炊飯器を購入したいけれど、どのような基準で選べば良いのか迷っている方も多いのではないでしょうか。
また、マイコン炊飯器を使った結果、味があまり満足できなかったという経験を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
「買ってから後悔したくないけれど、本当に圧力IH炊飯器の方が良いのだろうか?」と考えているあなたのために、今回はマイコン炊飯器のメリット・デメリットについて詳しく解説していきます。
まずは、メリットとデメリットをしっかり理解し、購入を避けるべきマイコン炊飯器について確認していきましょう。
炊き方の違い
炊飯器には主にマイコン炊飯器、IH炊飯器、そして圧力IH炊飯器の三種類があります。
これらの違いを一つずつ詳しく見ていくことにしましょう。
マイコン炊飯器
マイコン炊飯器は、底部に設置されたヒーターを利用して、全体に均等に熱を伝えることによってご飯を炊く、非常に古典的なタイプの炊飯器です。
炊き上がったお米はふっくらとした柔らかさが特徴です。
IH炊飯器
IH炊飯器は、磁力線を利用して釜全体に熱を加え、ご飯を炊き上げる仕組みを持っています。
このため、炊き上がりのお米は粒がしっかり立ちつつも柔らかいのが特徴となります。
圧力IH炊飯器
圧力IH炊飯器は、IH炊飯器の機能に加え、釜の内部で圧力をかけてご飯を炊くことができる非常に高性能な炊飯器です。
このタイプで炊き上がったお米は、甘みがあり、もっちりとした食感が特徴的です。
これらの三つのタイプを踏まえた上で、次にマイコン炊飯器のメリットとデメリットを見ていきましょう。
なお、比較対象としては圧力IH炊飯器とマイコン炊飯器を取り上げます。
マイコン炊飯器のメリット
安価であること
マイコン炊飯器は、価格帯が非常に幅広いのが特徴です。高価なものであっても、2万円台から購入可能であったり、オンラインでは5千円台のものもあります。店頭では7千円台で見かけることも非常に多いです。
このようにリーズナブルな価格設定なので、手軽に購入できる利便性は群を抜いています。
マイコン炊飯器のデメリット
炊きムラがある
マイコン炊飯器は、IH炊飯器と比べて火力が弱いため、特に3合以上のお米を炊く場合には炊きムラが発生する可能性が高いです。
このため、家族構成が多い家庭にはあまり向かない炊飯器と言えるでしょう。
保温時間が短い
ほとんどのマイコン炊飯器の保温時間は最長でも12時間程度です。
そのため、一日で食べきれる量を作るか、すぐに冷凍保存するかの選択が求められます。
このような特性から、一人暮らしの方には非常に重宝する炊飯器と言えます。
圧力炊飯器のメリット
炊きムラがない
圧力IH炊飯器は、マイコン炊飯器や通常のIH炊飯器とは異なり、内部で圧力をかけてお米を炊きます。
その後、瞬時に圧力を解放することで内部のお米を均一にかき混ぜることができ、炊きムラを最大限に抑制することが可能です。
保温能力が高い
圧力IH炊飯器には、様々な保温機能がありますが、ここでは代表的なものとしてスチーム保温と真空保温を紹介します。
スチーム保温
スチーム保温は、過熱水蒸気を定期的に供給することで、お米の乾燥を防ぎ、しっとりとした状態を保つことができます。
この機能を搭載した代表的なメーカーは日立やパナソニックです。
真空保温
真空保温は、内部の空気を除去して密閉することにより、酸化によるお米の黄ばみを防ぎ、同時に水分の蒸発も抑えることでふっくらとした状態を保つことができます。
通常の保温ではお米が酸化してしまい、黄ばんでしまうのです。
このため、長時間の保温を必要とする方には特におすすめです。
真空保温を主に使用している代表的なメーカーは東芝です。
圧力炊飯器のデメリット
値段が高い
圧力IH炊飯器は、安価なものでさえ3万円台、オンラインでも2万円台からのものが一般的です。
そのため、1万円台で購入できるものは少なく、仮にあったとしても型落ちのモデルであることがほとんどです。
型落ちの製品が出やすい時期は、メーカーやモデルによって異なりますが、一般的には4月から6月が多いです。
また、型落ちの製品は新モデルと機能的に大差ない場合も多いので、狙い目となります。
使わない機能がある
圧力IH炊飯器は高価なだけではなく、様々な機能が付随しています。
その中でも代表的な機能はお米の銘柄選択です。
この機能は、あなたが使用しているお米の銘柄が含まれているか分からないものの、「あきたこまち」や「ひとめぼれ」など、数種類の銘柄が用意されているため、簡単に選択することができることが多いです。
まとめ
以上の点を踏まえ、マイコン炊飯器を購入するべきではない方の条件が3点あります。
4人以上の家族構成の方
4人以上というのはあくまで目安ですが、子供を含めると3合炊きの炊飯器では量が不足と感じることが多いです。
つまり、マイコンの性能を最大限に活かせるのは3合炊きまでで、5合炊きのIH炊飯器を使用する方が良いということです。
ご飯にこだわりがある方
ご飯に強いこだわりを持つ方は、食感や味を重視することが多いです。
そのため、炊きムラが生じるマイコン炊飯器を使用すると、満足度が大きく低下してしまいます。
このような方には、IH炊飯器や圧力IH炊飯器を選択することをおすすめします。
めんどくさがりな方
この点はやや抽象的になりますが、要するに保温時間をそのまま1日置いて、翌日の晩に食べたい方もいらっしゃいます。
その際、保温時間が12時間だと間に合わないことがあります。
もし、一人暮らしでご飯にこだわりがない方にはマイコン炊飯器は非常におすすめですが、それ以外の方にはIH炊飯器または圧力IH炊飯器を購入することをお勧めいたします。
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