
皆さんは普段、どのような種類のシャンプーを使っていますか?
特に敏感肌の方にとっては、自分自身の髪質にふさわしい成分はもちろん、頭皮にも優しいシャンプーを選ぶことが求められるため、非常に難しい選択となります。そのため、シャンプー選びには慎重さが必要ですよね。
そこで、今回は敏感肌の方向けに避けるべきシャンプーの選び方について詳しくご紹介します。
さらに、実は知られていない方が多い正しい髪の洗い方についても併せて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
敏感肌とは?

敏感肌とは、通常の肌が持つバリア機能が低下し、皮脂分泌が減少することで乾燥した状態にある肌を指します。このような状態になると、外部からの刺激に対して非常に敏感になり、肌荒れを引き起こすリスクが高まります。
したがって、敏感肌の方にとっては、肌をしっかり保湿することと刺激をもたらす成分を避けることが非常に重要です。
シャンプーの種類

さて、シャンプーにはどのような成分が含まれているのでしょうか?
ここでは、シャンプーに使われる洗浄成分について詳しく見ていきます。
ベタイン系
成分表に「○○ベタイン」と記載されているシャンプーは、洗浄力は控えめですが、非常に低刺激であることが多いです。加えて、保湿効果もあるため、敏感肌の方には特におすすめです。
アミノ酸系
アミノ酸系の界面活性剤を使用したシャンプーは、マイルドな洗浄力を持ち、適度に水分を保持しつつ髪を洗うことができるため、敏感肌の方にもおすすめです。
ただし、中には刺激が強い成分(硫酸系など)が含まれた商品も「アミノ酸系シャンプー」として販売されていることがありますので、購入時には成分表をしっかり確認することが大切です。
石けん系
アミノ酸系シャンプーが「酸性」であるのに対して、石けん系シャンプーは「アルカリ性」です。アルカリ性の特性により、毛穴を開きやすくし、頭皮をしっかりと洗浄することが可能ですが、乾燥しやすい敏感肌の方にはあまり推奨できません。
高級アルコール系
泡立ちが良く、洗浄力と脱脂力が非常に強力なシャンプーです。特に男性で髪をしっかりセットする場合などには、しっかりとスタイリング剤を落とすことができるためおすすめです。ただし、洗浄力が強過ぎるため、敏感肌の方には刺激を与える可能性があります。
敏感肌が買ってはいけないシャンプー

シャンプーには様々な洗浄成分が存在しますが、敏感肌の方は具体的にどの成分を避けるべきでしょうか?
洗浄成分が強すぎる
前述の通り、「石けん系」や「高級アルコール系」のシャンプーは洗浄力が過度に強いため、敏感肌の方には不向きです。
具体的な成分としては、
石けん系:石けん素地、石けん分、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム
高級アルコール系:ラウレス硫酸Na、ラウリル硫酸Na、ラウレス硫酸アンモニウム
このような成分が含まれているシャンプーは、敏感肌の方はしっかりと避けるようにしましょう。
刺激となる成分が入っている
敏感肌の方は、肌のバリア機能が低下し、外部の刺激に対して非常に敏感になっています。
そのため、上記で述べた洗浄成分以外にも、シャンプーに含まれる成分の中で刺激を引き起こす可能性のある成分が存在します。
防腐剤
パラベンやフェノキシエタノールなどは、防腐剤としてシャンプーに使われることが多く、敏感肌の方には刺激となることがあります。
ただし、シャンプーに使用されている防腐剤は必ずしも悪いわけではなく、むしろ水分が多く、雑菌が繁殖しやすいお風呂場での使用には欠かせない成分であると言えます。このような防腐剤が刺激となる場合は、シャンプーのすすぎ残しによって皮膚に残ってしまっている可能性が考えられますので、後に紹介する「正しい髪の洗い方」も参考にしてみてください。
タール色素
カラーシャンプーや白髪染めシャンプーなど、髪を染める効果を持つ製品にはタール色素が使用されており、アレルギーを引き起こすリスクがあることが知られています。
ただし、タール色素は厚生労働省によって認可された成分であり、安全性の範囲内で使用されているため、そのリスクは比較的低いと考えられています。
したがって、もし頭皮が荒れてしまって原因が不明な場合は、念のためタール色素が含まれている商品は避けた方がよいでしょう。
髪の正しい洗い方

ここまで敏感肌の方が避けるべき成分について詳しく説明してきましたが、シャンプーのすすぎ残しもまた肌荒れの原因となるため、正しい髪の洗い方についてもご紹介いたします。
髪の正しい洗い方は以下の通りです。
- シャンプーを泡立てて洗う
シャンプーを手に取って軽く泡立ててから、髪に付けましょう。頭皮で泡立てるのは避けてください。
- シャンプーをよくすすぐ
特にロングヘアの方は、耳の裏や襟足、ハチの下など、すすぎ残しが多くなる部分ですので、しっかりと流すように心掛けましょう。
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