【はじめに】
SONYα6400は、発売から3年以上が経過したカメラですが、初心者にとっては十分に満足できる美しい写真を撮影することができるため、非常に優れたカメラです。
基本を学ぶにはうってつけの機種であり、カメラの操作や撮影技術を習得するのに適しています。
性能も申し分なく、非常に満足できる仕上がりが実現されています。
さらに、価格も手頃であり、初心者には最適な選択肢であると言えるでしょう。
「大は小を兼ねる」という言葉がありますが、いきなり上位機種のカメラを購入するという方法も考えられます。しかし、扱いきれない場合には、宝の持ち腐れになってしまう恐れがありますので、初心者は初心者向けに最適化されたエントリーモデルを選ぶのが賢明です。
【α6400のライバルにはCanon EOS Kiss M2もある】
SONYα6400の競合機種として、Canon EOS Kiss M2が存在します。
機能はほぼ互角であり、価格に関してはEOS Kiss M2の方が安価です。
見た目に関しては、EOS Kiss M2はプラスチック感が強く、若干安っぽく感じられることがあります。
ここで重要なのは、EOS Kiss M2のレンズ(EF-Mマウントレンズ)は非常に少ないという点です。
EF-Mマウントのレンズは、なんと7本しか市場に出ていません。
レンズは画面の解像度や色合いに大きく影響する重要なパーツであり、撮影の質に直結します。
レンズによって写真の質が大きく変わるため、自分の好みに合ったレンズを選ぶには、バリエーションの豊富なα6400が有利と言えるでしょう。
【SONYとCanonのレンズについて】
現在、CanonはRFマウントを展開しており、最近発売されたCanon EOS R10などがこのマウントを採用しています。
マウントとは、レンズとカメラ本体の接合部分を指します。
EOS Kiss M2はEF-Mマウントを採用しており、レンズ本数も少なく、最近では新しいレンズの発表も見られません。
現在展開しているCanonのRFレンズがSONYよりも少ない理由として、この規格が登場してからの期間が短いことと、RFマウントレンズのサードパーティ製がCanonによって認められていないことがあります。
他社製レンズが存在しないため、さらなるSONYに後れを取ってしまっています。
SONYには、EマウントかAマウントの二つの選択肢しか存在しません。
Aマウントはコニカミノルタ時代に使用されていた古い規格です。
今後主流となるミラーレス一眼カメラは、すべてEマウントに統一されることが予想されています。
SONYのミラーレス一眼カメラは、イメージセンサーがフルサイズかAPS-Cかに関わらず、全てEマウントで統一されています。
SONY製のレンズにはFEと記載されているものも多いですが、それはフルフレーム用であることを意味しています。
マウント自体はEマウントとなりますが、フルフレームレンズ(FEレンズ)をAPS-Cカメラに装着すると、画角が変更されたりオートフォーカスが正常に機能しないことがあります。これはCanonの一眼レフカメラ用のEFレンズを流用する際にも言えることです。
ミラーレス一眼カメラはその小型性や軽量性が大きな魅力であり、大きくて重たい一眼レフカメラ用レンズを小型カメラに装着するのは難しいと言えるでしょう。
EFレンズを流用するということは、機体が古いレンズに合わせて設計されてしまうことになります。
レンズの重要性について熱く語りましたが、カメラ本体と同じく、レンズも非常に重要な要素であるということです。
【みんなの評価】
皆様からの評価をカカクコムより引用すると、α6400ダブルズームレンズキットが5点満点中4.38を獲得しており、EOS Kiss M2ダブルズームキットは3.91という評価を得ています。
α6400を使い始めてまだ日が浅い私ですが、ISO感度が高くなるとノイズが目立つ印象があります。
言い換えれば、特に室内などの光が不足している環境では、性能がやや物足りなくなることがあります。
一方、EOS Kiss M2は、α6400とは異なり、安定した良い評価を得ており、万人に受け入れられる性能と使いやすさを兼ね備えています。
写真例を見たところ、自然な発色で非常に好印象を受けました。
これにより、もしレンズの選択肢が豊富であれば、EOS Kiss M2はさらに高い評価を得ることができたでしょう。
しかし、キャノンが発表した最新の純正EF-Mレンズは2018年に発表されたもので、すでに4年が経過しており、新しいレンズは登場していません。
【まとめ】
α6400とEOS Kiss M2は、カメラ本体の性能において大きな差がないと言っても過言ではありません。
では、なぜα6400をお勧めするのかというと、その理由は結局Canonのレンズに関する問題にあります。
EOS Kiss M2のEF-Mマウントレンズは、現在も開発が進んでいるとは思えません。一眼レフカメラ用のEFマウントのレンズを流用する姿勢では、お勧めすることはできません。
エントリーモデルのミラーレス一眼カメラは、どれも使いこなせる性能を持ち、高い満足感を提供し、価格も手頃です。
差別化されるポイントは、写真の質に直結するレンズの選択肢の豊富さです。
レンズの種類が限られているカメラは避けるべきです。
SONYα6400は、レンズのバリエーションが豊富で、あなたの好みに合ったレンズが見つかることでしょう。
それでは、素晴らしい写真ライフをお楽しみください。
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