
お座りがまだできない赤ちゃんにとって、そして特に多胎育児をしているママやパパにとって、ベビーチェアは大変重要なアイテムとなるでしょう。
お座りができずにゴロンと転がってしまう赤ちゃんを座らせて、一緒にお話をしたり遊んだりすることができるため、非常に便利な存在です。
購入を検討している方も多いかと思いますが、いざ買うとなると迷いが生じることも少なくありません。
ベビーチェアの中でも特に人気があるのが、『バンボ』です。これは世界中で愛用されており、多くの賞を受賞している商品です。
驚くべきことに、このバンボを考案したのは、なんと『おじいちゃん』だそうです!孫への深い愛情が込められていますね。
しかし、本当にこのバンボは赤ちゃんにとって必要なものなのでしょうか?安全性についてはどうか、また赤ちゃんへの影響についても気になるところです。
バンボが赤ちゃんには良くないと耳にすることもありますが、その理由について知りたい方も多いのではないでしょうか。
結論としては、バンボを正しく使用することで、赤ちゃんに悪影響はなく、安全に使用できるということです。
この記事では、このバンボについて詳しく解説していきます。
バンボ使用のデメリット
育児者のサポートアイテムとして広く利用されているバンボですが、実はデメリットが多いと言われることもあります。
では、一体どのようなデメリットが存在するのでしょうか。
赤ちゃんの腰への負担
バンボの推奨使用年齢は『首が座る3〜4ヶ月頃から』とされていますが、実際には首がすわっていても、まだお座りができない赤ちゃんにとってはリスクがあります。
自力で座ることができないということは、上半身を支えることができず、前に傾いたり後ろに反ってしまう危険性があるのです。
無理やり座らせることで、脊椎が歪む原因になることも考えられます。
赤ちゃんの筋肉の発達に影響
座らせるという行為は、赤ちゃんの自由な動きを制限してしまう結果につながります。
赤ちゃんがゴロンと寝ているように見えても、実は手足を動かす運動を本能的に行っており、さまざまな動きを学ぶことで筋肉が発達していきます。
うつぶせ→寝返り→お座り→ハイハイ→つかまり立ちといった動きの順序は、本能的に決まっており、この過程で全身の筋肉が鍛えられます。
早い段階から無理にお座りをさせることで、動く機会が減り、運動不足に陥ることがあります。
赤ちゃんにはできるだけゴロンと寝転んで自由に動ける環境を提供することが望ましいと言えるでしょう。
吐き戻しの可能性
バンボは、使用時にお尻が深く、脚が少し高くなる設計です。
そのため、まだ体が不安定な赤ちゃんが前に傾くと、胃が圧迫されて吐き戻してしまうことがあるのです。
安定して座ることができず、前傾姿勢になりやすいため、ミルクや離乳食を与える際には十分な注意が必要です。
バンボを安全に使うには?
それでも、育児者にとってベビーチェアは欠かせない存在です。
バンボは正しく使用することで、安全なベビーチェアとして機能します。使用時の注意点をいくつかご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。
バンボの使用開始時期を考える
上記で述べたデメリットを考慮すると、首がすわったばかりの赤ちゃんはまだお座りができません。
「首がすわる3~4ヶ月頃」は、実際にはまだ早い時期とされており、お座りができるようになるのは一般的には6ヶ月頃からです。
頭が重く、グラグラして安定しないため、非常に危険です。
写真を撮るための一瞬だけという場合を除き、お座りができない赤ちゃんには使用を控え、できるだけお座りができるようになる5~6ヶ月頃から使用することをお勧めします。
長時間の使用を避ける
まだ月齢の小さな赤ちゃんを長時間バンボに座らせることは避けるようにしましょう。
自分で体を支えられない時期は、赤ちゃんの体に大きな負担をかけることになります。赤ちゃんの成長に合わせて座らせる時間を調整してあげることが重要です。
また、バンボに長時間座っていると運動不足にもつながります。
月齢が小さい頃は1日に10~15分程度、腰がすわる頃には1日30分を目安に使用するのが良いでしょう。座った後は、ぜひ床でたくさん遊ばせてあげてください。
赤ちゃんを観察する
座っている間は、必ず赤ちゃんの様子を観察するようにしましょう。
- 苦しそうではないか
- 体が傾いていないか
- 機嫌が悪くなっていないか
お座りが不安定な状態では、前のめりになりお腹が圧迫されていたり、傾いていると転倒の危険性もあります。
機嫌が悪くなってグズグズしている場合は、何らかの違和感を感じている可能性があるため、すぐにバンボから下ろすようにしましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
正しい方法で使用すれば、非常に便利なアイテムです。育児者の手が空くことで、家事などが楽になるでしょう。離乳食が始まれば、特に欠かせないアイテムとなるはずです。
すべてに共通して言えることは、『絶対に目を離さないこと』です。
正しい使い方を守れば、赤ちゃんを安全に座らせることができ、育児者の負担を軽減することにもつながります。赤ちゃんにとっても、視界が広がり、いつもとは違う目線で周囲を見ることで、知的好奇心を満たすことができるでしょう。
ただし、誤った使い方をすると赤ちゃんに悪影響を及ぼしたり、危険にさらす可能性があることを忘れないでください。
忙しいからといって赤ちゃんを放置するために購入するのは避けるべきです。
バンボが赤ちゃんにとって本当に良いものかについては賛否が分かれますので、ぜひじっくりと検討してみてください。
レンタルサービスも利用できるので、赤ちゃんに合うかどうかを試してみるのも良いアイデアかもしれませんね。

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