買ってはいけない双眼鏡!その理由は?

双眼鏡の購入を考えていますか?

ライブイベントや野鳥の観察、スポーツ観戦、さらには天体観測など、さまざまなシーンで活躍する双眼鏡は、必需品とも言える存在です。遠くにあるものを、できるだけ大きく、そして鮮明に見たいと思うのは当然のことですよね。

しかし、双眼鏡はそれなりの値段がするため、失敗したくない気持ちも強いでしょう。そこで、購入する際に避けるべき双眼鏡について詳しくご紹介いたします。

買ってはいけない双眼鏡とは?

紐が付いていないもの

持ち運びが不便な紐が付いていないタイプの双眼鏡は、長時間の使用には不向きです。特に野鳥観察やコンサートなど、数時間にわたって使用する場合には、手に持ち続けるのが非常に疲れます。

高倍率をうたうもの

倍率が100倍近くある双眼鏡は、レンズが非常に大きくなり、重さも増すため、手で持つのが難しくなります。さらに、高倍率の場合、少しの手ぶれで対象物が見えづらくなり、結局はストレスを感じることが多いです。

倍率の目安

  • コンサートやライブ・・・6~12倍
  • スポーツ観戦・・・5~10倍
  • 野鳥観察・・・5~10倍
  • 天体観測・・・8~10倍

明るく見える見分け方

双眼鏡を選ぶ際には、目で覗く方とは反対側のレンズの直径、つまり口径が重要です。口径が大きいほど光を多く取り込むことができ、同じ倍率でもより明るく見ることができます。適切な明るさを確認するためには、以下の計算式を使います。

口径mm÷倍率=ひとみ径²
ひとみ径とは、接眼レンズから約30cm離れて見ると、レンズに見える白い円のことです。この円の直径が大きいほど、視界が明るくなります。
ひとみ径が7~5mmで明るさが49~25の双眼鏡であれば、人間の目が認識できるギリギリの明るさに対応しているため、天体観測には最適です。
また、ひとみ径が3~5mmで明るさが9~25の場合は、薄暗い環境でも利用できる明るさを持っており、夜間の使用にも適しています。

実視界と見かけ視界

実視界とは、双眼鏡を動かさずに見ることができる範囲のことで、対物レンズの中心から測った角度を指します。この実視界が広ければ広いほど、対象物を探しやすくなりますが、倍率が上がると実視界は狭くなります。

見かけ視界とは、双眼鏡を覗いたときにどれくらいの範囲が見えるのかを示す指標です。見かけ視界が大きいほど、高倍率でも実視界が広がり、見やすくなります。

国産ではないもの

国産ではない双眼鏡は、一般的に壊れやすい傾向があります。信頼できるメーカーの製品を選ぶことが重要です。

カラーコーディングされているもの

紫外線カット機能などが付いたカラーコーディングが施された双眼鏡も存在しますが、色味が変わってしまい、結果的に視界が見づらくなる可能性があります。

ズームが100倍以上のもの

ズーム機能が過剰に高い場合、手ブレが気になり視界がぼやけてしまうことが多いです。無難なのは10倍程度の倍率です。

軽量すぎるもの

軽すぎる双眼鏡は手ぶれが起こりやすく、安定した視界が得られません。500g程度の重さがバランスが良いとされています。

コーティングがないもの

コーティングが施されていない双眼鏡は、光がうまく透過せず、暗くぼんやりとした視界になることが一般的です。

おすすめのメーカーは?

ニコン

ニコンは、日本の光学機器メーカーとして広く知られています。カメラをはじめ、天体望遠鏡や双眼鏡といった多様な光学関連機器を手がける大手メーカーです。

特徴

ニコンの双眼鏡には多層膜コーティングが施されたレンズが使用されており、これにより非常に明るい視界を実現しています。

  • 高価格・高品質モデルの「WX」「EDG」
  • スポーツ観戦に最適なモデル「アキュロン」

このように、多彩なモデルから選べるのも魅力の一つです。

ビクセン

ビクセンは、総合工学機器メーカーであり、天体望遠鏡や双眼鏡、顕微鏡などを扱っています。

特徴

ビクセンの双眼鏡は、天体望遠鏡で培った高い光学性能をそのまま活かしており、非常に高性能な製品が多いのが特徴です。

  • 携帯性を重視したコンパクトタイプ
  • 防水機能やアイレリーフが長いダハプリズムタイプ
  • 光学性能を重視した三脚取り付けのポリプリズムタイプ

このように、用途に応じたさまざまなタイプが揃っています。

オリンパス

オリンパスは、日本の光学機器や電子機器を製造する、世界的に有名なメーカーです。

特徴

オリンパスの双眼鏡は、色にじみを抑えた高い光学性能が特徴で、広く明るい視界を提供します。また、軽量で持ち運びにも便利な設計がされています。多くの機種には防水機能も搭載されています。

コーワ

興和株式会社は、120年以上の歴史を持ち、商社機能とメーカー機能を兼ね備えた企業で、幅広い事業を展開しています。

特徴

  • スポッティングスコープで磨かれた光学技術を搭載したGENESISシリーズ
  • 高コストパフォーマンスを誇るSV/SVllシリーズ

このように、幅広いラインナップが魅力的です。

キャノン

キャノン株式会社は、映像機器や事務機器などを多岐にわたり製造する、日本の大手精密機器メーカーです。

特徴

キャノンの双眼鏡には光学式手ぶれ補正機構が搭載されており、優れた応答性を持ち、クリアな視界を実現しています。また、軽量性にも優れているため、野鳥観察や持ち運びに最適です。

ケンコー

株式会社ケンコー・トキナーは、主に写真用品や光学製品の製造・販売を行っている日本のメーカーです。

特徴

  • コンサートやスポーツ観戦向けの防振双眼鏡、VCスマートコンパクトシリーズ
  • 超コンパクトサイズのダハ式双眼鏡、Classi-airシリーズ

用途に応じて特徴が異なる商品が豊富に展開されています。

ミザールテック

ミザールテックは、一般向けに天体望遠鏡や双眼鏡を販売している日本の光学機器メーカーです。かつては国内最大手の天体望遠鏡メーカーとして一時代を築いた実績があります。

特徴

  • 軽量で持ち運びが便利なコンパクトタイプ
  • 安定した明るい視界が得られるスタンダードタイプ
  • レバーを動かすだけで倍率を可変できるズームタイプ

このように、さまざまな種類が揃っています。

リコー

リコーは、事務機器や光学機器を製造する、世界的に有名な国内メーカーです。

特徴

リコーのUシリーズは、幅広い用途に対応できるため、非常に人気の高いシリーズです。独特の丸みを帯びたフィルムも特徴的です。

スワロフスキーオプティック

スワロフスキーは、ネックレスやリングなどの装飾品で有名ですが、双眼鏡の分野でも高い技術力を誇ります。実際に、フィールドスコープを初めて製造したのもスワロフスキーです。

特徴

スワロフスキーの双眼鏡は、非常に高性能であることが特徴です。特にELシリーズは、同社の中でも高級かつ高画質な製品として知られています。ポケットタイプや野鳥観察、眼鏡を使用する方に適したモデルなど、さまざまなラインナップが揃っています。

フジノン

フジノンは、カメラレンズやその他の光学製品を幅広く扱っているメーカーです。

特徴

フジノンの製品は、オーソドックスで重厚なデザインが特徴です。特にMTシリーズとFMTシリーズは、多くの天文愛好家から高い評価を受けています。

ナシカ

ナシカは、長年にわたり双眼鏡と天体望遠鏡の製造・販売を行っているメーカーです。

特徴

ナシカの製品は、非常に安価で使いやすく、コストパフォーマンスに優れている点が大きな特徴です。

まとめ

ライブイベントや野鳥観察、スポーツ観戦、天体観測の際には、双眼鏡が非常に役立ちます。より大きく、よりはっきりと物を見るために必要不可欠なアイテムです。

それぞれの活動に応じて必要な倍率や機能が異なるため、後悔のないように自分の用途にぴったりの双眼鏡を慎重に選ぶことをお勧めします。最高の瞬間を捉え、「双眼鏡を持っていて良かった」と感じる日が訪れることを願っています。

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