折りたたみ式の踏み台に関して、子供が指を挟んでしまう事故が多発していることをご存知でしょうか。この問題は非常に深刻であり、多くの家庭での注意が必要です。
お子さんが2〜3歳になると、自分でできることが増えてきます。そのため、手を洗ったりトイレを使ったりする際に踏み台が必要となることが多くなります。
特に、折りたたみ式の踏み台は、使用しない時にはコンパクトに収納できるため、コストも安価であることから、多くの家庭で選ばれています。
しかしながら、この折りたたみ踏み台は、子供にとって非常に危険なアイテムとなる可能性があるのです。
これから、折りたたみ踏み台を子供用に購入すべきでない理由について詳しくお伝えしていきます。
さらに、おすすめの踏み台の選び方もご紹介しますので、踏み台を購入する際にはぜひ参考にしてみてください。
子供用に折りたたみ踏み台を買ってはいけない理由
まず最初に、今回取り上げる折りたたみ踏み台とは、以下の写真のような製品を指します。

このタイプの踏み台は、天板が半分に折りたたまれる構造や、天板と脚の間に隙間ができることがあり、そのために子供の指が挟まれてしまう事故が発生しています。
特に、兄弟同士のけんかの際に踏み台が折りたたまれてしまい、1歳の子供の指が切断されるという非常に痛ましい事故も報告されています。
実際に、私の3歳の子供もこの折りたたみ踏み台で怪我をし、その経験から以来、使用を控えることにしました。
具体的には、私の子供の場合、踏み台の開き具合が十分ではなかったため、乗った際に足の裏が挟まれてしまい、血豆ができてしまったのです。
折りたたみ踏み台を購入した際は、そのような危険性について全く知らず、コンパクトに収納できる便利さからその選択をしました。
子供の怪我をきっかけに、再度踏み台について調べてみたところ、折りたたみ踏み台が持つ危険性について知ることとなりました。
実は、国民生活センターからも折りたたみ踏み台に関する注意喚起の資料が発表されているのです。
以下に、消費者への具体的なアドバイスを抜粋します。
- 乳幼児がいる家庭で踏み台を入手する際は、可動部やかん合部のない、一体型や組み立て式の商品を選ぶことをお勧めします。
- 折りたたみ式踏み台の可動部やかん合部にある隙間に、手や指が挟まれないよう十分に注意しましょう。
- 乳幼児が折りたたみ式踏み台に触れないように、しっかりと管理・保管することが重要です。
引用:国民生活センターHPより
このように、手軽に購入できる折りたたみ踏み台ではありますが、取り返しのつかない重大な怪我につながるリスクがあるため、購入は控えるべきだと考えます。
子供におすすめの踏み台
子供用の踏み台を選ぶ際には、最も重要な要素として安全性を考慮することが大切です。
これまでお話しした通り、折りたたみ踏み台は指などを挟んでしまう危険性がありますので、据え置きタイプの踏み台を選ぶことをお勧めします。
据え置きタイプの踏み台にはさまざまな種類があるため、後悔のない選び方のポイントとしては「高さ」と「素材」があります。
踏み台の高さの選び方
理想的な高さは、使用目的によって異なります。
洗面所での手洗いやキッチンでの手伝い用であれば、30〜40cmの高さがおすすめです。
トイレ用として使用するのであれば、15〜20cmの高さが理想です。
トイレ用の踏み台には専用の形状のものもあるため、トイレにしか設置しないのであればトイレ用の製品を購入するのが良いでしょう。
特にキッチンでの手伝いに関しては、高さが過剰であったり不足していたりすると作業がしにくく、怪我の原因にもなります。
お子さんの身長やカウンターの高さを考慮しながら選ぶことや、2段の踏み台を購入して成長に応じて高さを調整できるとさらに良いですね。
踏み台の素材の決め方
踏み台の素材には主に「木製」と「プラスチック製」の2種類があります。
それぞれの素材の特徴について見ていきましょう。
プラスチック製・・・軽量で子供でも運べるため扱いやすく、掃除も簡単で、濡れても大丈夫で、価格も安い
インテリアにこだわりを持ち、踏み台を置きっぱなしにしたい場合は木製を選ぶと良いでしょう。
一方で、掃除のしやすさや持ち運びの便利さを重視するのであれば、プラスチック製の踏み台を選ぶと良いと思います。
私の家庭では、プラスチック製の2段の踏み台を購入しました。価格は1,000円以下で、子供でも簡単に持ち運ぶことができるため非常に便利です。


踏み台は手作りもできる!
子供用の踏み台は、身近にある材料を使って手作りすることも可能です。
用意するもの
- 牛乳パック 9本
- 新聞紙(牛乳パックの中に詰めるため)
- ダンボール
- 包装紙など(外側に貼り付けるため)
- OPPテープ
- はさみ
- ボンド
<作り方>
1.牛乳パックを作りたい高さに切ります。
2.牛乳パックの中に新聞紙を詰め込みます。


詰める際は少し膨らむくらい、しっかりと詰め込みましょう。
3.中から新聞紙が出てこないようにガムテープで止めます。
4.牛乳パックを9本まとめてガムテープで固定します。

5.天板用にダンボールを切ります。
6.本体と天板に包装紙やリメイクシートを貼り付けます。

7.耐水性が求められる場合は、OPPテープで周囲をコーティングします。

つなげ方によって、好きな形にアレンジ可能ですよ。
牛乳をよく飲む家庭であれば、包装紙とOPPテープを用意するだけで簡単に作ることができます。
牛乳パックは柔らかくて安全ですし、子供の好きなデザインで踏み台を作ることができるため、とてもおすすめです。
まとめ
- 折りたたみ踏み台は、子供が指を挟む事故が発生しやすく、非常に危険です。
- 子供に推奨される踏み台は、据え置き型のものです。
- 踏み台の高さは、洗面所やキッチン用は30〜40cm、トイレ用は15〜20cmが理想です。
- 木製の踏み台は、インテリア性が高く、安定感があり、耐久性も優れています。
- プラスチック製の踏み台は、軽量で掃除がしやすく、コストも抑えられます。
- 踏み台は、牛乳パックを利用して手作りすることも可能です。
子供用品を選ぶ際には、安全性を最優先に考慮したいものです。折りたたみ踏み台は重大な怪我につながる可能性があるため、小さなお子さんがいる家庭では購入を避けるべきだと考えます。
用途に応じて、最適な踏み台をしっかりと選んで購入できると良いですね。
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