マスクを着用する主な目的は、会話や咳によって飛散する飛沫を防ぎ、またそれを吸い込むことを避けることにあります。さらに、マスクは鼻や喉の乾燥を防ぐ役割も果たし、ドアノブなど人が触れる場所を介してウイルスが付着した手で、無意識に鼻や口を触ってしまうことを防ぐためにも欠かせないアイテムです。
マスクの種類
マスクには主に使い捨てタイプと、洗って繰り返し使用できるタイプがあります。これらは色や形が豊富に揃っており、手作りキットも販売されているため、日によって使い分けてファッションとして楽しむことができます。今回は、特に注目すべき3種類のマスクについて詳しく説明します。
不織布マスクは、繊維を折りたたむことなく、熱的・機械的・化学的な作用を用いて繊維を接着したり絡ませたりして、シート状の素材を作り上げたものです。この不織布を複数層に重ねて構成されており、特に飛沫を防ぐ効果が高いとされています。
布マスクは、主にガーゼのような綿織物を素材としており、通気性が良いのが特徴です。そのため、肌が敏感な人や子供でも比較的安心して使用できるアイテムとして人気があります。また、自分の好みの布を使って手作りすることも可能で、個性を表現する手段としても重宝されています。
近年普及し始めているウレタンマスクは、ポリウレタンなどの素材で作られています。呼吸が非常に楽で、顔にぴったりとフィットする形状や多彩なカラー展開が魅力です。ただし、ウレタンマスクは繰り返しの使用により劣化しやすいため、多くの製品では洗濯回数に制限を設けています。
マスクを買う時に注意する事
最近では、マスクを手に入れるのは非常に簡単になりました。買い物に出かけた際にスーパーや薬局、ホームセンター、さらにはオンラインショッピングでも手に入れることができます。特に敏感肌の方は、マスク選びで素材に気をつけることが重要です。もし肌に合うかどうか不安であれば、3枚入りなどの少量パックから試してみるのも良いでしょう。
また、子供がマスクを嫌がる場合には、好きなキャラクターや色を選ぶことで抵抗感を減らし、自然に着用してくれるかもしれません。最近、ネットショッピングをしていた際に、洋服と一緒にマスクも販売されていて、セールでお得に購入したことがあります。しかし、届いたマスクを実際に着用した時に後悔してしまいました。それは、なぜかというと、私が購入したマスクは中国製の5色入りのカラー不織布マスクで、50枚で約400円とリーズナブルでしたが、実際に使用してみると匂いが強く、長時間つけているのがとても辛かったからです。
布マスクであれば、洗濯して匂いを取り除くことができたかもしれませんが、不織布マスクだったため、そういった対策もできませんでした。日本製のマスクは、海外製に比べて若干高価な印象がありますが、匂いがないものや肌に優しい製品が多いのが特徴です。マスクを購入する際には、特に敏感肌の方は、自分の肌と合うものかどうか、長時間着用しても不快感や痛みを感じないかをしっかり確認する必要があります。最近では、マスクのひもを調整できる製品もたくさん販売されているので、市販のマスクで耳が痛くなる人は一度試してみる価値があります。
マスクで肌荒れしない為に
仕事をしている方であれば、1日中マスクを着用することが多いでしょう。これまで述べてきたように、マスクは肌に直接触れるため、ストレスを感じないものを選ぶことが大切です。自分に合わないマスクを着用していると、顔がかゆくなったり赤くなったりして炎症を引き起こすことがあります。炎症の主な原因は、摩擦による擦れや蒸れ、そして肌の乾燥です。
布やガーゼのマスクは、肌への刺激を抑えやすいですが、人混みに出かける際には不織布マスクの方が効果的な場合もあります。もし不織布マスクを使用する際には、同じサイズの綿のガーゼを肌との間に挟むと刺激を和らげることができます。また、マスク着用中は、熱がこもって汗をかきやすくなります。汗をかいたままにすると、かゆみやあせもの原因となるため、こまめにタオルなどで汗を拭き取ることが重要です。マスクが汗で湿ってしまった場合には、新しいものに交換することをお勧めします。
日常的な肌のお手入れも欠かさず、しっかりと保湿を行い、乾燥を防ぐことが必要です。洗って繰り返し使えるマスクの場合は、洗濯時にしっかりと洗剤をすすぎ、残留しないよう注意を払うことが大切です。すすぎが不十分で洗剤が残ってしまうと、肌トラブルを引き起こす原因になる可能性があります。もしマスクの使用によって肌荒れが発生してしまった場合は、症状が悪化する前に皮膚科を受診することを考えておくと良いでしょう。
まとめ
毎日、長時間肌に触れる可能性があるマスクですので、自分の肌にぴったり合ったものを選ぶことが何よりも重要です。その中で、色や形を変えて日々のマスク生活を少しでも楽しむことができれば理想的です。使い捨てマスクと再利用可能なマスクを、肌の状態や出かける場所に応じて使い分けることも大切です。体調が優れない時や人混みに出かける際には、感染予防に最も効果的と言われている不織布マスクを着用して外出してみましょう。
コメント