料理をする際に非常に便利で重宝されている「鶏がらスープの素」。
この調味料はスープの味付けに留まらず、炒め物や煮物など、用途は多岐にわたります。
家庭に常備しており、日常的に活用している方も多いのではないでしょうか。
しかし、実は「鶏がらスープの素は体に良くない」という噂が広まっています。
そこで今回は、鶏がらスープの素を購入すべきでない理由や、推奨する無添加の鶏がらスープの素について詳しくご紹介しますので、興味のある方はぜひ最後までお読みください。
鶏がらスープの素を購入すべきでない理由

それでは、早速鶏がらスープの素を購入すべきではない理由について詳しく解説していきます。
塩分が多く含まれている
まず最初に挙げられる理由は、非常に多くの塩分が含まれていることです。
実際、鶏がらスープの素には、小さじ1杯あたり約1.2gの塩分が含まれています。
健康面を考慮すると、1日の塩分摂取量に関する基準は以下の通りです。
男性 | 女性 | |
厚生労働省 | 7.5g未満 | 6.5g未満 |
日本高血圧学会 | 6.0g未満 | 6.0g未満 |
WHO(世界保健機関) | 5.0g未満 | 5.0g未満 |
鶏がらスープの素を小さじ1杯使うだけで、1日の推奨塩分量の約5分の1から4分の1に達してしまいます。
他の食事からも塩分を摂取することを考えると、塩分の過剰摂取になるリスクが高くなりそうです。
塩分の過剰摂取は、高血圧や動脈硬化、心疾患、脳卒中といった健康問題を引き起こす原因となる可能性があります。
なお、その他の調味料と鶏がらスープの素の塩分量を比較した結果は以下の通りです。
調味料 | 塩分量(小さじ1杯当たり) |
食塩 | 5g |
顆粒コンソメ | 1.25g |
鶏がらスープの素 | 1.2g |
濃い口醤油 | 0.9g |
めんつゆ(ストレート) | 0.2g |
ウスターソース | 0.5g |
これを見ると、醤油やめんつゆ、ウスターソースよりも塩分量が多いことがわかりますね。
食品添加物が含まれている
次に挙げる理由は、食品添加物が含まれていることです。
すべての鶏がらスープの素に食品添加物が含まれているわけではありませんが、大多数において使用されています。
例えば、味の素株式会社が製造する「丸鶏がらスープ」の原材料は以下のようになっています。
食塩(国内製造)、デキストリン、チキンエキス、鶏油、野菜エキス、チキンエキス調味料、酵母エキス、こしょう、肉風味調味パウダー/調味料(アミノ酸等)、pH調整剤、乳化剤
引用:https://www.ajinomoto.co.jp/products/detail/?ProductName=marudorigara_1#
上記の中で、「調味料(アミノ酸等)」「pH調整剤」「乳化剤」が食品添加物として該当します。
次に、それぞれの添加物の危険性について詳しく解説していきます。
調味料(アミノ酸等)の危険性
調味料(アミノ酸等)は、食品に旨味を加えるための添加物です。
代表的な成分としては「グルタミン酸ナトリウム」が知られています。
この成分を過剰に摂取すると、味覚障害や手足のしびれ、頭痛、緑内障などの症状を引き起こす可能性があり、さらには発ガン性のリスクも指摘されています。
鶏がらスープの素だけでなく、コンビニやスーパーで販売されているお弁当やお惣菜、お菓子などにも広く使用されています。
pH調整剤の危険性
pH調整剤は、食品の保存性を向上させるために使用される添加物です。
過剰に摂取すると、体内の腸内細菌に影響を及ぼし、必要な腸内細菌を殺してしまう場合もあります。
乳化剤の危険性
乳化剤は、食品の保存性を高めたり、水と油を均一に混ぜる役割を持つ添加物です。
乳化剤には様々な種類があり、特定のものはアレルギーを引き起こしたり、肝機能に影響を及ぼすことや、胎児の染色体に悪影響を与える可能性、さらには発ガン性が懸念されています。
もちろん、調味料(アミノ酸等)やpH調整剤、乳化剤は、厚生労働省の食品安全委員会において評価を受けた食品添加物であり、少量であれば基本的に問題はありません。
とはいえ、過剰摂取はやはり避けたいものです。
オススメの無添加鶏ガラスープの素

「体に悪い理由は理解できましたが、便利なものを手放すのは難しい」と感じている方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、鶏がらスープの素があれば、手軽に美味しい料理が作れるため、すぐに使用を中止するのは簡単ではないでしょう。
そのため、無添加の鶏がらスープの素をご紹介したいと思います。
秋川牧園 とてもまじめな とりがらスープ

こちらの商品は、化学調味料や着色料を一切使用しておらず、原材料は国産の鶏骨、食塩、水のみです。
使用している鶏骨は、特別な肥料で健康的に育てられた若鶏のものなので、安心して使うことができます。
こちらは顆粒状ではなく、冷凍されたスープとして届けられます。
平和食品【鶏ガラスープ】無添加
こちらは鶏がらの旨みと香りを大切にした、化学調味料や着色料を使用していない鶏がらスープの素です。
鶏肉だけでなく、野菜や魚介エキス、そして天日塩をブレンドすることにより、深い味わいとまろやかさを実現しています。
さらに、使いやすい顆粒状なのも嬉しいポイントです。
まとめ:日常的に使うものだからこそ、注意が必要!
今回は、鶏がらスープの素を購入すべきでない理由や、オススメの無添加鶏がらスープの素をご紹介しました。
鶏がらスープの素は塩分が多く含まれ、食品添加物も含まれているため、過剰な摂取は控えることが望ましいでしょう。
特に、スーパーやコンビニで販売されているお弁当やお惣菜、お菓子を頻繁に食べる方は、鶏がらスープの素だけでなく、これらからも塩分や食品添加物を摂取していることを考慮する必要があります。
日常的に使用するものであるからこそ、少しずつの積み重ねが健康に影響を及ぼす可能性がありますよね。
無添加の鶏がらスープの素も選択肢にあるので、頻繁に使用する方はぜひこの機会に考えてみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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