映画に夢中な人々が「あなたが人生で最も怖いと思った映画は何ですか?」と問われた際には、必ず挙げられるであろう5本の映画についてお話ししたいと思います。
怖い映画が心臓や身体にどのような影響をもたらすのか、非常に興味深いところです。
結論から申し上げますと、恐怖をテーマにした映画を見ることで生じる身体的な反応は、必ずしも健康を害するものではないということがわかっています。
フェルナンデス博士の研究によると、映画を観て「恐怖で死ぬ」という科学的な証拠は存在しないとのことです。
映像が人間の精神状態に与える影響についての研究において、特にトラウマとなり得る自殺シーンが含まれる場合には、あらかじめ警告が表示されることがあります。
つまり、健康には問題がないとしても、精神的な影響には注意が必要だということです。
そのため、精神的に不安定なときには、こうした映画を鑑賞することは避けるべきです。
これからご紹介する映画は、私の独自の判断で選んだベスト5に加え、おまけも含めてご紹介しますので、ぜひ最後までお付き合いいただければと思います。
動画配信サービスで視聴を控えるべきホラー映画ベスト5
今回ご紹介する作品には、スプラッター映画も含まれていますが、主に心理的に恐怖を感じさせる作品を選びました。
アドレナリンを求める方にはおすすめかもしれませんが、視覚に強烈な印象を残すことが多いため、注意が必要です。
・映画『呪怨』(2003年)
・映画『へレディタリー/継承』(2018年)
・映画『オーメン』(1976年)
・映画『コンジアム』(2018)
おまけ【別格】映画『ジョニーは戦場に行った』(1971年)
映画『死霊のはらわた』(1981年)
サム・ライミ監督による名作『死霊のはらわた』は、彼のデビュー作品としても知られています。
この映画は、史上最高のホラー映画の一つとされており、特に自主制作映画としては非常に成功したものとして高く評価されています。
『死霊のはらわた』は、ホラー映画界に多大な影響を与えた作品であり、その過激さはトラウマ級の恐怖をもたらします。2013年にはリメイク版も公開されています。
あらすじ
残酷なシーンに直面した際には、思わず目を背けて耳をふさいでしまった記憶があります。
映画『呪怨』(2003年)
2000年に公開された清水崇監督・脚本によるホラーのビデオ作品を基に、2003年1月25日に単館系で公開された映画です。
劇場版は、続編が2003年8月23日に公開されました。個人的には、『リング』よりもずっと恐怖を感じた作品です。
特に男の子の写真が非常に不気味で、二度目の鑑賞は耐えられませんでした。
あらすじ
何と言っても、この映画で特に恐ろしいのは男の子の存在です。
映画『へレディタリー/継承』(2018年)
2018年に公開されたアメリカのホラー映画で、アリ・アスター監督による作品です。
主演はトニ・コレットで、彼女の演技が光ります。『へレディタリー/継承』は、アスターの長編映画デビュー作でもあります。
この映画は、ある家族の悲劇を描いた非常に重厚な物語で、近年最も心を揺さぶるホラー映画として絶賛されており、映画評論家の間でも高く評価されています。
映画ファンならば、アリアスター監督の作品は必ず知っているでしょう。
彼が作り出す作品は、ホラー映画を多く観てきた人々に新たな恐怖を植え付けてくれると同時に、圧倒的な不快感を与える天才でもあります。
『ミッドサマー』も彼の手掛けた作品であり、こちらでも重苦しい不快な映像が展開されます。
家族という身近なテーマが取り扱われているため、精神的に深く響くものがあります。ご注意ください。
あらすじ
不気味な恐怖が、何とも言えない感覚で襲いかかります。奇妙なことに、二回目の鑑賞もしてしまう作品です。要注意です!
映画『オーメン』 (1976年)
1976年にアメリカで制作されたホラー映画で、6月6日午前6時に生まれ、頭に「666」のアザを持つ悪魔の子ダミアンを描いたストーリーです。
子役の演技が非常に怖く、物語の冒頭から不快な印象を与えます。
この映画自体が呪われていると言われており、公開後に多くの映画関係者が亡くなったことで知られています。
その上、映画に関わったスタッフが事故死した事例もあり、その現場が撮影場所から666キロ離れたところで起きたことが、偶然とは思えず、さらなる恐怖を感じさせます。
心理的に恐怖を喚起する作品です。
あらすじ
映画『コンジアム』(2018)
2018年に韓国で制作された、心霊スポットとして名高い実在の廃病院を舞台にしたホラー映画です。
閉鎖された病院を訪れた若者たちが、恐怖に直面する様子を描いたストーリーです。
チョン・ボムシク監督が手掛けています。
GoProで撮影された映像は非常にリアルで、恐怖感が倍増します。最近のホラー映画の中でも特に怖いという口コミが多数寄せられています。
あらすじ
韓国のホラー映画で、私自身も鑑賞中に思わずリタイアしてしまった作品です。
ありふれたストーリーだと思って油断していたのですが、実際にはその油断を裏切るほどの恐怖が待っていました。油断は禁物です!
おまけ【別格】『ジョニーは戦場に行った』(1971年)
この作品は、恐怖映画の中でも特に別格とされるもので、他のどのホラー映画よりも恐怖を感じさせるものです。まさにホラーを超えた恐怖体験が展開されます。
ホラー映画ではないものの、この作品は想像し得る最も恐怖に満ちた体験を提供してくれます。死の恐怖をも超える衝撃が待っています。
作品紹介
1971年に制作されたこのアメリカの反戦映画は、ベトナム戦争を背景にしています。
この映画は、同名の小説を原作としており、反戦的な内容があまりにも強すぎるために絶版となっているほどです。
ローマの休日の脚本家として有名なダルトン・トランボが監督を務めました。
反戦映画でありながら、戦場のシーンはほとんど存在せず、主に病院で戦争によって負傷した兵士の姿が描かれています。
『ジョニーは戦場に行った』というタイトルは、志願兵を募集するポスターのキャッチフレーズ「ジョニーよ銃を取れ」に対する皮肉を込めたものです。
私自身、これまで観た映画の中で最も恐怖を感じた作品であり、ホラー映画ではないにも関わらず、恐怖の度合いではダントツで1位です。
この作品は別格ですので、おまけとして紹介しました。視聴する際は自己責任でお願い申し上げます。
現在、本作を視聴できる動画配信サービスはdTVのみです。非常に珍しい作品で、なかなか観ることができないものです。
【ネタバレ注意】あらすじ
主人公のジョーは、第一次世界大戦に従軍します。
彼は砲弾を避けようと穴に入った際、その穴に向かって砲弾が飛んできたのです。
結果、ジョーは顔を丸ごと吹き飛ばされ、両手と両足も負傷し、助かったのは脳と上半身の内臓だけでした。
意思疎通の手段を全て失ってしまいますが、脳は正常に機能しているため、彼は生きていて意識を持っています。
しかし、意思疎通ができないため、彼の意識が存在することを知らない大佐たちは、ジョーを研究材料として生かすことに決定しました。
物語は、ジョーの心の声が常に聞こえる状態で進行します。この映画には希望という言葉は存在しません。
ストーリーが進むにつれて、どんどん恐怖が増していきますが、医者たちはジョーの負傷した手足を腐る前に切断することを選びます。
切断の際もジョーは意識がはっきりしているため、自分の腕が切られる感覚を強く実感します。
切断の瞬間におけるジョーの心情も語られながら、物語が進行します。
さらには、ジョーの恋人や父親との美しい思い出と、顔の半分と手足を失った辛い現実が交互に描写され、非常に辛い思いをさせられます。
美しい思い出のシーンはカラーで描かれ、辛い現実のシーンは白黒で描かれることで、その対比が恐怖を一層増幅させています。
物語はずっと希望がないまま進展し、救われることはありません。しかし、最後の最後に一つだけ光が見える瞬間があります。
彼が最後に見た光とは一体何だったのでしょうか?そして、彼が最後に伝えたかったメッセージは何だったのでしょうか?この作品には、映画が表現できる最大の反戦メッセージが込められていると考えています。
まとめ
今回は、動画配信サービスで視聴を控えるべきホラー映画を紹介しました。主に精神的に恐怖を感じる作品を選びました。
・映画『呪怨』(2003年)
・映画『へレディタリー/継承』(2018年)
・映画『オーメン』(1976年)
・映画『コンジアム』(2018)
おまけ【別格】映画『ジョニーは戦場に行った』(1971年)
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