買ってはいけない。葉酸サプリ。その実態とは？

我が家の一人娘がついに14歳になりました。月日が経つのは本当に早いものですね。妊娠したときや赤ちゃんだった頃のことが、まるで昨日の出来事のように思い出されます。初めてのおめでた</strongちだったので、何もかもが未知の世界で、ただただ無我夢中で育ててきた記憶があります。それでも、なんとかなるものですね。

最近、知り合いの方が妊娠されたとのことで、いろいろと相談をされることが増えましたが、実のところあまりお悩みに対して的確に答えられず、困ってしまうことも多々あります。私がこれまで実践してきた子育て方法が本当に正しかったのかどうか、全く自信がありませんから…。

それでも、少しでも思い出しながら、知っていることをお伝えするよう努力しています。

そのような中で、ふと「葉酸」という言葉を思い出しまして、「ああ、そういえばそういうものがあったな」と感じました。「妊婦さんには葉酸が良いんだっけ？」とも考えました。

というわけで、ちょっと「葉酸」について調べてみたので、ここにまとめておきます。興味のある方々の参考になれば幸いです。

葉酸について調査しています。

「葉酸」について、いろいろな情報をインターネットで調べてみましたが、意外と知らなかった事実も多く発見しました。

葉酸とは

■葉酸とは
　葉酸は、ビタミンB群※１の一員であり、水に溶ける水溶性ビタミンの一つです。ほうれん草などの緑の葉に豊富に含まれているため、この名前が付けられました。

■葉酸の働き。
　葉酸は、たんぱく質や細胞を構成する際に必要なDNAなどの核酸を合成するために不可欠な栄養素です。このため、赤血球の細胞を形成するのを助けたり、細胞分裂が盛んな胎児の正常な成長に寄与したりするなど、非常に重要な役割を果たしています。DNAの形成に関与するということは、生命の根源に関わるということですね。非常に重要な栄養素だと思います！

■葉酸の必要性。
　「妊婦さんに葉酸が良い」とよく言われますが、特に妊娠初期の母親が十分な葉酸を摂取すると、お腹の赤ちゃんが神経管閉鎖障害という神経管の発育不全になるリスクを低減することができるとされています。さらに最近の研究では、大人にとっても脳卒中や心筋梗塞などの循環器疾患を予防する効果があることが分かってきたそうです。なるほど、興味深いですね。

■葉酸が不足すると。
　葉酸は、ビタミンB12と共に血液を作る役割を担っているため、葉酸が不足すると巨赤芽球性貧血という悪性の貧血を引き起こす可能性があります。

妊娠と葉酸の関係について。

妊娠中、特に妊娠初期※２には、葉酸が特に必要であると良く言われています。妊娠初期は、脳や神経管、心臓など、非常に重要な器官が形成される時期です。細胞分裂も活発に行われるため、この時期に多くの葉酸が必要になるのです。妊娠初期に葉酸が不足すると、先天性の異常が発生する可能性が高くなると言われています。十分な葉酸を摂取することでこのリスクを回避することができるようです。

しかし、妊娠の初期、つまり1～4ヶ月の間は、妊娠に気づかないことが多いのではないでしょうか。妊娠に気付いた時には、葉酸が最も必要な時期を過ぎてしまっている可能性も高いのです。

葉酸サプリメントはどうなの？

我が家でも葉酸サプリをかなり利用していましたが、最近では葉酸サプリはあまり摂取しない方が良いという意見も見かけるようになりました。しかし、自然な食事から得られる葉酸の量には限界があり、サプリメントで補うことが推奨されることもあるとのことです。どうやらこの件については、一般的な見解が定まっていないようで、最終的には自己判断が求められるようです。

葉酸サプリメントを摂取しない方が良い理由。

葉酸サプリメントには以下のような懸念があるとされています。

■倫理的な観点から、妊婦を対象とした臨床試験があまり実施できていないため、データが不足しているようです。これにより、安全性が完全に確保されているとは言えない状況です。

■葉酸サプリメントには通常、葉酸以外の様々な成分が含まれています。それらの成分同士が相互作用を引き起こし、副作用が生じる可能性もあります。また、添加物によるアレルギー反応も懸念されます。

■サプリメントは非常に簡単に摂取できるため、摂りすぎになるリスクが高いです。「葉酸の高用量摂取は肺がんおよび前立腺がんのリスクを高める」という報告も存在します。

葉酸サプリメントまとめ

妊娠初期、特に第一子の場合、親御さんはさまざまな情報を集めたりして頑張る傾向がありますよね。しかし、その結果、かえって情報に振り回されてしまうことが多いのではないでしょうか？葉酸サプリメントの件も、その一例だと思います。

おめでたに関して検索する方には、葉酸サプリメントの効能を派手に宣伝する広告がたくさん出回っていますが、あまり過敏に反応しない方が良いのではないかと個人的には考えています。