ヨーグルトメーカーは、材料を入れておくだけで自分の好みに合ったヨーグルトを簡単に作ることができるため、多くの人に支持されています。この便利さから、多くの家庭で愛用されていますが、注意が必要です。
一方で、使用方法を誤ると、食中毒のリスクが高まるため、気をつけなければなりません。
私の姉は、ヨーグルトメーカーを使い始めた結果、家族全員が下痢気味になり、使用を中止したところ、お腹の調子が元に戻ったという経験があります。このように、正しい使用方法を守らないと、健康に悪影響を及ぼす可能性があるのです。
この記事では、購入を避けるべきヨーグルトメーカーについて説明するだけでなく、リスクの少ないタイプや正しい使用方法についても詳しく解説していきます。
ヨーグルトメーカーの危険性
食中毒を引き起こす細菌は、特に35〜40度の温度範囲で増殖が活発になるとされています。実際、ヨーグルトメーカーの発酵温度は、プレーンヨーグルトの場合、約40〜43度に設定されています。このことから、ヨーグルトメーカー内部は、非常に雑菌が繁殖しやすい環境だと言えるでしょう。

ヨーグルトメーカーで食中毒が発生する主な原因は、消毒が不十分であったり、不注意から雑菌が混入してしまうことです。
以下に、よく見られる雑菌の混入例を挙げます。
- 手で容器の内側に触れる
- 容器の消毒を行わない
- 作成中に咳やくしゃみをする
- 消毒後の容器やスプーンを布巾で拭く
雑菌が混入すると、あっという間に菌が増えてしまうことを理解し、まずは菌が増えるきっかけを作らないことが大切です。
消毒は徹底して行う必要があるため、面倒に感じる方や衛生管理ができない方は、ヨーグルトメーカーの購入は避けるべきです。
ヨーグルトメーカーのメリット
ヨーグルトメーカーの大きな利点は、何と言ってもヨーグルトのコストを削減できることです。
食中毒のリスクが完全にゼロではないヨーグルトメーカーですが、もちろん利点も多く存在しますので、それについても詳しく説明していきましょう。
食中毒のリスクを管理できるかどうかだけでなく、ヨーグルトメーカーがもたらす利点を考慮しながら、購入の是非をじっくりと検討するのが良いでしょう。
ヨーグルト代が節約できる
ヨーグルトメーカーの最大のメリットは、やはりコスト面にあります。
毎日のヨーグルト代を節約するために、ヨーグルトメーカーの購入を検討する方々は非常に多いです。
ただし、普段購入しているヨーグルトの種類によっては、コストメリットがほとんど得られない場合もあるため、その点に注意が必要です。

簡単に計算してみましょう。
タネとなるヨーグルトを100mL使用し、牛乳を1本(1L)200円のものから900mL(180円)を使うと仮定します。
例えば、R1ヨーグルトは1個112gで約130円で販売されています。
この計算から、100mLあたり31円でR1ヨーグルトが作れるため、コストパフォーマンスはかなり良いと言えるでしょう。
一方、プレーンヨーグルトの安価なものは、400mLが100円前後で購入可能です。
400mLに換算すると、82円となり、若干お得ではありますが、ヨーグルトメーカーの初期投資や手間を考えると、コストパフォーマンスは良いとは言えません。
つまり、普段のヨーグルト代によって、実際にどれだけ節約できるかが変わるため、しっかりと考えてみてくださいね。
ヨーグルト以外の調理にも活用できる
ヨーグルトメーカーは、一定の温度を保つことができるため、低温調理や発酵調理など、さまざまな料理に応用が可能です。
ヨーグルトメーカーを使用して作成できる主な料理を見ていきましょう。
- ハム
- ローストビーフ・チキン
- 温泉卵
- 温泉玉子
- 塩麹
- 甘酒
ヨーグルトメーカーを手に入れることで、料理の幅が広がり、楽しみも増えるかもしれませんね。
ヨーグルトメーカーは牛乳パックタイプを選ぼう
さて、冒頭で述べた通り、ヨーグルトメーカーには食中毒の危険があるため、衛生管理が得意でない方は購入を避けた方が良いと言いました。
それでも、やはりその利点に魅力を感じて購入を検討するのであれば、ヨーグルトメーカーの種類をしっかり選ぶことが非常に重要です。
ヨーグルトメーカーには、「牛乳パックタイプ」と「調理容器タイプ」の2つの種類がありますが、衛生面を考慮すると、牛乳パックタイプが特におすすめです。
・調理容器タイプ:専用の容器にタネのヨーグルトと牛乳を入れて作ります。
調理容器タイプは、ヨーグルト以外のさまざまな料理にも使用できる魅力がありますが、雑菌が繁殖しやすい特性があります。そのため、調理容器タイプを使用する場合は、必ず煮沸消毒を行う必要があります。

煮沸消毒を行った後も、容器に牛乳を移し替える段階で雑菌が混入しないよう、十分な注意が必要です。
「牛乳パックタイプ」であれば、牛乳パックをそのままセットするだけで手軽に使用でき、雑菌が混入しにくいので、簡単にヨーグルトを作ることができます。
牛乳パックタイプの中には、調理器具が付属しているものもあるため、低温調理や他の料理を楽しみたい方は、付属の調理器具が付いているものを選ぶと良いでしょう。
まとめ
- ヨーグルトメーカーは雑菌が増殖しやすい環境にあり、食中毒のリスクが高い。
- ヨーグルトメーカーの最大の利点は、ヨーグルトのコストを削減できること。
- ヨーグルトメーカーを購入する際は、衛生的な牛乳パックタイプを選ぶのが望ましい。
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