価格と音質は比例しない
まず最初に言及したいのは、電化製品全般においては、一般的に価格が高いほど高性能であることが多いという点です。しかし、オーディオの領域に関しては、価格が必ずしも音質に直結するわけではありません。
つまり、「価格＝高音質」ではないということです。
オーディオ機器においては、スピーカー、アンプ、CDプレーヤー、ケーブルなどの構成要素がそれぞれ異なり、これらの組み合わせによって最終的な音質が決まります。この複雑な組み合わせには、一定の経験が求められるため、購入時にはオーディオ専門店やオンラインコミュニティで他者の意見を参考にすることが非常に有効です。
最初はエントリークラスの機器で
オーディオ機器のミドルクラス以上は、一般的にそれぞれ20万円以上の価格帯からスタートすることが多く、これはかなりの出費となります。
特に高級機では、アンプ一台だけで100万円を超えることも珍しくありません。
オーディオメーカーは非常に多岐にわたるため、オーディオ機器を欲しいと考える初心者にとっては、どれを選べばよいのか判断が難しいことが多いでしょう。そこでぜひおすすめしたいのが、エントリークラスの機器です。この価格帯であれば、自分の好みに合わなかった場合でも「買い換えても良いかな」と感じられる手軽さがあります。
ハイエンド機をいきなり買ってはいけない理由
オーディオを始めたばかりの初心者が、高級なスピーカーやアンプ、CDプレーヤーをいきなり購入することには、いくつかの理由から注意が必要です。以下のポイントを考慮してください。
- オーディオ機器に関する知識が不足している
→つまり、どのように組み合わせれば音が良くなるのかが分からないという状態です。
- 自分の好みの音が分からない・確信が持てない
→これにより、どのスピーカーやアンプを選べばよいのかが不明になることがあります。
- 高級なスピーカーやアンプを購入すると、長期間使用することになるが、技術の進歩によって時代遅れになる可能性がある。
- ハイエンド機を購入する際には、自分の好みの音質やよく聴く音楽ジャンルを理解していることが必要です。そうでなければ、経済的な損失が大きくなる可能性があります。
→このような状況では、予算の配分がうまくできないこととなるため、自分が現在どのレベルにいるのかを理解することは非常に重要です。
- オーディオ機器は、スピーカーやアンプのタイプによって性能が異なり、全体の音質をコーディネートするためにはこれらを適切に組み合わせる必要があります。どれか一つの性能が際立っていても、良い音にはなりません。
- オーディオ機器はケーブルの種類によっても音質が変わるため、ある程度の経験が求められます。また、スピーカーの下にインシュレーターを置くことで音の変化を感じ取るための耳も必要です。
→音響環境を考慮し、スピーカーの配置などにちょっとした工夫を加えることで音質が向上することがあるため、その知識が必要です。
- 結局、予算との戦いにもなり、経験が必要です。オーディオ専門店やネットを通じて知識を得ることが重要であり、実際の経験がなければ理解できないことも多いので、いきなり高級なハイエンド機を購入することは非常に危険です。
おすすめ
ここでは、特におすすめしたいスピーカー、アンプ、CDプレーヤーをご紹介します。
- スピーカー：B&W607S2AE
B&Wはイギリスの著名なオーディオメーカーであり、非常に美しい音質を持ち、長時間リスニングしても感動が続くスピーカーです。
このスピーカーは非常に素直な特性を持ち、アンプやCDプレーヤーの音色を忠実に再現します。癖がなく、非常に使いやすい仕様となっています。
- アンプ：DENON PMA-600NE
DENON（デノン）は、日本の音響機器メーカーとして広く知られています。
実売価格は約4万3000円で、初心者に非常に適したモデルです。誰もが心地よく聴ける美しい音色を提供し、レコードプレーヤーやBluetoothにも対応しており、現代のニーズに応えた入力端子を備えています。
- CDプレーヤー：DENON DCD-600NE
アンプPMA-600NEとセットで購入すると、非常に満足のいく音色を楽しむことができます。ご紹介したアンプと同じDENON製であり、価格以上の品質を誇ります。これは非常にコストパフォーマンスに優れた選択肢と言えるでしょう。
まとめ
オーディオを始める際に最初に驚くことは、その価格の高さです。数え切れないほどのオーディオ機器メーカーの中には、非常に美しい音色を持ちながらも比較的手に入れやすい価格帯のスピーカーやアンプが存在しているため、まずはその中からスタートするのが良いと思います。
オーディオ機器を揃えるには、知識や経験が不可欠であり、オーディオ専門店やネット上で情報を収集することは極めて有効な手段です。
予算の使い方に関しては、スピーカーやアンプなどどれか一つの機器の性能が突出していても、良い音にはならないため、全体的にバランスよく予算を配分する必要があります。
経験を積む中で最も大切なことは、自分の好みの音質を理解することです。
それさえ分かれば、スピーカーケーブルなどを変更して少しずつ工夫を重ねていくことで、必ず自分の好みに合った音質で楽しむことができるようになります。
最初は、どのような機器やメーカーが存在し、どのアイテムが人気であるのかが分からず不安になるかもしれませんが、家電量販店の中には品揃えが充実している店舗もありますので、実際に音を聴いてみて、気に入ったセットを選ぶのがベストです。
音の好みは個々に異なり、音質に正解は存在しません。したがって、オーディオ機器の組み合わせにも「正解」というものはなく、自分の耳を信じて、感性を刺激されるようなオーディオ機器を選ぶことが大切です。
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