘着性の鼻水もスムーズに吸引できますが、強い吸引力が赤ちゃんの粘膜を傷つけないように注意が必要です。このタイプも音が出ることがあるため、赤ちゃんの反応に気を付ける必要があります。また、洗浄の際には部品を分解して洗う必要があり、簡単に分解できて洗える設計のものを選ぶことをお勧めします。
鼻吸い器を購入しない場合の対処方法
鼻吸い器は必ずしも必要なアイテムではありません。前述の通り、その利便性や不便さを考慮して、購入するかどうか迷う方も多いでしょう。育児において、あったら便利なアイテムであっても、必須ではありません。
では、鼻吸い器を購入しない場合、どのように対応すれば良いのでしょうか。鼻をかむことが難しい年齢のお子さんには、綿棒にベビーオイルをつけて鼻水を取り除く方法があります。また、鼻水が垂れてきた場合には、こまめにティッシュやガーゼで拭き取ることが効果的です。
綿棒を使用する際は、赤ちゃんが嫌がって動く可能性があるため、注意深く行うことが重要です。また、こまめに拭き取る場合は、鼻の下が荒れやすいため、肌に優しい素材のティッシュやガーゼを使用し、優しく拭き取ってあげることが大切です。
まとめ
鼻吸い器は非常に便利なアイテムですが、誤った使用方法をとるとトラブルを引き起こす可能性があります。それでも、機械が苦手な方でも操作が簡単な優れた道具です。病院に通院するのは時間がかかる上に、他の病気をもらってしまうリスクもあるため、自宅でのケアが重要です。
赤ちゃんが快適に過ごせるように、家庭でできるケアを心がけましょう。鼻吸い器がない場合でも、鼻水を取り除く方法は存在します。寒い冬や季節の変わり目には体調を崩しやすいので、特に気を付けることが大切です。
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