柿は、まさに季節を感じさせるフルーツですよね。
秋が訪れ、店先に柿が並ぶようになると、「秋が来たなぁ」と実感する方も多いのではないでしょうか。
季節ごとの食材は、価格も手頃で栄養価も高いことが多いとされていますので、積極的に取り入れたいですね。
柿の鮮やかなオレンジ色は視覚的にも楽しませてくれます。
しかし、実は「買ってはいけない柿」というものが存在するのをご存知でしょうか?
柿そのものは健康に悪影響を及ぼす食材ではありませんが、いくつかの注意点があります。
柿は体に良い食品であり、ビタミンCやB-カロテンが豊富に含まれています。
ただし、1日の摂取量には十分に気を付ける必要があります。
体に良いからといって、旬の柿を無制限に食べるのは注意が必要です。
この記事では、柿の基本的な情報から、1日の推奨摂取量、食べる際の注意点、選び方、さらには保存方法まで詳しくお伝えします。
それでは、さっそくご紹介していきましょう!
柿の基本情報
まず初めに、柿に含まれる栄養素について詳しく解説します。
・ビタミンC
柿にはビタミンCが多く含まれており、一般的には美肌や疲労回復に非常に良いとされています。
なんと、柿1個には推奨されている1日のビタミンC摂取量が含まれていると言われています。
・B‐カロテン
B-カロテンは免疫力を高める成分として知られており、疲労回復や風邪予防にも効果的だとされています。
特に疲れがたまっているときなどには、意識的に摂取したい栄養素ですね。
食べ方に注意!柿の1日の摂取量について
柿にはビタミンCやB-カロテンが含まれているため、体に良いとされている一方、注意が必要な点もいくつか存在します。
・糖分が高い
柿には他の果物と比べて糖度が非常に高いので、気をつけるべきポイントです。
100gあたりの糖質は、おおよそ13gから14g程度で、カロリーに換算すると1個あたり120キロカロリー前後にもなります。
意外に高カロリーで驚く方も多いでしょう。
1日の間食の目安が200キロカロリーとされているため、柿を2個食べてしまうとその基準を超えてしまいます。
・便秘になりやすい
また、柿に含まれるタンニンという成分は、摂取しすぎると便秘を引き起こす原因にもなります。
・体が冷えやすくなる
甘くて美味しい柿ですが、食べ過ぎることで体が冷えやすくなることをご存知でしょうか?
柿は水分を多く含むため、食べ過ぎると体温が下がることがあります。
さらに、柿にはカリウムが含まれており、利尿作用があるため、トイレに行く回数が増え、体が冷えてしまう可能性があります。
体が冷えることで、下痢や腹痛といった体調不良の原因になることも考えられますので、冷え性の方は特に注意が必要です。
・貧血のリスクがある
タンニンを過剰に摂取すると、鉄の吸収を阻害し、鉄分不足のリスクも高まります。
鉄分が不足すると、貧血につながる可能性もあるため、気をつけることが重要です。
・柿胃石という病気のリスクが高まる
柿胃石は、柿に含まれるタンニン酸が胃酸と反応し、胃の中で石のようなものを形成してしまう病気です。
その結果、腹痛や胃もたれ、さらには吐き気を引き起こすこともあるため、注意が必要です。
以上の点を考慮すると、柿は1日に1個程度にしておく方が良さそうですね。
柿はいつ食べるのが良いか?
柿は早いもので8月頃から店頭に並び始めますが、本格的な出荷は10月以降で、旬は10月から11月とされています。
旬の時期に美味しい柿を楽しみたいのであれば、ぜひ10月以降に食べることをお勧めします。
柿を選ぶポイント
柿を美味しく楽しむためには、できるだけ新鮮なものを選ぶことが大切です。
新鮮な柿を見分けるポイントについてご紹介します。
鮮度の良い柿は、全体的に鮮やかなオレンジ色をしており、黒ずんだ部分や変色したところは見当たりません。
また、ヘタの部分にも注目してほしいのですが、ヘタが黒っぽく変色したり、乾燥しているものではなく、実と同様に鮮やかな緑色をしているものを選ぶと良いでしょう。
果肉自体がしっかりと重みを感じられるものを選ぶのは重要です。
乾燥していたり、やわらかすぎるものは避けた方が良いでしょう。
やわらかすぎるものは保存期間が短くなる上に、皮も剥きにくく、ジュースのようになってしまうことがあります。
柿の保存方法について
柿の保存方法についてもお伝えします。
常温保存では、柿の状態にもよりますが、2~3日で柔らかくなってしまいます。
できるだけ長持ちさせたい場合は、新聞紙などの柔らかい紙で包んだ後、ビニール袋に入れて冷蔵庫の野菜室に保存するのが効果的です。
このとき、ヘタ部分が乾燥しないように注意することがポイントです。
まとめ
柿はとても美味しい果物ですが、カロリーについても意識が必要ですので、1日の摂取量は1個程度にしておくと良いでしょう。
旬の時期は10月以降で、張りのあるみずみずしい鮮やかな柿を選ぶことで冷蔵庫で保存し、ご家庭で美味しく楽しむことができます。
この記事では、柿の基本情報や1日の摂取量の目安、食べるときの注意点についてお伝えしました。
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