あなたはコンビニのサラダを食べたことがありますか？「健康を意識してサラダを選ぶ。」「ダイエット中だからサラダを中心に食べよう！」というような経験は、きっと皆さんにあることでしょう。
コンビニには春雨サラダ、豚しゃぶサラダ、チョレギサラダなど、多様なサラダが取り揃えられており、毎月新しい商品が登場するほど人気があります。しかし、実はコンビニのサラダには注意すべき落とし穴が存在します。
この記事では、この「コンビニサラダ」の実態について詳しくお話ししていきます。
サラダといえばダイエット
あなたはどのようなシーンでサラダを食べることが多いでしょうか？「健康を気遣いたい時」や「ダイエットを意識している時」が大半だと思います。（サラダそのものの味を楽しむために食べるという方は少ないのではないでしょうか。）
ところで、ダイエットについてお考えになったことはありますか？
「そんなことは知っている！」という声が聞こえてきそうです。一般的に日本ではダイエットと聞くと、体重を減少させるための食事制限や有酸素運動、そして筋力トレーニングなどを連想しますよね。もちろん、ダイエットにはこれらの要素が含まれています。
ただし、ダイエットの本来の意味は「日常的な食事」を指すのです。つまり、体重を減らしたいという目的がなくても、健康を考えながら日々の食事を摂ることもダイエットの一環なのです。
少し話が逸れてしまいましたが、ダイエットをする際に欠かせないのがサラダです。
サラダは一般的には「ビタミンやミネラルが豊富で、カロリーも低く、栄養が豊かに摂れる理想的な食べ物」というイメージがあり、ダイエットを行っている人々から非常に人気がありますが、コンビニサラダに関してはその食べ方に注意が必要です。
そこで、コンビニサラダが抱える「落とし穴」についてお話しします。
ビタミンについて
「サラダはビタミンが豊富です」と言われることが多いですが、実際はどうなのでしょうか？
まずはビタミンAについて見ていきましょう。18〜29歳の男性における1日のビタミンAの推奨量は850μgです。しかし、この値は皮付きのにんじんを生で100g食べても満たされません（720μg）。にんじん1本は約150gあるため、約3分の2本分が必要になります。
通常のサラダには、にんじんがこれだけの量入っていることは少ないですよね。コンビニで販売されているスティックサラダに含まれるにんじんは約30gですので、基本的なコンビニサラダに使われているにんじんはさらに少ないことが予想されます。
次に、コンビニサラダで多くの割合を占めるレタスについてですが、一般的にはビタミンCが豊富だとされていますので、実際にその値を確認してみましょう。
厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取基準（2020年版）」によると、ビタミンCの食事摂取基準は、成人（15歳以上）の推奨量が100ミリグラムとされています。
これに対し、レタス100gで摂取できるビタミンCはわずか5mgです。一般的なコンビニサラダに使われるレタスの量は100gにも満たないため、実際に摂取できるビタミンCはさらに少ないということがわかります。
また、レタスは95%が水分で構成されているため、レタスからビタミンを摂取することは非常に難しいことです。
さらに、ビタミンCや葉酸などの水溶性ビタミンは製造過程でほとんど失われる可能性が高いという点も考慮する必要があります。
冷え
コンビニサラダからはほとんどビタミンやミネラルを摂取できないという欠点をお伝えしましたが、実はもうひとつの大きな欠点があります。
それは「冷え」です。
ここで再びダイエットの話に戻りますが、健康的に痩せるためには何が必要かお分かりでしょうか？「何も食べない」や、お菓子や炭水化物を一切摂取しない「極端な食事制限」を実践している方々を、YoutubeやInstagramで見かけることが多いです。このような情報は大変影響力が強く、間違ったダイエット法を身につけてしまう方も少なくありません。
しかし、このような食事法は必ずリバウンドを引き起こします！
健康的に痩せるためには、筋肉を増やし、基礎代謝を上げて体脂肪を減少させることが重要です。断食や食事制限によって体重が減少した場合、そのほとんどは脂肪ではなく、水分と筋肉が減少した結果です。筋肉が減ることで基礎代謝が低下し、元の食事に戻した瞬間にリバウンドするだけでなく、より痩せにくい体質になってしまうのです。
「体重を減らす≠体脂肪を減らす」という点を見落としがちです。
では、代謝を上げるためにはどうすればよいのでしょうか？
代謝を上げることには、体温が大きく関与しています。体温が上昇することで基礎代謝が活発になり、痩せやすく太りにくい身体を作ることができます。体温が1℃上がることで基礎代謝は12〜13％も向上すると言われており、日常生活を送るだけでも多くのエネルギーを消費することができるのです。
つまり、体を温めることがダイエットにとって非常に重要だということがわかります。しかし、コンビニサラダは冷たい食べ物です。保存時も冷蔵庫で保管されているため、コンビニサラダを食べることで体が冷えてしまうのです。これにより、基礎代謝が低下し、ダイエットには不向きな状態になってしまいます。
逆に言えば、夏の暑い時期に冷たいサラダを食べることは体温を下げてくれるため、逆におすすめです！
まとめ
今回はコンビニサラダの落とし穴についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか？
もちろん、カロリー制限のために適度にサラダを食べることはまったく問題ありません。しかし、ダイエットのためにコンビニサラダに過度に依存するのは、むしろ健康に悪影響を及ぼす場合があります。
不足しているビタミンやミネラルはサプリメントで補完し、さらにタンパク質や炭水化物もしっかりと摂取するように心がけましょう。
この記事が、あなたの食生活をより豊かにする一助となることを願っています♪
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