あなたは「医療ダイエットや医療痩身」という言葉を耳にしたことがありますか?最近では、インスタグラムのストーリーや様々なウェブサイトでこのテーマに関連する広告をよく目にするようになりました。「寝ているだけで-15kg!」「医療に基づくダイエットだから確実に痩せる!」といったキャッチコピーが目を引きますよね。
私自身も常にダイエットに取り組んでおり、有酸素運動をしたり筋力トレーニングを行ったり、さらには食事制限を行うことが非常に大変であることを実感しています。「できるだけ楽に痩せたい」というのは、誰もが抱く願望です。そのため、医療ダイエットの存在は多くの人にとって非常に魅力的に映ることでしょう。
しかし、医療ダイエットには数多くのリスクや欠点が存在します。そこで、今回は医療ダイエットに潜む落とし穴について詳しく解説していきたいと思います。
エステ痩身とは?
最近では、医療ダイエットに加えて、エステ痩身も非常に人気を集めていることをご存知でしょうか?実際、多くの医療ダイエットプログラムではこのエステ痩身の機械を使用しています。
そのため、医療ダイエットについてお話しする前に、まずはこのエステ痩身についてご紹介したいと思います。
エステ痩身では、様々な機械やマッサージを用いて、健康的な引き締まった体を目指すことができます。過度なダイエットによって筋肉が落ちてしまうような痩せ細った体ではなく、女性らしく、美しい体を作ることが可能であるとされています。
次に、エステでよく使用される代表的な機械について詳しくご紹介します。
・キャビテーション
これは痩身エステメニューの一つで、「切らない脂肪吸引」とも呼ばれています。通常の脂肪吸引では、手術によって余分な脂肪を取り除きますが、キャビテーションは手術を行わず、専用の機械を使用して脂肪を無痛で除去します。施術中は、ピリピリとした感覚があるものの、ほとんど痛みを感じることはありません。
皮膚の表面に超音波を当てることで、体内の水分から気泡が発生し、それが破裂することで脂肪細胞が破壊されます。この破壊された脂肪細胞は、リンパ液を通じて老廃物として体外に排出される仕組みです。
・ラジオ波
ラジオ波とは、高周波の電磁波を利用した機械のことを指します。高周波を体に照射することで、体内に熱を発生させ、冷えた脂肪を温めて燃焼しやすくし、さらに代謝を上げる効果があります。
ハイパーナイフやサーモシェイプ、インディバなどは、全てラジオ波を利用しているマシンの名称であり、これらを使用することで部分的なダイエットが可能とされています。
医療ダイエットとは?
次に、医療ダイエットについて詳しくご紹介します。
医療ダイエットでは、前述のキャビテーションやラジオ波などの機械に加え、脂肪溶解注射、薬物療法、点滴など多様な手法を用います。
エステ痩身が「体質を改善し、痩せやすい体を作ること」を目的としているのに対し、医療ダイエットは「脂肪細胞の数を減らす」ことを直接的な目標としています。
この医療行為は医師によって行われ、医学的根拠に基づいて施術が行われます。脂肪溶解注射や痩せ薬、ダイエット点滴など、様々な施術方法が存在します。
その一方で、エステ痩身と比較すると、医療ダイエットは料金がかなり高額であるという欠点もあります。
医療ダイエットの落とし穴
エステ痩身と医療ダイエットの両方についてお話ししましたが、あなたはどちらの施術を受けたいと感じますか?
「多少の費用をかけてでも、効果のある医療ダイエットを試してみたい!」と思う方が多いのではないでしょうか。
しかし、医療ダイエットにはいくつかの落とし穴が存在します。
実際に、医療ダイエットのクリニックで働く医師とお話しする機会があり、「正直、医療ダイエットって本当に効果があるのですか?」と少々失礼ながらも尋ねてみました。
すると、「効果は確かにあるけれど、辞めたらすぐにリバウンドしてしまうよ」と返答がありました。
これが医療ダイエットの大きな落とし穴なのです。確かに、機械や薬を使用することで脂肪細胞の数を減少させ、短期間で体重を減らすことは可能ですが、食生活や運動習慣を見直さない限り、医療ダイエットが終了した後には、再びリバウンドしてしまうのです。
考えてみれば、これは当然のことです。脂肪細胞の数は一度減少させても、再び増えることが可能です。薬や機械で減少させた脂肪細胞が、通常の生活を送る中で再び増加し、結果として体重が戻ってしまうのです。
また、「医療痩身がなんと6ヶ月分無料で受けられる!」といった大手クリニックの広告を見かけたことはありませんか?(私はインスタのストーリーで何度も目にしましたが、あまりの頻度に驚かされました。)
高額な医療ダイエットが6ヶ月分も無料で受けられるなら嬉しい話ですが、実はこれにも隠れた罠があります。
そのサイトには「3ヶ月で15kg痩せる!」と記載されていました。それならば、3ヶ月での成果が出れば、そこで終了しても良いはずです。しかし、6ヶ月分の無料提供ということは、長期間にわたって通う必要があるということを意味します。
さらに、1ヶ月に落とすことができる体重は体重の5%まで(例として、体重50kgの人なら2.5kgまで)であり、それ以上の減少は脂肪だけでなく筋肉や水分まで失うことになり、結果的に代謝が低下し、痩せにくい体質になってしまいます。
また、上述の通り、通うのを辞めるとリバウンドし、再度痩身に通うことになり、痩せて、通うのをやめてリバウンドするという負のスパイラルに陥ってしまう可能性があります。これは体への負担だけでなく、経済的にも大きな影響を及ぼすことになります。
まとめ
今回は医療ダイエットの落とし穴について詳しくお話ししましたが、いかがだったでしょうか?
もちろん、医療ダイエットを実施しながら食生活に気を配り、適度な運動を行うことは非常に効果的であり、リバウンドを避けるためにも重要です。モチベーションを維持するために、一度試してみるのも良いかもしれません。
ただし、「過度に頼りすぎるのは良くない、努力も必要である」ということを忘れないようにしましょう。
正しく医療ダイエットを利用し、健康的な体づくりに励んでいきましょう♪
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