買ってはいけない 格安キャットフード!その理由とは?

猫を飼っていると、常に頭を悩ませるのが、どのキャットフードを選ぶべきかという問題です。
多くの飼い主は、まず近所のスーパーやドラッグストア、あるいはペットショップで手頃な価格のフードを購入することが一般的かと思います。
しかし、ちょっと待ってください。
あまりにも安価なキャットフードを選んでいませんか?
そのキャットフードには、一体何が含まれているのでしょうか?

購入すべきでないキャットフードとは?

日本では、かつてペットフードを規制する法律がほとんど存在しませんでした。
しかし、2009年に「愛玩動物用飼料の安全性の確保に関する法律(通称:ペットフード安全法)」が施行され、これにより「製造基準」「表示基準」「成分規格」が定められ、有害な物質を含むペットフードの製造や輸入・販売が禁止されるようになりました。
それでも、日本では法律上ペットは所有物として扱われているため、ペットの健康を守るための法律は十分とは言えないのが現状です。
その結果、まだまだ愛猫の健康を害する可能性があるフードが存在することも忘れてはいけません。

例えば、以下の製品を見てみましょう。

【原材料名】
穀類(トウモロコシ、コーングルテンミール、小麦粉、パン粉)、肉類(チキンミール、牛肉粉、豚肉粉)、魚介類(小魚、フィッシュミール、カツオブシ、フィッシュパウダー、マグロ節粉、マグロエキス、小魚粉末、カツオエキス、シラスパウダー)、油脂類(動物性油脂、植物性油脂)、脱脂大豆、オリゴ糖、ハーブ(タイム、ディル、フェンネル)、野菜類(トマト、ニンジン、ホウレンソウ)、クランベリーパウダー、ミネラル類(カルシウム、リン、カリウム、ナトリウム、クロライド、銅、亜鉛、ヨウ素)、pH調整剤、アミノ酸類(タウリン、トリプトファン、メチオニン)、ビタミン類(A、B1、B2、B6、B12、D、E、K、ニコチン酸、パントテン酸、葉酸、コリン)、酵母細胞壁、着色料(二酸化チタン、食用赤色102号、食用赤色106号、食用黄色5号、食用青色1号)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、BHA)、グルコサミン、コンドロイチン
これは、一般的に手に入りやすい低価格な国産キャットフードの原材料名です。
一体どこに問題があるのでしょうか?
穀物が多く含まれる理由
原材料名は、使用されている成分の重量比の高い順に並べられています。
つまり、このフードでは最も多い成分が穀類であることがわかります。
しかし、猫は本来肉食性の動物です。
(稀に草を食べる猫もいますが、それは人間にとっての嗜好品に近い存在のようです。)
猫が生きるために必要な栄養素は、主に肉類から得られるのです。
では、なぜキャットフードに穀物が使用されているのでしょうか?
その理由は、コストが安いからです
もし肉を主成分として製品を作るとなると、非常に高額になってしまいます。
そのため、穀物でかさ増ししているのです。
穀物でかさ増しされたフードでは、猫にとって必要な栄養素が不足することになります。
さらに、小麦やトウモロコシはアレルギーの原因にもなりかねません。
加えて、猫の体は穀物を消化するための構造にはなっていないため、消化不良を引き起こしやすいのです。
ミールや肉粉の意味
これらの表記は、原材料となる動物(例えば、チキンミールであれば鶏)の肉を乾燥させて粉状にしたものを指します。
ミールや肉粉そのものが必ずしも悪いわけではありません。
しかし、どのような状態の動物が、どのような肉が使われているのかは不明です。

特に低価格なフードの場合、人間の食卓にはとても出せないような肉類が多く使われていることが一般的です。

さらに、ミールとして加工する過程で高温処理を行うため、たんぱく質が変性することも懸念されます。
乾燥させて粉状にする工程は、特にドライフードを製造する際には不可欠ですが、安全な肉類を自社工場で加工しているフードでは、原材料名に「乾燥チキン」「チキン生肉」と記載されています。

安価なフードには、その価格に見合った原材料が使用されていることを念頭に置いておきましょう。

人工添加物に注意
人間の食べ物と同様に、猫の食事においても添加物には注意が必要です。
着色料について
見た目を美しくするために、着色料が添加されることが多いです。
しかし、着色料は発がん性アレルギーの原因になるリスクがあります。
加えて、猫の視覚ではフードの色を識別することはできません。
着色料は、あくまで購入者の購買意欲を刺激するためのものであると認識しましょう。
これらは有害であり、不要なものであるため、含まれていない製品を選ぶことが肝心です。
酸化防止剤について
一度封を開けると、ドライフードは酸化により劣化が避けられません。
フードが酸化すると、香りや風味が損なわれ、健康にも悪影響が及ぶことがあります。
そのため、ほとんどのドライフードには酸化防止剤が含まれています。
酸化防止剤には天然由来のもの化学的に合成されたものの2種類があります
天然のものは、ミックストコフェロールやローズマリー抽出物などです。一方で、化学的なものにはBHAやBHTなどがあります。
天然のものは猫の体に優しいですが、その効果は弱めです。
化学的なものは強力な効果を発揮しますが、毎日摂取するには体に対する悪影響が懸念されます。
可能な限り天然由来の酸化防止剤が含まれているものを選び、封を開けたら短期間で使い切ることを心がけましょう。

国産キャットフードは本当に安全なのか?

日本は、ペット後進国として知られています。
ブリーダーやペットショップ、ペット関連法律に関する問題など、多くの課題がありますが、フードの規制もまだまだ不十分です
2009年にペットフード安全法が制定されましたが、欧米の基準には達しておらず、海外では規制されている添加物が使用されていることもあります。
そのため、安全性を求める場合、海外製のプレミアムフードが良い選択肢となることが多いです。
(ただし、価格は高くなります。)
もちろん、日本製の質の高いフードも存在します。
大切なのは、どこの国の製品かよりも、原材料名をしっかり確認することです。
また、日本製の低価格フードには注意が必要です!という意識を持っておきましょう。

まとめ

大切な愛猫の毎日の食事について、非常に悩ましい問題ですよね。
できるだけお金をかけられるなら、良質なものを選びたいところですが、そうもいかないこともあります。
それでもやはり、毎日の食事は猫の健康にとって非常に重要です
ぜひ、なぜそのフードが高いのか(または安いのか)を理解し、重要なポイントをしっかり押さえて選ぶようにしてみてください。

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