インコは本当に愛らしい存在ですね。鳥類の中には多くの種類が存在しますが、インコのように小さく、かつカラフルな特徴を持つ鳥は他に類を見ない特性を持っています。
ただし、「可愛い」という理由だけで飼うことを決めると、後で後悔する可能性があることを忘れないでください。
インコを家族として迎え入れる際には、メリットだけでなくデメリットも十分に考慮する必要があります。その上で、慎重に飼育を行ってください。
トイレは覚える?
結論として、インコはトイレを覚えることはありません。
基本的には、彼らはやりたくなったときにその場で用を足します。特に、ケージの中でのみトイレをする、というわけでもありません。お腹が膨満したときには自然と排泄を行うのです。
そのため、清潔好きな方や、こまめに掃除をすることが難しい方にとっては、インコの飼育を再考する必要があるかもしれません。
意外と騒がしいインコ
小さな体を持つインコは静かだろうと思っている方も多いかもしれませんが、実際にはインコはかなり活発で賑やかな生き物です。彼らは頻繁に移動し、あちらこちらで遊ぶことを楽しむため、フクロウのように静かにじっとしていることはまずありません。
また、泣き声も意外に大きく、静かな時間はあまりありません。「静かな生き物」という先入観は捨てた方が良いでしょう。
さらに、インコは意外にも噛む力が強いです。指を噛まれると血が出ることも珍しくありません。「アニメに憧れて、指先でインコちゃんと遊びたい」と夢見る方もいるかもしれませんが、噛まれる覚悟が必要です。
インコは飼い主だけでなく、家具や壁なども噛みついてしまいます。新しいマイホームや賃貸住宅でインコを自由に遊ばせると、何らかの傷がつくのは避けられません。
それならば籠に閉じ込めておける?
インコがこんなにやんちゃなら、ずっとケージに入れておけば良いのではないかと思うかもしれませんが、その結論は早計です。
インコは非常に繊細な生き物ですので、ストレスを溜めると病気になってしまうことがあります。
インコが遊びたいという欲求や孤独感を無視してしまうと、数日でストレスが爆発してしまうかもしれません。
数日でも放置することができないということは、気軽に旅行に行くことも難しいということを意味します。
ケージに餌と水を十分に入れておけばインコは大丈夫だろうという甘い考えは捨てましょう。
ストレスを溜めるとどうなるの?
羽が抜けてしまったつるつるのインコを見たことがありますか?実は、インコは自分で羽をむしってしまうことがあるのです。
ストレスを抱えると、人間でいうところの貧乏ゆすりや頭をかくような行動をすることがありますが、インコの場合はストレスを受けると自分の羽をむしってしまうこともあります。
羽が抜けるだけでなく、病気にかかることもあるため、インコのストレス状態を常に観察する必要があります。
余談ですが、ストレスで羽が抜けてしまったインコを元の可愛らしい姿に戻した感動的な話があります。
新しい飼い主は、インコに毎日話しかけ、時には一緒にダンスをしたりして、インコを楽しませました。その結果、インコは見る見るうちに回復し、飛ぶことができるまでに回復し、新しい飼い主に懐いたというエピソードがあります。
しつけをすれば良い子になる?
しつけをすれば、決まった場所でトイレをしてくれるのでしょうか?また、しつけをすれば騒がなくなるのでしょうか?
そのような疑問を持つのは当然ですが、実際にはしつけができないということを理解することが重要です。
犬や猫であれば、トイレマットの上で用を足してくれることが一般的ですが、しつけができないインコは、前述のように自由にフンをしてしまうものです。
家具を噛んで飼い主が怒っても、インコにはそれが通じません。むしろ、怒られたことによるストレスで余計に暴れたり、病気になってしまう可能性が高まります。
インコを軽視するつもりはありませんが、彼らの脳は小さいため、教育することは非常に難しいということを理解していただければと思います。
インコと仲良くなれない?
ここまでインコの飼育に関するデメリットを挙げてきましたが、ストレスを感じやすく、自己中心的な性格ばかり説明してきたため、「インコとは仲良くなれないのでは?」と不安になった方もいるかもしれません。
しかし、安心してください!
愛情を注げば、インコはその愛情に応えてくれる生き物です。飼い主のそばに寄ってきて、撫でてほしいと要求することもあります。その仕草はとても可愛らしく、インコを飼う喜びを感じられる瞬間です。
しつけができないことは、飼い主を覚えないということではありません。愛情を持って接すれば、インコはしっかりと応えてくれる生き物です。
仲良くなるには?
まず最初に理解しておくべきことは、インコを飼い始めた直後からすぐに仲良くなれるわけではないということです。これは人間関係にも当てはまることだと思います。
インコに慣れさせるためには、いきなり近づくのではなく、インコから近づいてくれるのを根気強く待つことが大切です。
スキンシップを試みる際に、背後から急に掴むなどは絶対に避けるべきです。人間だって突然背後から襲われたら驚きますし、インコも同様です。
餌を手のひらに置いて、インコから寄ってくるのを待つことで、彼らは人に慣れ、スキンシップを許してくれるようになるでしょう。
まとめ
以下の条件が許容できない方は、インコの飼育には向いていません。
・決まった場所でトイレができない性質
・大きな鳴き声を出すこと
・家具や人に噛みつくこと
・ケージの外でも飼う必要があること
上記の点を受け入れ、愛情を持ってインコに接することができるあなたは、インコの飼い主にふさわしいでしょう。
とても可愛らしく魅力的なこの生き物と、一緒に素晴らしい時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。